呼吸する時って意識していますか?
起きている時は口を閉じているけど、寝ている時、気付いたら枕にヨダレが…なんて人は、無意識の時には口呼吸になってしまっているのかも。
でも、口呼吸にはデメリットがとても多い事が分かってきているんです。
口呼吸のデメリットと、鼻呼吸に切り替える事でのメリット、切り替える方法などについて、今回はいろいろご紹介させていただきます。
口呼吸の危険性
子供の頃、親や祖父母や学校の先生などの大人の人に、ぽかんと口を開けていてはいけない、と言われた経験はありませんか?
人前で理由なく口を開けっ放しにしないのが普通だと思っていたのですが、調査の結果、今の日本ではなんと、8割の人が、口呼吸をしているという事がわかりました。
大口開けてなければいいんじゃない?あるいは公式の場では口をなるべく閉じていれば問題ないんじゃない?と思ってしまいがちですが、それはNGです。
口を開けているとだらしなく見えてしまうという印象でのデメリットの他にも、健康及び美容面でも、口呼吸には無視できないデメリットが多いんです。
あなたは口呼吸していますか
口呼吸のデメリットをご紹介する前に、まず口呼吸のセルフチェックをしてみましょう。口呼吸セルフチェックは「歯医者が教える歯のブログ」から引用させていただきました。
- 気が付くといつも口が開いている
- 鼻が詰まりやすい
- 口が乾きやすい
- イビキをかきやすい
- 口を閉じると苦しく感じる
- 風邪をひきやすい
- 朝起きた時喉がカラカラになる
- 口臭が気になる
など。複数思い当たる方は、鼻呼吸をしているつもりでも、無意識に口呼吸している事が多いという事になります。
口呼吸のデメリット
- 空気中の病原菌を吸い込んでしまうので病気に感染しやすくなる。
- 上と同じ理由で、花粉症などのアレルゲンも吸い込んでしまい、アレルギーを発症しやすくなる。
- 口の中が乾燥する事で、虫歯や歯周病、口臭になりやすくなる。
- 歯に汚れがつきやすくなり、茶色くなる。
- 睡眠時にいびきをかいたり、無呼吸になったりしやすくなる。
- 口を開けっ放しにしている事で口の周りの筋肉が緩み、ほうれい線などが出やすくなる。
- 成長期の子供の場合は、口を開けっ放しにしている事で口の周りの筋肉が衰えた結果、出っ歯などの歯並びに影響が出る事が多い。
- 顎の筋肉がゆるみ、顎下の肉がたるむ事によって、太っていなくても二重顎になりやすくなる。
などなど。
特に、成長期のお子さんには悪影響が強いので、早い段階で対策しておく必要があります。
鼻呼吸がメリットだらけ!
逆に、鼻呼吸をする場合には、メリットしかありません。下に主なものを挙げます。
- 空気中の細菌が鼻の粘膜によってブロックされるので感染症やアレルギーになりにくい。
- いびきや無呼吸などの睡眠時の障害が起こりにくくなり、睡眠の質が上がる。
- 口臭の予防効果がある。また、すでに口臭がある人も、周りに気づかれにくくなる。
- 口をきゅっと閉じている事により、口周りや顎の筋肉が鍛えられるので、小顔効果、それに年齢より若く見える効果も得られる。
- 成長期の子供なら、出っ歯になりにくくなり、また虫歯の予防にもなる。
などなど。
口呼吸の人は、なんとしても鼻呼吸に変えたいところです。
正しい鼻呼吸には舌の位置が重要!
ただ、日常に染み付いた習慣やクセって中々治しづらいですよね。
筆者は子供の頃鼻が悪かったので、口呼吸が習慣だったのを、成長過程で何とか治した経験があるので、その大変さはわかります。
ですが、必ず治せますので、頑張ってみましょう。
口呼吸から鼻呼吸に切り替えるために一番重要なポイントは、口を閉じている時の舌の位置です。
口を閉じた時、舌の位置がどこにあるかを意識してみましょう。
画像出典:www.kinen-dc.jp
正しい位置:上下の歯よりも前、そして上顎に舌の先がぴったりくっついた状態
間違った位置:舌先が上下の歯に挟まれている状態
まず、口を閉じている時の舌の位置を、正しい位置にくるように意識してみましょう。すると、自然に口が閉じている筈です。
自分で気付いた時に舌の位置を治すようにすれば、自然と舌がそういう位置に行くようなクセが身につきます。
テープで口呼吸を改善する方法
鼻呼吸の習慣が身につく前は、起きている間は意識できていても、何かに集中している時や睡眠中は、口が開いてしまう事がほとんどかと思います。
そういう時のために、鼻呼吸に切り替えるための専用グッズが、何種類か発売されています。
使い続ければ、眠っている間も口を閉じるというクセがついていきます。
無意識下で出てしまうクセは最初はどうしようもないので、せっかくある便利なグッズの力を借りましょう。
口閉じテープ
安心の日本製!粘着テープで朝までしっかり鼻呼吸!いびきやのどの渇き、雑菌の侵入などを簡単に防ぐことができます。
やり方は、口にテープを貼って寝るだけ!簡単ですが、とても健康効果があります。口呼吸をしている人は、ぜひ試してください。
まとめ
子供の頃に大人に「だらしないから口を閉じなさい」と言われる事にはちゃんと根拠があったんですね。うるさいなあと思っていた自分を反省しつつ、当時しつけてくれた親に感謝します!
ただ、慢性的に鼻が詰まる病気の人の場合は、全面的に鼻呼吸に切り替えるのは難しい事です。
耳鼻科で定期的に治療を受けて症状を改善しつつ、外出時や就寝時はマスクを使うなどして、口呼吸でのデメリットが起こりにくいように対策すると良いと思います。