イースター(復活祭)がキリスト教の大事な日だということは、なんとなく知っていますよね。もしかしたら、ディズニーランドのイベント、ディズニー・イースターで知っているという人が多いかもしれません。
実際のところは、今はまだ、日本で生まれた私たちにとってはクリスマスの方が馴染みがあるというのが一般的ではないでしょうか。
今回は、春になると耳にするイースター(復活祭)の話しをお届けします。
イースター(復活祭)の意味は?何をする日?
イースターは、イエス様の復活を祝う日、記念とする日、記憶する日として、クリスチャンにとっては特別な日となっています。日本語では、復活祭、復活節という呼ばれ方があります。
イエス様の復活については聖書にも記述があり、イエス様をテーマにした映画でも描かれています。イエス様が十字架で亡くなったのは、ローマの総督ピラトが群衆の騒ぎを治めるために判決を下したことによるものです。
イエス様は十字架で天に召された3日後に、人々の前に姿を現しています。それを蘇り、復活と考えられています。
「私は、また来る」という言葉が残されているために、救世主(メシヤ)として、再び復活することを祈る信仰深いクリスチャンも多くいらっしゃいます。
イースターの日は、教会で特別な礼拝を捧げる、聖歌を賛美する、お祈りを捧げることで、イエス様を思う時間を過ごします。正教会、カソリック、プロテスタント、そして各地への広まりや土地の風習によって、儀式の捧げ方は違います。
2019年はいつ?日付けはどうやって決めるの?
イースターは、「春分の日の後にくる、最初の満月の次の日曜日」とされています。
2019年は、ズバリ4月21日になります。因みに、2018年のイースターは4月1日でした。
暦について
今の日本で使われているのは、陽暦のグレゴリオ暦になります。グレゴリオ暦は、1年を365日とされています。そして、うるう年があるのは暦日と太陽の位置を調整するためです。
このグレゴリオ暦を採用するか、もともとの陰暦を採用するのかによって、イースターの日も違う日に定められています。
ちなみに、陰暦は月の満ち欠けを基準としています。
イースター・エッグとは?
イースター・エッグは、生命の始まりの象徴です。
イエス様の復活は、死という殻を破って蘇ったと考えられているからです。
よって、卵の飾り付けがなされたり、卵(ゆで卵)料理が出されたりするようになっています。さらには、egg-jarping、egg-tapping、egg dumpingなどの伝統的なゲームを行う地域もあります。
また、イースター・エッグの伝統は四旬節の間の節制(断食)明けを祝うためでもあります。
現代においては、イースターに用いられるのは色を塗った卵だけではありません。チョコレートで作られた卵、キャンディを詰めたプラスチックの卵などが使われるようになっています。
プラスチックの卵には、お金や指輪の贈り物を入れることもあります。さまざな形で、お菓子のメーカーがイースター・エッグを提供している様子も見られます。ただ、日本のクリスマス、バレンタインデー、ハロウィンなどのような普及の仕方ではないとのことです。
イースター・エッグにまつわる話し
イエス様を慕った一人であるマグダラのマリアには、ローマ皇帝に赤い卵を贈って「イエスが天に召された」ことを示したという話しが残っています。
そこから、イースターを祝う時に、親しい人に赤く塗った卵を贈るという風習ができたとされています。
赤という色は、イエス様(救世・メシヤとしての)の血によって世界が救われることを意味しています。人類再生の願いも込められているのです。
なぜ、うさぎや卵が出てくるの?
イースターには、卵の他に、うさぎが登場します。たとえば、ドイツではパンをうさぎの形にしたものが出されます。
また、こんな伝承が残っている国があります。イースター・バニーというウサギが卵を隠すというものです。復活祭の朝に、子供たちが隠された卵を探すということも行われます。
うさぎが出て来る理由は、卵が生命の始まりの象徴であるように、うさぎも子供をだくさん生むことから豊かな生命の象徴とされているからです。
まとめ
イエス様が教えを説いたのは、たったの3年だと言われています。それが、2000年以上経過した今も、文化や生活に大きく影響を与えています。
特別な信仰がなくても、イースターやクリスマスを少し見直すのもいいのかもしれませんね。