アシタバ(明日葉)と言えば、よく青汁などに使われていますよね。 近年女性の間で美容や健康に良いということで注目されています。
今回は、アシタバ(明日葉)の秘密に迫っていきますので、お付き合いくださいね。
アシタバ(明日葉)とは?
アシタバはセリ科のシシウド属の植物です。セリ科なので、香りと苦味に特徴があります。
明日葉と呼ばれるのは、今日芽を摘んでも明日芽が出るほどに成長が早いからだそうです。実際には、4~5日くらいで新しい芽が出てしまうのです。
生命力が旺盛で、古くから薬用に使われ、また、枯れる前に地中から取り出した根は朝鮮人参の代用品として利用されています。
食用としては葉と茎が使われます。鍋物やおひたし、天ぷらなどで見かけますよね。
本来は、暖かい地域に自生する植物なのですが、品種改良により、寒い地域でも育つ明日葉もあります。
アシタバ(明日葉)の栄養価について
アシタバ(明日葉)の栄養価については、『栄養分比較表(可食部100gあたりの含有量)』を参考にした数値を紹介します。
アシタバ(明日葉)100gあたりの含有量:
- 食物繊維(1.5g)
- カルシウム(65mg)
- リン(65mg)
- 鉄(1.0mg)
- ナトリウム(60mg)
- カリウム(540mg)
- β-カロチン(3700ug)
- ビタミンA(2100Iu)
- ビタミンB1(0.10mg)
- ビタミンB2(0.24mg)
- ビタミンC(55mg)
またの明日葉生葉に微量B12が含まれています。ビタミンB12は赤いビタミンとして知られる水溶性のビタミンです。「造血ビタミン」と呼ばれ、地上の植物ではB12を含むのは明日葉だけです。
特に近年注目されたのは明日葉しか含まれない成分「カルコン」ですね、明日葉の葉や茎を切ったときに出る黄色い汁はこの「カルコン」という成分です。
この「カルコン」は脂肪燃焼や血糖値を下げる作用を持つ「アディポネクチン」を増やす機能があります。まさに内臓脂肪を減らして健康な体をつくるのにぴったりの健康成分なのです。
アシタバ(明日葉)はどんな効果・効能があるの?
それでは、生命力にあふれた明日葉はどんな効果・効能がが期待できるのでしょうか?
食物繊維、カルシウム、ミネラル類、カリウム、β-カロチン、ビタミンB群、ビタミンCが豊富なことから、アシタバ(明日葉)の効果・効能には次のようなことが期待されます。
- 動脈硬化の予防
- 高血圧の予防
- 糖尿病の予防
- 免疫力を高める効果
- 便秘の解消
- 骨粗しょう症の予防
- 認知症の改善
- 美肌効果
- むくみの改善
などがあげられます。
明日葉を切った時に分泌される黄色い汁「カルコン」という成分がすごいです!
この「カルコン」は血液やリンパの流れをスムーズにする作用があるため、むくみ解消、足や太ももにつくセルライトの予防という効果があるのです。さらに肥満や糖尿病などの生活習慣病対策にも効果が期待できます。
また生理前のむくみや塩分の取り過ぎで手足がむくんだ時は、アシタバ(明日葉)のパワーを借りるのもいいかもしれません。
香りにクセはありますが、健康の為に、ぜひ摂取しておきたい野菜ですね。
明日葉の美味しい食べ方
明日葉は独特な苦味がありながら、ほんのりの甘みもあり、独特なクセのある味がします。
どんな食べ方が美味しいでしょうか?ここではおすすめの食べ方をご紹介します。
天ぷら
明日葉は油と相性が良いので、天ぷらにすると、苦味が感じなくなり、初めての方は天ぷらという食べ方がおすすめです。
作り方:
- 葉の付け根からちぎってキレイに洗っておく。
- 水気をしっかりとってから天ぷらの衣を付けます。
- 180度~190度の油でカラッと揚げたら出来上がりです。
おひたしや和え物
明日葉はお湯に通すことで苦味やアク抜きができるので、明日葉の香りが苦手な方はおひたしにするのがおススメです。
作り方:
- 明日葉を水であらい、5センチ長さに切る。
- 沸騰したお湯に塩を入れ、茎と葉の部分で分けてさっとゆでる。
- ゆでたら水で冷やし、水を切って器に盛る。
- 胡麻和えやシーチキン、マヨネーズなど好みの風味であえて、しっかり混ざったら完成です。
他には、炒め物や味噌汁の具材としても使われていますよ。
最後に
お料理のレシピサイトでも、明日葉を使ったメニューがたくさん出ています。また、明日葉のサプリメントでは、錠剤のタイプや青汁のようなドリンクタイプもあります。
便秘やむくみのお悩みにもおすすめですので、試してみてくださいね。