何かのきっかけでしゃっくりが出て、止まらない!辛い!という体験をされた方は多いのではないでしょうか。
筆者が子供の頃には、しゃっくりがずっと止まらないと死ぬ、とか言う噂もありました。
普通のしゃっくりでも十分辛いのに、病気のせいでしゃっくりが出る場合もあると聞くと心配になりますよね。
今回は、そんなしゃっくりの原因と止め方、しゃっくりにまつわる病気などについてご紹介します。
しゃっくりとは?漢字は?
しゃっくりは漢字で書くと「吃逆」(きつぎゃく)、肺の下にある横隔膜の痙攣によって、急に空気が吸い込まれ、声門が開いて音を発する現象。一定の間隔で繰り返されますが、自然に治る場合が多いです。
特に理由なく、不意に起こる場合もあれば、病気が原因で出やすくなっている場合もあります。
しゃっくりの種類
しゃっくりには3つの分類があり、その分類によって起こる仕組みも変わってきます。
中枢性しゃっくり
中枢神経が刺激される事によって起こります。
主に、脳腫瘍や脳卒中、アルコール依存症を患っている人に起こります。普通の止め方ではなかなか止められない場合が多いです。
末梢性しゃっくり
末梢神経が刺激されて起こります。
胸や消化器の病気が原因で起こる場合が多いです。
横隔膜性しゃっくり
一般的なしゃっくりがこれに当たります。
主に胃が圧迫されて横隔膜が刺激された事によって起こります。
一過性なので心配がない場合と、腎臓などの病気によって起こっている場合があります。
しゃっくりは頻繁に出るのは病気のサイン?
前の項でも書きましたように、病気が原因で、しゃっくりが、頻繁に出たり、持続的に出たり、中々止まらなかったりする事があります。
考えられる病気は、
- 胃潰瘍や胃がんや食道がんなどの消化器系の疾患
- 脳血管障害や脳腫瘍などの脳の疾患
- 気管支炎や胸膜炎や肺炎などの呼吸器系の疾患
ただ、素人では、そのしゃっくりがどんな病気に起因しているのかの判断は難しいので、しゃっくりについて心配な場合は、まず内科を受診し、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
効果的な止める方法
病気以外の理由で起こっている普通のしゃっくりでも、中々止まらないと苦しいですよね。
止め方は色々ありますが、特に効果があるとされているのは、「ためしてガッテン」で紹介された事もある「耳押し法」です。
方法は簡単で、
- 両手の人差し指を両耳に一本ずつ入れる
- 30秒から1分間、少し痛みを感じる位の強さで耳の奥をぐいぐい押す
これで、「ためしてガッテン」での実験では、100人中70人がしゃっくりを止める事が出来ました。
ただ、この方法でしゃっくりを止めるのにはいくつか注意点があります。
- 爪を短く切っておくこと
- 呼吸器や循環器系の持病のある人はNG
前者は耳の粘膜を傷つけないためにも必須ですが、後者は、耳押し法の原理が「延髄の興奮を抑える方法」であるため、呼吸器や循環器に持病がある人が試すと体調を崩す恐れがあるためです。
安全にしゃっくりを止める方法は他にもありますが、お薦めしたいのは、「鼻をつまんで息を止め、3回強く唾を飲む」です。
昔何かで教わった方法ですが、これで筆者個人のしゃっくりが止まらなかった事はありませんし、勧めた人のしゃっくりも確実に止めてきたので、ほぼ間違いない方法です。
また、色々紹介されていたものを列挙しますと、
- しゃっくりに効果のあるツボを押す
- 冷たい水を一息にぐっと飲む
- 息を止める
- うがいを長くする
- 温かい飲み物をゆっくりすすりながら飲む
- ぴょんぴょん飛び跳ねる
などなど。
その人に合ったものもあるので、自分なら確実に止められるという方法を何か覚えておくと良いと思います。
昔からよく言われている「脅かす」という方法もありますが、思わぬ事故を誘発する場合があって危険です。他の方法で止めるようにしましょう。
まとめ
しゃっくりには怖い病気が隠れている場合があります。
しゃっくりが出た時、中々止まらない時、何だかいつもと様子が違うと感じたら、すぐ病院で診療を受けるようにしましょう。