インプラントってご存知でしょうか?
差し歯の代わりにインプラントをすることによって、見た目も美しく、自分の歯のように過ごすことができるんです!「歯が命」である芸能人にもインプラントを行っている人は多いと言われています。
芸能人だけでなく私たち一般人でもインプラントを使いたくなるのですね。しかしインプラントって1本あたりすごく高額だとよく聞きますが、
- 実際にどれぐらいの費用が必要になるのでしょうか?
- デメリットもあるの?
- 治療の流れと通院期間は?・・・
等々インプラントについていろいろまとめてみました、インプラント治療をしようとする方はぜひご参考にしてください。
インプラントとは?
インプラントとは失った自分の歯の代わりに人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着させ、自分の歯のような機能や見た目を取り戻す治療方法です。
歯が無い場合の一般的な治療方法として、入れ歯やブリッジがあります。しかし
- 入れ歯は噛みごたえが悪い、落ちてしまうこともある。
- ブリッジでは両隣の健康な歯を削らなければならない。
といった、いくつかの欠点もあげられます。
インプラントとブリッジ、入れ歯の比較
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
噛む力 | 天然の歯の30% | 天然の歯の60% | 天然の歯とほぼ同じ |
噛み心地 | 痛みがある | 天然歯と変わらない | 天然の歯と同じ |
治療期間 | 短い | 短い | 長い |
耐用年数 | 約7~8年 | 約8年 | 10年以上 |
費用 | 安価 | 保険適用なら安価 | 高価 |
入れ歯にしたとたんに食事がおいしく無くなってしまうという経験をした方も多くいるかと思います。痛くて硬い物など食べれませんし、お餅にくっついてしまって外れてしまったりしますよね。
これらの欠点を改善する方法として、インプラント(人工歯根)が増えています。日本では特にここ20年ほど前から急激に増加しています。
インプラントのデメリットとメリット
インプラントのデメリット
見た目が良く、自分の歯のように噛めるといったインプラントですが、いくつかのデメリットもあります。欠点もちゃんと把握しましょう。
- 治療期間が長い。
- 治療費用が高い。
- 手術が必要になる。
- 手術成功率は100%ではありません。
- メインテナンスをし続けなければいけません。
- アゴの骨の状態によって、インプラント治療ができない場合がある。
- 重度の糖尿病や骨粗鬆症など疾患を持っている人はインプラントの手術が受けられません。
インプラントのメリット
- 両隣の健康な歯を削らなくて済む。
- 天然歯とほぼ同等の強い力で噛むことができる。
- 入れ歯と違い、口の中に異物感がない。
- 見た目はよく、天然の歯とほとんど変わらない。
インプラントの費用はどのくらいかかるの?
インプラント治療は、健康保険が適用されないので、とても高いです。医院によって料金設定が異なりますが、全国の平均としては、35~45万円 が相場です。
「インプラント1本」に含まれる費用詳細:
1、精密検査代・診断料:約15,000~50,000円
2、人工の歯の費用: 約100,000~385,000円
- 顎の骨に埋め入れるインプラント体 (人工歯根)
- 歯冠の代わりとなる人工歯とも呼ばれる上部構造(被せもの)
- インプラントと上部構造を連結するアバットメント(土台)
- これらを連結させるネジやセメント
3、インプラント手術代:約100,000~150,000円
インプラントは被せ歯といった既製品を売ているわけではありません、お医者さんの経験や技術、保証制度の充実などによって値段の差が出ます。
口腔全体の機能が回復され、満足した結果が得るため、値段だけでなく医者の経験や技術などを見極める必要がありますね。
インプラント治療の流れと通院期間
インプラント治療の流れ
1、初診インプラント治療プランの決定
初回にレントゲンやCTスキャンなどを使って、口腔環境や骨格を確認し、治療プランを決めていきます。
2、1次手術:インプラントの埋入手術
1次手術では歯茎を切開して、歯の土台となるインプラント(人工歯根)をあごの骨に埋め込みます。一度歯茎を閉じてインプラントと骨が結合するのを待ちます。約3~6ケ月がかかる。局所麻酔が使われますので痛みはほとんどありません。手術時間は1~3時間程度。入院する必要はありません。
3、2次手術:アバットメントの連結手術
インプラントが定着したら、埋め込んだインプラントの頭を出し、「アバットメント」と呼ばれる連結部分の装着手術を行います。
4、人工歯の装着
歯茎が治ったら、インプラントの上にかぶせる人工歯を作り、2次手術から約1~6週間後に、インプラントの上にかぶせる人工歯をかぶせてインプラント治療は完了です。
5、治療後のメンテナンス
インプラントを1日でも長く維持するためには、年1~2回は病院を通ってメンテナンスすることが必要です。
インプラント治療の通院期間
インプラントの治療は骨と人工歯根が結合するための待ち時間が必要なため、
大体3~10ヶ月ほどかかります。
人によって口腔内の環境や骨の硬さが違うため、治療期間も違います。
骨の幅が少ない場合は骨の増大治療が必要になるため、時間がかかるケースがあります、また、入れる本数が多いほど時間もかかりますし、骨がやわらかい人は治癒に時間もかかります。
失敗しないインプラント治療のためには?
インプラントは高度な技術と専門知識、設備がなければできない難しい治療です。料金の安さだけを見て、つらい思いを経験した人も多くいます。
インプラント治療で失敗しないためには、医師のブログやクリニックのHPをよく読んで、さらに、実際にカウンセリングに足を運ぶなどして、慎重に信頼できる先生を選ぶ必要があります。
ここではチェックポイントをご紹介します。
- インプラントの専門医が治療を行うか
- 最新技術や知識を取り入れる勉強や研修を日々しているか
- クリニックの口コミや評判が良いか
- 手術専用の独立した個室があるか
- CTなど検査や設備が充実しているか
- わからないこともしっかり説明してくれるか
- インプラントの保証期間・保証書はあるか
- メインテナンスがしっかりしているか
また、失敗しないインプラントをするためには、患者側も注意しなければならないことがあります。
たとえば糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、心臓や腎臓、肝臓などに疾患をお持ちの方は、インプラント治療を受けることができない場合もあります。
またヘビースモーカーやアルコールの摂取量が多い方も、インプラントが失敗する確率が高いと言われています。
こうした点を充分に留意しながら、インプラント治療をしましょう。
インプラントは保険適用されるケース
インプラント治療は、保険適用されないため、自由(保険外)診療として扱われています。
しかし、平成24年4月より国が定めた条件を満たせば、インプラントが保険適用されるようになりました。つまり、下記のいずれかに該当すれば、適用となります。
1、腫瘍や顎骨骨髄炎などの病気や、事故の外傷などによって、広範囲にわたり顎の骨を失ってしまった状態
2、もしくはこれらが骨移植によって顎の骨が再建された状態であること
3、医科の保険医療機関の主治医によって、先天性疾患(うまれつきの病気)と診断され、顎の骨の1/3以上が連続して欠損している状態
4、顎の骨の形成不全であること
引用元:http://www.implant.ac/
医療費の負担を軽減するためには?
インプラントにかかった費用は医療費控除の対象になります。申請することによって、医療費の負担が軽減できます。
医療費控除とは1年間に支払った治療費が10万円を超えた場合、または治療費が10万円以下でも、所得金額の合計の5%を超えた場合が控除の対象となり、所得税の一部が戻ってきます。
自らが申告しなければ還付されることはないので、インプラント診療を行った場合は忘れずに確定申告時に申請してください。
場合によってはかなりの控除額になりますので、利用しない手はありません。
インプラントしてる芸能人は誰?
俳優やモデルなどの芸能人は自分を美しく見せることが仕事でもありますね。そのために歯も美しくある必要があります。歯を美しく見せる手段としてインプラント治療があり、有名人の実践者も多くいるらしい。
例えば、インプラントをしている芸能人の方はバナナマン日村勇紀さん、奥居香さん、堀江貴文さん、和田アキ子さんなどが挙げられます。
特にバナナマンの日村さんは歯のほとんどをインプラント治療したらしい、前歯に500万円もかかったと言われています。
まとめ
いかがでしたか?インプラントについていろいろとまとめてみました。インプラント治療で失敗しないためには、治療前に、しっかり把握しましょう。