先日、左足の裏で神経痛のようなズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みがあって、凄く困ります!特に仕事中に体を動かすたびに痛いんです。
お風呂上りに確認すると左足の裏側に赤い斑点、小さな水ぶくれがあちこちあって、恐怖を感じました。
その後皮膚科受診して、これは帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気が分かりました。
これを機に帯状疱疹についていろいろと調べて勉強になりました。
帯状疱疹ってどんな病気?原因は?
「帯状疱疹」は昔かかっていたウイルスが何らかのきっかけで目覚めることで起こる病気です。
原因となるウイルスは水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV:Varicella-zoster virus)というウイルスだそうです。日本の成人のおよそ9割はこのウイルスを持っていると言われています。
つまり、このウイルスを初めて感染すると、水痘(みずぼうそう)と呼びます。全身に小さな水ぶくれのようなぶつぶつができる病気です。
この「水ぼうそう」は多くの人が子供の時に病気にかかるが、ワクチンを打つことで抗体を獲得して治ります。
しかし水痘が治っても最終的にウイルスが神経に潜伏します。つまり、ウイルスは症状を起こさずに、神経に眠っている状態で残っているわけです。
大人になって、仕事による過労、ストレスなどで免疫が落ちると、今まで免疫で抑えていたウイルスが元気になってしまい、帯状疱疹になります。
なので、高齢者、HIV感染症、血液がん、免疫を抑える薬(ステロイドや免疫抑制剤など)を使用中の方は帯状疱疹になりやすいです。
帯状疱疹の症状
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。
痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。
その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。
帯状疱疹はどんな薬で治る?!
帯状疱疹は治療を行わなくても治る場合もありますが、治療が遅くなったり治療されないまま放置されると、頭痛や39℃以上の発熱などの全身症状が現れることもあります。
特に首から上の帯状疱疹は、重症の場合、失明や顔面麻痺、難聴を引き起こすことがあります。
治療法としては、抗ウイルス薬を1日2回、1週間内服していただきます。
1週間の内服で赤い斑点・水ぶくれは完治します。
今回皮膚科のお医者さんから処方される薬は
- アメナリーフという抗ウイルス薬
- 痛み止め薬
- フェナゾールクリームという塗るくすり
という三つです。
このアメナリーフという抗ウイルス薬は高いですね。一錠で1401円!グレープフルーツジュースなど併用できない、副作用が少ないようです。
最後に
今回のことで分かったのは帯状疱疹は体に潜んでいる水痘ウイルスが目覚めることで起こる病気。
大した病気ではないですが、放っておくと合併症や後遺症になることもあります。
60歳代を中心に50歳代~70歳代になりやすいです。仕事による過労・ストレスが原因で免疫力が低下すると若年層にも発症します。
通常一生のうちに発症するのは1回がほとんどですが、体に赤い斑点、小さな水ぶくれが現れたら、恐れずに、早めに皮膚科受診しましょう!