このページにたどり着いてきてくれた方は、摂食障害で悩まれている人かもしれませんね。
摂食障害は、大きく分けると拒食症と過食症とに分けられます。実際には、もっと細かく分類されていて、診断される時の基準もあります。
でも、それは医学の分野の専門的なことなので、ここでは、「摂食障害かなぁ」と自分のことを思い悩む人に寄り添っていけるようなお話です。
それでは、ご飯を食べられない(摂食障害)の原因と摂食障害になりやすい人について、お伝えしていきます。
精神的ストレスが原因になる時
食欲がない~という状況と食べられないという状況でも、専門家でさえ拒食症の摂食障害と断定するのは難しいようです。それは、心の病気とも言えるからです。
特に、精神的ストレスの原因になる場合は、いろんなケースが複雑に絡んできます。
自分の外見のコンプレックスが原因となることもあれば、学校や職場の人間関係などがきっかけとなることもあります。
家族や愛する人の一言に傷ついて、拒食や過食を繰り返すようになるケースが多いのです。
病気が原因になる時
しかしながら、摂食障害=心の病気という見方ばかりではありません。今は、低血糖症と摂食障害の関係の研究も進んでいるようです。
低血糖症になると、血糖値の上がり、下がりが激しくなります。
血糖値が急激に低下すると、脳が「糖分が足りないよ!」と悲鳴をあげて、「食べろ!」と命令を出すようになります。すると、過食が止まらない!という状態になるわけです。
低血糖症の場合は、どちらかと言うと、食べられないというよりは、食べることを抑えることができなくなるようです。やがて、その反動で、食べない、食べたくない、食べられないということになることも少なくないようです。
ダイエットが原因になる時
若い女性に多いのが、ダイエットが原因になる摂食障害です。
若い人は悩むことばかりが先行して、ダイエットの情報や経験も不足していることも大きな要因です。まったく食べないか、または偏った内容のダイエットメニューで、無理をすることから、摂食障害になるケースが多いようです。
やがて、食べることへの恐怖心が大きくなってしまい、追い詰められると、食べたものをすぐに吐いてしまうようにもなります。
やはり、ダイエットが原因になる時も拒食と過食を繰り返すという症状が出てきます。
また、無理なダイエットは、無月経になる心配もありますので、充分な注意が必要です。
家族や母親が原因となる時
摂食障害は、家族や母親が原因となる時も少なくありません。このケースは、精神科医やカウンセラー、メンタルクリニックの範囲になります。
特に、母親と娘という関係は難しいです。「母源病」とか「母という病」という書籍が出版されるくらいにデリケートな問題です。
暴力的な親ばかりが原因となるわけではありません。愛情が過ぎて、干渉し過ぎると、それが過度の監視や支配に化けてしまうことがあるからです。まったく子育てを放棄するネグレストも危ないですね。
共通しているのは、情が育まれていないということです。
環境に恵まれない中で育つと、理性、あるいは恐怖心で自分をコントロールするようになります。心配なのは、自分を大事にする気持ちや自尊心の欠如ですね。
そのような場合、情で満たされることがないので、どこで心のブレーキや肉体的な欲望のブレーキをかければ良いのか、わからないまま大人になったという人が多いです。
その状態で、家族の言葉などに傷ついて、摂食障害となってしまうケースは多いです。
摂食障害になりやすい人は?
摂食障害になりやすい人には、完璧主義の人、自信がない人、ストレスを背負ってしまう人があげられます。
それぞれがバラバラのようですが、つながっている内容でもあります。
たとえば、完璧主義の人は、自信がないことの裏返しでもあります。自信がない人は、ルールを守ることで気持ちをいっぱいにしたり、要求に応えることにプレッシャーを感じたりします。
また、完璧主義の人はストレスをストレスとして認めないということがあります。共通しているのは、逃げることが上手ではないということです。
摂食障害になりやすい人は、情をコントロールできずに、休むことができないのです。
まとめ
摂食障害の原因についてお伝えしてきました、
- コンプレックスや人間関係がきっかけとなることがある。
- 体の要因として、血糖値の急激な上昇と下降が大きく関係している。
- 過度なダイエットをする人に多く見られる。
- 家庭環境の中で自尊心が育っていない人は、要注意。
また完璧主義の人、自信がない人、ストレスを背負ってしまう人が摂食障害になりやすいです、心配な方は、早めに、メンタルクリニックなどで相談してくださいね。