2023年5月18日午前10時すぎ、歌舞伎俳優の市川猿之助さんが東京都目黒区目黒3丁目の住宅で、市川猿之助さんの両親とともに倒れているのが見つかりました。
三人は自宅で倒れており、猿之助さんが倒れていた場所の近くのキャンバスには遺書のような書置きがあったようです。
ご両親と猿之助さんは二階の別の部屋だった。
父親は意識不明の重体でしたが搬送先の病院で亡くなり、母親は現場ですでに亡くなっています。
猿之助さんは意識はあったが、もうろうとした状態で病院搬送されたそうで、命に関わる状態ではないそうです。
【続報】歌舞伎俳優・市川猿之助さんと両親が倒れているのを発見 両親は死亡https://t.co/7p6fM6cQdx
市川さんの母親はその場で死亡が確認され、市川さんの父親も搬送先の病院で死亡が確認された。市川さんは搬送時、意識があったという。 pic.twitter.com/ubQypeXXWI
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 18, 2023
市川猿之助のプロフィール
#この大河ドラマ知らない人が嘘だと思うけど本当の事#風林火山 で、上洛した長尾景虎に武田晴信追討の勅命を出した後奈良天皇を演じていたのは市川段四郎さん。
息子は当時市川亀治郎だった四代目市川猿之助さん。 pic.twitter.com/nJIoqhfljC— てんぷる💉💉💉💉 (@temple_ak12) March 31, 2023
市川猿之助さんは四代目にあたります。卒業大学は『慶應義塾大学 文学国文学専攻』偏差値65を卒業されています。
申し分ない学歴・経歴で、生まれた時からサラブレッド一直線の人生を歩まれています。
市川猿之助の経歴
市川猿之助さんは、1975年に東京都で生まれました。歌舞伎役者の四代目市川段四郎の長男として生まれ、幼い頃から歌舞伎の世界に触れて育ちました。
1980年、5歳の時に歌舞伎座で初舞台を踏みました。その後、1983年には二代目市川亀治郎を襲名し、歌舞伎界で活躍を続けました。
2007年には、大河ドラマ「風林火山」に出演し、テレビドラマデビューを果たしました。その後も、「龍馬伝」（2010年）、「半沢直樹」（2020年）など、多くのテレビドラマに出演しています。
また、映画にも進出し、「蛇にピアス」（2008年）、「陰日向に咲く」（2012年）などに出演しています。
2012年には、四代目市川猿之助を襲名しました。現在は、歌舞伎界で第一線で活躍する歌舞伎役者の一人です。
主な出演作品：
歌舞伎：『義経千本桜』、『勧進帳』、『仮名手本忠臣蔵』など
テレビドラマ：『風林火山』、『龍馬伝』、『半沢直樹』など
映画：『蛇にピアス』、『陰日向に咲く』など
市川猿之助の家系図
市川猿之助の家系図紹介！香川照之も連なる歌舞伎界の革命児一門に迫る https://t.co/alUX8QXTOG pic.twitter.com/m34jEFpNEg
— 世代 (@nQNMcFIkFKvrhgC) May 18, 2023
猿之助さんは昨年不祥事が発覚し表舞台から姿を消した香川照之さんのいとこにあたります。
そっくりな市川猿之助と香川照之 どちらもこんなことになろうとは… pic.twitter.com/7R1uVSVPPe
— 小心者 (@yama_0508) May 18, 2023
今、歌舞伎界では何が起きているのでしょうか？
歌舞伎界では何が起きているの？
2023年5月18日、「女性セブン」と「ＮＥＷＳポストセブン」は、猿之助という年下俳優やスタッフに対してセクハラ・パワハラを強要していたと報じました。
この報道により、歌舞伎界の内部事情が明るみに出ました。
報道によると、
- 当たり前に手をつなぐ
- キスをする、体を触る
- 一緒に入浴
- 猿之助の自室でお酒を飲みベッドで2人で寝る
- 世界的ウイルス感染のなか、みんなでドンチャン騒ぎ
など、これらの行為は一般社会では絶対に許されないものですが、猿之助が澤瀉屋のリーダーという立場であり、その環境を利用して問題なく行われていたようです。
報道では、猿之助の公演に携わっていたスタッフがキスを拒否したことがあったとも伝えられています。
その結果、そのスタッフは次の公演から担当を外されたとされています。
拒否が理由かどうかは明確ではありませんが、周囲の人々はそのように解釈したとのことです。
昭和の時代から、歌舞伎界では不倫や隠し子がいるといったくらいのことは問題視される事柄ではなく、特段に珍しいことでもない。そこは世間一般の感覚では理解しがたい部分だろう。猿之助ら現在の歌舞伎界を支える大名跡を担う役者たちは、親世代の常人離れした破天荒な私生活を見てきたので、自分たちが世間の尺度から外れた行動をしたとしても、それが問題だという認識を持てないという面もあるだろう。
引用；Business Journal編集部
今回の猿之助の件についていえば、澤瀉屋（おもだかや）のトップである猿之助が酔って門下の俳優やスタッフたちに親睦の意味でスキンシップを図り、それがしばしば過度なボディタッチになってしまっていたということで整理され、特に歌舞伎界のなかで問題とされることはないまま終わるだろう。よほどのことを起こさない限りは『クビ』にはならないというのが歌舞伎の世界。
歌舞伎界では、昭和の時代から不倫や隠し子といった私生活の問題は特に問題視されず、珍しいことでもないとされてきました。
何か特別なことが起こらない限り、このような行為によって解雇されることはありません。それが歌舞伎の世界の常識なのです。
歌舞伎界は伝統や歴史を重んじる世界ですが、令和の時代においては一般社会からは理解しがたい「歌舞伎界の常識」が存在していたようです。
座長や師匠に逆らうことができない現状があり、これを当たり前のように受け入れてきた歌舞伎界の人々は、自身の行動が世間との意識のズレを抱えていたことに気付かず、問題視もしていなかったのかもしれません。
このような状況が結果的にスキャンダルへと繋がったのは避けられない結果でした。歌舞伎界は一部の人々にとっては閉ざされた世界であり、外部からの批判や視点がなかなか入り込みにくい環境です。
この事件をきっかけに、歌舞伎界内部の問題や風潮に対して改革や見直しが行われることを期待したいところですね。
