プラセンタドリンクやプラセンタサプリなど、最近「プラセンタ」という言葉をよく耳にすることはありませんか?
しかしプラセンタって何なのか知らない人は多いのではないでしょうか。
そして今回はプラセンタについていろいろと調べてみました。
プラセンタとは?原料は何?
プラセンタとは?
プラセンタというのは英語で「placenta」。日本語に訳すと「胎盤」という意味、つまりプラセンタは「胎盤」のことです。
人間を除く全ての哺乳類は、赤ちゃんを生んだ後に自分の胎盤を食べてしまうということをご存知でしょうか?それは出産により低下した体力の回復やお乳を出やすくするためだそうです。
エジプトの女王クレオパトラが若さを保つためにプラセンタを愛用しており、中国では不老長寿の薬として重宝されていたと言われています。
プラセンタにはおなかの胎児が発育するために必要な栄養素をすべて含んでいるので、美容や健康、体質改善などの目的で医薬品、化粧品、健康食品などに加工され、様々な場面で使われています。
プラセンタの原料について
現在市販されているプラセンタ製品はいったいどんな動物の胎盤が利用されているのでしょうか?
実はプラセンタの原料は豚、羊、馬、人、植物などいろいろな種類があります。
- 豚プラセンタ:大量生産がしやすいため、最も多く流通しています。価格が他のものに比べてお手頃です。
- 羊プラセンタ:豚よりは安全性は高いと言われて、海外では人気です。
- 馬プラセンタ:豚プラセンタに比べると、数百倍ものアミノ酸が含まれているので、効果的で優秀だと評価されています。そのため高価になっています。
- ヒトプラセンタ:人間由来のプラセンタです、一番効果が実感でき、注射するだけで摂取することが可能です。
- 植物プラセンタ:植物の胎座という部分から抽出したものです。厳密に言えば、「プラセンタ」とは呼べません。胎盤に似た成分を持っているため、動物性プラセンタと同じ効果を得ることができます。
現在市販されているプラセンタサプリの原材料は、豚か馬の胎盤が主流です。
プラセンタってどんな効果があるの?
女性の間で大注目のプラセンタですが、そもそもどんな効果が得られるのでしょうか?
プラセンタは、胎児の成長するために必要な栄養素がギュッと詰まっているので、摂取することにより、様々な健康効果が得られます。
- 美肌や美白
- 育毛美髪効果
- 疲労回復
- 病気の予防と改善
- 細胞を作る働き
- 自律神経の調節
- 免疫力の向上
- アレルギーを抑える
- 炎症を抑える
- 抗酸化作用
- 更年期障害の症状改善
など、女性の敵シミやくすみの解消はもちろんですが、他もにたくさんの効果があります。
更年期の不調にプラセンタが効く?!
女性は閉経が近づくと卵巣機能が低下し、女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が急激に減少してしまいます。
すると自律神経のバランスが乱されて、ホットフラッシュ、のぼせ、めまい、イライラ、うつ、不安、頭痛など様々な心や体の不調が起こりやすくなってしまうのです。
近年更年期障害の治療に注目されているのがプラセンタ療法です。
プラセンタ療法は、血液検査で女性ホルモンの減少が認められ、更年期障害と診断された場合に使われている治療法です。
健康保険が適用されて、3割負担の場合、1回2,000円程度の費用がかかります。
更年期障害の治療に用いられているのは、「メルスモン」というヒト由来のプラセンタを凝縮させた注射剤を使用して、皮下注射します。
即効性があるので、1回目のプラセンタ注射ですぐ効果を感じる人がいます。ほとんどの方が3ヶ月以内に効果が表れるといわれています。
まとめ
疲労回復や更年期障害に効果が高いことで人気のプラセンタですが、胎盤を使うということで、病原体が侵入するというリスクもあります。
それにより2006年から、プラセンタ注射経験者は献血禁止となっているのです。
プラセンタ注射を考えている人は、どうしても気になる場合、サプリメントでプラセンタを摂取したほうがいいかもしれません。