スマートフォンやパソコンを使う生活が当たり前になってきて、ドライアイという言葉を見聞きすることが多くなりましたよね。もしかしたら、知らず知らずドライアイになっているかもしれません。
今回は、ドライアイの症状や原因、改善方法などをお伝えしますので参考にしてください。
ドライアイとは?
(画像出典:http://www.ocular.net/)
ドライアイは、涙の分泌量が減ったり、涙の質のバランスが悪くなったり、目の表面に異常が発生することを言います。
涙の量の減少によるドライアイは、涙液の減少型ドライアイと呼ばれています。涙の質の異常によるドライアイは、蒸発亢進型(蒸散型)ドライアイとBUT短縮型ドライアイの二通りのドライアイがあります。
涙液の減少型ドライアイ
涙液の減少型ドライアイは、涙の潤いが足りない状態で、症状が重い場合はシェーグレン症候群である心配があります。つまり目の表面以外にも口、鼻、皮膚、膣、関節などが乾いてしまいます。
蒸発亢進型(蒸散型)ドライアイ
蒸発亢進型(蒸散型)ドライアイは、マイボーム腺の機能の低下により、涙の層のうちの油層の油分が不足して、涙が蒸発しやすくなる状態になります。
BUT短縮型ドライアイ
BUT短縮型ドライアイは、涙の水層、ムチン層、油層のうちのムチン層に異常があるタイプで、十分に涙の量が分泌されているのに、涙が目の表面に定着しないという状態になります。
ちなみにムチンは結膜の細胞から分泌される粘液のことで、ムチン層は角膜と接する層になります。
ドライアイになる原因は?
それでは、ドライアイになる原因を見てみましょう。
年齢と性別
涙の分泌量の減少や質の低下は、加齢によるものが多いとされています。また、性別においては女性の方がドライアイになるケースが多く、ホルモンバランスとの関係があるのではないかと言われています。
モニター画面の凝視
テレビ、パソコン、スマートフォンなどの画面を見続けることが多いと、ドライアイになる傾向があります。
空気の乾燥
室内の冷暖房などの空調による乾燥も、 ドライアイに影響を与えます。症状が悪化します。
防腐剤を含む目薬
防腐剤を含む目薬による障害も心配されています。
コンタクトレンズの使用者
コンタクトレンズの使用者の場合は、ソフトコンタクトレンズの使用者にドライアイになる人が多いという傾向があります。
生活スタイル
涙の分泌は交感神経優位の時には減少する仕組みがあるので、緊張が続くと涙が減少します。ストレスの多い生活も、ドライアイの原因につながります。
ドライアイの症状の一つ目やにが大量に出る原因
目やには、「目糞」「目垢」とも言われて、血管から漏れた血液細胞やまぶたからの老廃物、ほこりなどが混じったものです、通常はまばたきによって涙と共に目頭の涙嚢に洗い流されます。
しかしドライアイの場合は、涙の量が少なく洗い流す力やまばたきの力が弱いため、目やにが溜まりやすくなります。
またドライアイの場合は、角膜に傷がある事が多くて、細菌感染がしやすい状態になっているので、通常より目やにが大量に出ると、角膜炎などの細菌感染や眼病が起こる可能性が高いと考えられます。
もしかして自分はドライアイ?症状&チェック
ドライアイという名称のイメージから、目が乾くという症状だけが浮かびやすいのですが、それ以外の症状もあります。
眼科のサイトで紹介されているドライアイのチェック項目を参考にして、ご確認ください。
- 目が疲れやすい。
- 目が乾きやすい。
- 目がかすむ。
- 目に不快感がある。
- 目に痛みを感じる。
- 目が赤くなることが多い。
- 目が重たい。
- 涙が出やすくなった。(感情に関係なく)
- 目がかゆい。
- 光のまぶしさがつらい。
- 目がごろごろする。
- 目ヤニが増えた。(朝起きた時、目を開きにくい)
当てはまる症状が多いほど、ドライアイの心配があります。
ドライアイのチェック方法には、10秒間チェックとまばたきの回数チェックもあります。
10秒間チェック方法
10秒間チェックは、10秒間、目を開けていられない場合はドライアイの心配があるということになります。
画像をじっと見つめて、10秒間まばたきをしない、目をそらさない、それがクリアできれば健康な状態です。
まばたきの回数チェック方法
まばたきの回数チェックについては、リラックス時のまばたきの回数が多いとドライアイの心配があると言われています。
目安は、30秒に20回以上のまばたきをするようであれば、高い確率でドライアイが疑われるということです。
改善するために効果的な方法
まずは、ドライアイの原因への対処を徹底しましょう。
- パソコンの作業が続く場合は、1時間に10分の休憩を取る。
- パソコンやスマートフォンの画面を見る時は、目より低い位置にする。
- 加湿器を使って、室内の乾燥対策をする。
- コンタクトレンズを使用しない日をつくる。
- 防腐剤を含まない目薬を使用する。
- ドライアイ用メガネを使用する。
目(まぶた)を温めるケア
ドライアイに効果的なのは、「目(まぶた)を温めるや保湿するケア」です。
目(まぶた)を温めることによって、マイボーム腺の詰まりが解消されて、油層のバランスが改善されます。また、血流が良くなることで、涙の分泌量も改善されます。
またドライアイの原因の一つは、目が乾くことです。目の乾きを防ぐことは、他の症状の改善にもつながります。
防腐剤を含む目薬に頼らずに、目を温めるホットアイマスクや保湿メガネなどの使用してみてください。
おススメホットアイマスク
花王 めぐりズム
使い捨てタイプです、約40℃の心地よい蒸気が10分程度続き、一日の緊張感から解き放たれることができます。
あずきのチカラ 目もと用
電子レンジでチンするタイプ、電子レンジで加熱するだけですぐに使えます。繰り返し使えるので経済的です。
まとめ
ドライアイの症状をリストで当てはまることが少なくても、不安な方は眼科で受診することをおすすめします。
ドライアイに限らず目の健康を保つためにも、診断をしてもらってください。また、日頃から目の保湿や温めるケアなどで、目を休める時間を作りましょう。