みなさん、いぼ痔に悩んだことがありませんか?実は痔で悩んでいる人はこの世でたくさんいらっしゃいます。日本人の3人に1人は痔に悩んでいるのが現実です。
多くの人が痔に悩んでいることが分かりましたが、しかし
- イボ痔になってしまった!どうしたらいい?
- どうしてかゆいの?
- 放置したら、どうなるの?
- 病院の何科を受診すべき?
等々、このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?今回はいぼ痔について色々と調べました。
いぼ痔とは?主な症状は?
いぼ痔(痔核)は、肛門の血管が腫れて、いぼ状のものができた状態のことを指します。場所によって内痔核(ないじかく)と外痔核(がいじかく)があります。
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内痔核(ないじかく)
肛門の歯状線より内側にできるものを内痔核(ないじかく)と言います。
便秘や排便時の負荷等によって、歯状線より上の粘膜下の血液の流れが悪くなり、うっ血して、はれ上がることで起こります。痔の中でも最も多いタイプです。
このあたりで痛みを感じる神経が通っていないため、痛みをあまり感じません、排便時に出血したり、肛門から脱出して初めて痔に気づく場合が多いようです。
進行すると、常に脱出して指で押さないと戻らなくなり、最終的には指で押しても戻らなくなります。
外痔核(がいじかく)
肛門の歯状線より外側にできるものを外痔核(がいじかく)と言います。
肛門外側の皮膚部分の静脈がうっ血して、いぼ状のはれができています、外側の皮膚には、痛みを感じる神経が通っているため、痛みを感じます。
出血は少ないですが、進行すると大きくなって激しく痛むことが多いです。
イボ痔でかゆくなる原因は?
イボ痔で痛みが感じますが、かゆくなっているわけではありません、 かゆみを感じるのは、イボ痔によって引き起こされた皮膚の炎症が原因だと考えられます。
便の拭き残しや汗などで肛門の皮膚に刺激し、炎症が起こしてかゆくなったりする場合があります。このかゆくなる症状は、 肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)と呼ばれています。
イボ痔の症状が悪化してしまうと、粘液が漏れ出して、肛門周辺の皮膚に付いて炎症が起こしてかゆくなります。
一度炎症を起こしたら、お尻を蒸れさせたり、刺激の強い食べ物、アルコールの摂取の原因でかゆみが再発する事があります。
放置するとどうなるの? 自然治癒で治るの?
いぼ痔になってしまって、痛くても病院へ行くのが恥ずかしいので、放置してしまう人が多くではないでしょうか?しかし放置するとどうなるのでしょうか。
先ほど述べたように内痔核を放置すると、進行して大きくなり、肛門に脱出して垂れ下がってしまいます。最初のうちに自然と元に戻りますが、そのうち戻らなくなってしまうのです。
外痔核の場合は、元々痛みがありますが、炎症を起こすことによって、さらに激しい痛みへと変わります。
しかし「 いぼ痔は自然治癒できないの?」という疑問を持っている人がいるかと思います。
実は痔の症状が軽ければ、人間が本来持っている自然治癒力に加えて、手術をしなくても自然治癒する場合もあります。
内痔核や外痔核は初期状態であれば、生活習慣を改善することで、1週間前後で自然治癒することが多いようです。
ただし自然治癒がオススメなのは痛みの少ない初期段階です。
その時、肛門を暖めたり、デスクワークを1時間したらオフィスを歩くなどして、長時間座りっぱなしでいることを避け、定期的に立ち上がって肛門への負担を軽減する事が大事です。
いぼ痔は病院の何科を受診すべき?
いぼ痔がなかなか治らない、大きくなったいぼ痔が痛くて痒くて辛いですよね。病院へ行って受診しようと思うとき、何科に行けばよいのでしょうか。
最もよいのは「肛門科・肛門外科」です。しかし近くに肛門科・肛門外科がない、その時、外科または消化器外科を受診してください。
女性の場合、肛門科には行くことに抵抗を感じる方が多いのでしょうが、産婦人科なら比較的敷居が低くですね。しかし手術をしなければならない場合は、やはり専門医のいる肛門科への転科もあり得ます。
いずれにせよ、気になる症状があったら、まずはかかりつけのお医者さんに相談するのがおススメです。
いぼ痔を再発しないためには?
イボ痔が治りました!嬉しいですが、痔になりやすい生活や不健康な生活を続けると再発してしまう可能性があります。
実は再発率は約10パーセント、つまり10人に1人が再発してしまうのです。
いぼ痔を再発しないために、以下のことを意識して日常生活を改善しましょう。
- 下痢になりやすい食生活をしない、栄養バランスのよい食事をきちんと取るようにする
- 便秘にならないように水分や食物繊維を良く摂取する
- 排便時に強くいきまない
- 辛いものの食べすぎ、アルコールの過度の摂取をしない
- ウォシュレットを優しく利用して肛門を清潔にする
- 同じ姿勢を長時間とらないように気をつける
- 過労やストレスをためない
一度、いぼ痔になった方は、再度痔になりやすいので、以上のことを注意して生活を送りましょう。
最後に
長時間座りっぱなしの姿勢が身体に悪いのが分かりますが、仕事だからどうしようもない!その時、円座クッションを活用しましょう!
「デスクワーク痔」と言われているぐらい、座りっぱなしの人は円座クッションを活用することで、肛門への負担がかからなくて済むのです。
日頃から痔にならない工夫をすることが大切ですよ。