便秘に悩む人はこんな経験はありませんか?
- 食べたら食べた分だけ体重が増える
- 色んな便秘解消法を試しているけどいっこうによくならない
- お腹が重くてつらい
その原因は「宿便」かもしれません。宿便が大量に腸内に溜まっていると、基礎代謝が悪くなり、こういったいろんな体トラブルが起きるというわけです。
そこで今回は宿便について、色や形状、スッキリ出す方法などをご紹介したいと思います。是非、参考になさってください。
宿便って何?原因は?
宿便とは腸の中に溜まってしまった便のことです。滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれることがあります。
宿便に関しては様々な説があります。
例えば、
「長年腸壁にこびり付いた古い便」
「胃腸の処理能力を超えて食べ過ぎ続けた結果、腸管内に渋滞する排泄内容物」
「大腸憩室に溜まった便」
等々、現代医学では、「内視鏡などで、大腸内を検査してもそんな宿便らしきものは確認されることはない」ということから「宿便なんてないんだ」と否定されているようです。
しかし断食療法を行う人たちは宿便らしきものは出ますし、たまにびっくりするほど大量の便が出てくるのも事実です。
健康な人が毎日排便しても、腸内には2~3kg程度の便が残っていると言われています。つまり、便秘がない人でも宿便はあります。
宿便の原因も様々ですが、便秘体質、加齢、ストレス、便秘薬など下剤の連用などで、腸の動きが鈍くなり、宿便が溜まりやすい状態になっているからです。
宿便の色や形状!なぜ臭い?
健康な便の色は黄~黄褐色ですが、宿便の色は、一般的にドロ状で黒くてコールタールのような感じが多いです。
これは、便や古い角質、死滅した細菌がしばらく腸内に溜まることで、腐敗が進んだためと考えられます。
中には、緑っぽい色の宿便が出る方もいます。これは腸が炎症を起こしたり、胆汁(たんじゅう)が酸化していると便が緑色になることがあります。
宿便の形状は普通の便のような塊ではなく、腸の形のままうねうねしていて、細長くて薄く、ひらひらしています。個人差もありますが、30〜50cm程の長さがあると言われています。
宿便の共通していることはとにかく臭いです。これは便の腐敗が進んでいるため、臭いはさらにきつくなるのです。
宿便をスッキリ出すには?
宿便を取り除く方法は浣腸や腸内洗浄、断食療法などがあります。
浣腸
浣腸(かんちょう)とはおしりの肛門から、薬液を注入して腸を刺激し、排便を促す方法です。
腸壁に物理的な刺激を与えることで、腸を動かし排便を促します。即効性があり、頑固な便秘にも有効です。
腸内洗浄
腸内洗浄とは肛門からチューブを入れ、温かい洗浄水で、腸内にたまった便や毒素を洗い流す方法です。
宿便だけでなく、他の老廃物などもスッキリと流せるため、かなり効果があります。
断食療法
断食療法とは、「食を断つ」ということで、内臓に休養を与え、機能を回復させ、老廃物が排泄されて身体が内側からきれいになる方法です。
また酵素ドリンクやスムージー、水分などある程度の栄養素は摂りながら、胃腸を休めることを目的として行うものもあります。
断食療法は劇的な効果を上げることがある一方、死亡事故もあるので、経験のある指導者の下で適正な方法で実践するのは大切です。
最後に
宿便についていろいろと紹介しましたが、いかがでしたか。
宿便を溜めないために、腸の蠕動運動を促す「食物繊維」、善玉菌を増やす「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などが含まれた食べ物を積極的に摂りましょう。
また自分の便の状態をきちんと把握することで、腸内環境を整え、健やかな毎日を送ることができるでしょう。