お芋には色々な種類がありますが、日本では特に人気の高い長芋。短冊切りにしてサラダにしたり、すりおろしたとろろ芋にしてめん類やご飯にかけたり、と、食べ方は様々です。他の国と較べても、長芋は特に日本国内で愛されている食材という印象があります。
今回は、そんな長芋の栄養や冷凍保存の方法、そして美味しく食べるレシピをご紹介していきたいと思います。
長芋とは?山芋との違いは?
長芋というのは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物です。
山芋とどう違うのか、という疑問をよく耳にしますが、この二つは、厳密には違うものです。
山芋も、長芋と同様ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物なのですが、
- 山芋:別名「自然薯」とも呼ばれる、日本原産の植物です。
- 長芋:中国原産の植物が日本で栽培されたものになります。
味わいも微妙に違い、山芋のほうが長芋よりもより粘り気が強く、また値段も長芋よりも高価です。
ですので、短冊切りをしてサラダや和え物にするのには長芋のほうが向いています。
カロリーも、100gの量に対して、山芋が121kcal、長芋が65kcalとかなり違います。
長芋にはどんな栄養がある?
長芋は、2000年前から生薬として使われていた歴史があります。今でも「山薬」という生薬として利用されています。その位栄養効果の高い植物なんです。
ミネラルとビタミン、そして食物繊維が豊富に含まれていて、特にカリウムの含有量が多いです。
長芋に含まれる栄養成分によって以下の効果効能が期待できます。
- 疲労回復、滋養強壮
- 免疫力向上
- 生活習慣病の予防
- ダイエット効果
- 胃腸の働きの改善
- 美肌効果
- 高血圧の予防と改善
- 血液のサラサラ効果
長芋の冷凍保存方法
長芋をちょっと余らせてしまった、なんて事ありますよね。そんな時は、冷凍してしまいましょう。
長芋を冷凍する場合は、すりおろしてから冷凍するというのが最適です。
短冊切りの状態で冷凍するのはお薦めできません。冷凍して解凍するまでの過程で大切なシャキシャキ感が失われ、ぱさぱさになってしまうからです。
でも、すりおろしてから冷凍すれば、冷凍前とほとんど同じ感覚で食べる事が出来ます。
冷凍の手順としては、
- 長芋の皮を剥き、酢水に10分ほど漬け込んで変色予防をする。
- 長芋をすりおろし、密閉できる入れ物(フリーザーパックやタッパーなど)に入れる。
- なるべく平らになるようにして冷凍庫に保存する。
大体1ヶ月以内に食べきるようにしましょう。
また、製氷皿に小分けに冷凍すると、必要な分だけ使えるので便利ですよ。その場合は、製氷皿ごとフリーザーパックに入れ、空気が入らないようにして保存しましょう。
食べる時は、電子レンジなどを使わず、2時間位前に冷蔵庫に移動して半解凍位に溶かしてから、よく混ぜ合わせると程良いやわらかさになります。
生のままの長芋を冷凍したい場合は、
- 長芋の皮を剥き、1回分ずつの大きさにカットする。
- 酢水に10分ほど漬け込んで変色予防をする。
- 水気を切り、1個ずつラップでくるみ、冷凍庫に保存する。
長芋はすりおろす時手が痒くなる場合がありますが、冷凍されている長芋なら大丈夫な場合がほとんどです。
冷凍したまますりおろして使いましょう。
長芋の美味しい食べ方
長芋は生で食べるという方法が一番栄養効果が高いのですが、加熱調理しても十分栄養を取る事が出来ますし、美味しく食べる事もできます。
今回は、Rakutenレシピの特に人気の高いものから2点ご紹介させていただきます。
ふんわりトロトロ☆長芋と豆腐のグラタン
参考:Rakutenレシピのきのこのみみさん作
材料(3人分):
- 長芋:300g
- 絹ごし豆腐:2/3丁
- 卵:1個
- 味噌:大さじ1
- めんつゆ:2倍希釈のもので大さじ1からお好みで調節
- とろけるチーズ:大さじ3
- 青のり:少々
作り方:
- 長芋の皮を剥き、酢水に漬けておく。豆腐を食べやすい大きさに切り、5分ほど下茹でした後ザルに上げて水を切る。
- 長芋半分をすりおろし、残り半分は荒く叩くか細切りにする。
- ボウルに卵と味噌を入れて混ぜ合わせ、長芋とめんつゆを入れて更に混ぜ合わせる。
- グラタン皿に水切りした豆腐を入れた後3を入れ、最後にとろけるチーズを乗せる。
- 200度のオーブンまたはトースターでチーズが溶けるまで焼いた後、青のりをかけて出来上がり♪
簡単!長いもと豚肉のほくほく炒め
参考:Rakutenレシピのぷちとま3195さん作
材料(2~3人分):
- 長芋:300~400g
- 豚こま肉:150g
- ごま油:小さじ1
合わせ調味料:
- 酒:大さじ1/2
- 醤油:大さじ1/2
- 砂糖:小さじ1/2
作り方:
長芋の皮を向き、5mm位の厚さに切る。
熱したフライパンにごま油を入れ、長芋を両面に焼き色が付くまで炒め、一旦取り出す。
フライパンに豚肉を入れ、色が変わったら長芋を入れ、合わせ調味料をかけて炒め合わせて出来上がり♪
長芋は豚肉ととても味わい、栄養価共に相性の良い食材なので、このレシピは特にお薦めですよ♪
まとめ
長芋は、前述の通り確かに生で食べるのが一番体に良いのですが、料理の方法によって味わいや食感が変わり、どれもとても美味しいので、是非色々なレシピを調べて試してみて下さいね。
豚肉とは特別相性が良いですが、梅干しともとても相性が良いので、普段のとろろそばに梅干しをトッピングしてみるのも、夏らしく美味しく食べられる一品になりますよ。