こんにゃくは肥満防止や糖尿病の予防、骨粗しょう症予防に役立つといった優れた食品なのです、メタボリックシンドロームの救世主とも呼ばれています。
煮物料理などでもおなじみの食材ですが、意外と知られていないのがその正しい保存方法です。ここではその正しい保存方法についてみていきたいと思います。
開封前のこんにゃくの保存と賞味期限について
まずは開封前のこんにゃくの保存と賞味期限についてみていきます。
賞味期限と消費期限の違いについて
「賞味期限」とはおいしく食べることができる期限(best-before)をいい、この期限を過ぎても、すぐに食べられないというわけではありません。
一方、「消費期限」とは期限を過ぎたら食べない方がよい期限(use-by date)を言います。
こんにゃくの賞味期限
こんにゃくの賞味期限又は消費期限についてはJAS法 食品衛生法で正しい表示が義務付けられていますし、保存方法についても同様に表示されていますので、基本的には表示に従って保存し、期限内に使い切るようにします。
開封前のこんにゃくの保存方法
開封前のこんにゃくは長期保存のきく食品です。
寒い季節であれば冷暗所で保存も可能ですが、基本的には冷蔵庫で保存します。
賞味期限は製造方法等製品により異なります。密封されたものであっても30日~90日~120日と製品差が大きいので、包装に記載されている日付を確認するようにしましょう。
但し、保存状態が良ければ上の定義の通り賞味期限が多少過ぎたものでも食べることができます。
開封後のこんにゃくの保存と賞味期限について
次に開封後のこんにゃくの保存と賞味期限についてみていきます。
開封後の賞味期限
開封後のこんにゃくの賞味期限はおよそ1週間から30日程度とされています。
開封後のの保存方法
余ったこんにゃくの保存はタッパーなどに入れて水に浸してなるべくふたをして冷蔵庫で保存します。その際は水道水ではなく、パックの中にある水を使用したほうが、保存が長持ちします。
というのも、バックの中の水は、こんにゃくと同じアルカリ水が入っているので、殺菌作用があるためこんにゃくが長持ちするのです。
水道水の場合は2~3日に一度タッパーの中の水を入れ替えてください。
但し、開封前であっても開封後であっても、腐ったこんにゃくはかなりの異臭を放ち、ドロドロの溶けたような状態になります。賞味期間内でもこのような状態になっていたら絶対に食べてはいけません。
すこし縮んだものは少し水分が抜けただけですので、多少食感は落ちるかもしれませんが、食べても問題ありません。
冷凍保存しても大丈夫ですか?
よく「こんにゃくは冷凍保存できますか」という話を聞きます。
基本的にはこんにゃくは冷凍保存には向きません。というのも、冷凍してしまったこんにゃくは、解凍したときに中の水分が抜け出てしまい、スポンジ状になってしまうからです。
そうなってしまうと、食感がゴムや牛筋を噛んでいるような感じになってしまい、水に浸けても元の食感には戻りません。ですので、基本的には冷凍保存は避けた方が良いでしょう。
ただ、あえて冷凍した食感を楽しむ方もいて、そのレシピもいろいろあります。次にその氷こんにゃくの作り方を見てみましょう。
氷こんにゃく(冷凍こんにゃく)の作り方
氷こんにゃくの作り方
- 板こんにゃくをお好みで適当な大きさに手でちぎったり薄くスライスしたりします。
- 軽く塩もみし、そのあと1~2分程茹でて、アク抜きをします
- それをざるに取り、水気をよく切って冷まします。
- それをフリーザーバッグ等に入れて冷凍保存します。
氷こんにゃくの賞味期限は約1ヶ月程度です。
氷こんにゃくの使い方
自然解凍または、流水解凍します。解凍できたら、手でぎゅっと絞って水気をよく切ります。
その後お好みの料理に使います。例えば玉子とじ・焼肉風炒め物・唐揚・ホルモン風煮込み等々。
まとめ
こんにゃくはノンカロリーで繊維質たっぷりのヘルシー食材です。
長期保存ができるので、1枚冷蔵庫にあれば、いろいろな料理に重宝しますし、健康の為にも積極的に使いたい食材です。冷蔵庫の常備食材としていつも買い置きしておくとよいのではないでしょうか。
余談ですが、こんにゃくの種芋の植え付けが5月に行われ、5月29日が「こん(5)にゃ(2)く(9)」の語呂合わせで「こんにゃくの日」にされています。