知る人ぞ知るケサランパサランですが、持ち主に幸せを呼んだり、着物が増えたりしてくれることをご存知でしょうか?
発祥地は山形県鶴岡市といわれています。4年ほど前に、作家の若一光司がケサランパサランを家宝にしている家に取材を申し込んだら、見せると幸せが逃げるからという理由で取材拒否されたそうです。
ケサランパサランは本当に幸せを呼んでくれるでしょうか?
ケサランパサランとは?
ケサランパサランとは江戸時代から伝わっている謎の生物です。手の平に乗るほどの小さな純白な毛のかたまり。見た目はタンポポの綿毛のようです。
海外ではゴッサマー、エンジェルヘアなどと呼ばれているようです。海外にもありますね。
ケサランパサランの正体は?
ケサランパサランの正体については妖怪や、植物、昆虫など様々な説が飛び交っています。
妖怪説
一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪であるという説があります、ビワの木で発見されることが多いことから、ビワの木の精とも呼ばれています。
植物説
北海道に生息する「タンポポモドキ」別名「ブタナ」というキク科の植物の冠毛が寄り集まって固まったものと見られています。
またガガイモの種の綿毛とも言われています。
昆虫説
井上靖氏の「しろばんば」に出てくる「しろばんば」が『ケサランパサラン』そのもので、 これは「わた虫」とも呼ばれる虫の一種だと紹介されています。
この昆虫は体長4~5mm,腹部は白色綿状の分泌物に包まれ,ケサランパサランのように見えますね、ユキムシ(雪虫)とも呼ばれています。
動物の毛玉説
山形県鶴岡市の加茂水族館ではケサランパサランと思われる物体を展示していたようです、ここでは「猛禽類が小動物を食べた際に排泄される毛玉(ペリット)である」と説明されています。
また、寒冷な地域に、小動物が捕食された際に食べ残された毛皮の皮膚の部分が縮まり、毛を外側にして丸まったものという説もあるんです。
どれも決め手に欠けるようですね。多くの人が納得するものが発見されるまで、ケサランパサランの正体は謎のままです。ケサランパサランは「人間が生み出した夢のようなもの」ではないでしょうか。
ケサランパサランは幸せを呼んでくれる?
このケサランパサランには持ち主に幸せを呼んだりしてくれる伝説があります。
例えば:
- 捕まえると幸運が訪れる
- 年に2回しか見てはいけない
- 人に見せると効果が薄れてしまう
- 人に話してはいけない
- おしろいで成長し成長すると2つに分かれる
- おしろいをあげると毛が動く
- 代々こっそりと受け継いで育てている旧家がある
等々小学生が好きそうな伝説がたくさんあります。
ケサランパサランを育てる事で不思議な体験をした飼い主もいるらしい、仕事が上手くいき商売は繁盛し、叶わない恋まで叶うと言われています。
本当かどうかはわかりませんが、どこかの空へ自由に気ままにフワフワと飛んで、誰かのもとへと降り立って、その人に幸せを運ぶ仕事ができたら、いいかもしれませんね。
ケサランパサランの育て方
ケサランパサランはおしろいを食べて成長すると言われています。おしろいは化粧で使うパウダー状のものです。しかも無添加で無香料・無着色のものが最適だと言われています。
ペットボトルなどで育てられるのですが、四角い穴の開いている桐箱がベストだそうです。
空気穴は必須、逃げ出さない程度に小さめでいいのでいくつか開けておく必要があります。穴の開いていない箱では窒息死してしまい、亡骸は無くなってしまうと言われています。
ケサランパサランはやっはり生き物です、空気も必要だし、動物みたいに逃げちゃうん、飼い主にとって不思議なペットなのですね。
最後に
ケサランパサランは毎日しっかりと愛情を持って育てる事は大事だそうです。
毎日忘れずにおしろいを与えてあげましょう。ある日箱の中で突然2匹になってしまうかもしれません、増えた分幸運も上がるかもしれません。