チョコレートは高カロリーだけど、体にはとても良い、という話をよく聞きます。
体に良いなら幼児に与えても良いのか、というと、それは少し難があるようです。
チョコレートにどんな効果効能があるのか、また、何歳から食べても良いのかを、今回はいろいろ調べてみました。
チョコレートのカロリーは?
チョコレートは高カロリー食品ですが、実際のカロリーは他のお菓子と較べてどの位高いのかを、それぞれの食品100gのカロリーで比較してみました。
- ミルクチョコレート:558kcal
- 生チョコ:524kcal
- クッキー:427kcal
- おせんべい:190kcal
- 大福:242kcal
和菓子などと較べると格段に違う事がわかります。ご飯100gのカロリーは168kcalです。やはりずば抜けて高いです。
ここ数年注目されている高カカオタイプのチョコレートですと、それより更に高くなります。
メーカーやその製法によって若干異なりますが、カカオ率70~99%の製品を比較すると、540~600 kcal弱という結果でした。
チョコレートが体にどんな効果があるの?
でも、高カロリーだから、と言って避けてしまうのは勿体ない、そんな良い効果効能がチョコレートにはあります。
チョコレートの原料であるカカオ豆に、その秘密があります。
カカオ豆には、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛など、美容と健康に必要不可欠な栄養素が豊富に含まれているんです。
また、チョコレートは確かに高カロリーなのですが、チョコレートの成分が脂肪分解酵素の働きを抑えるため、体脂肪率が上がりにくいというデータがあります。
その他にも、以下のような効果効能が期待できます。
- アレルギー・動脈硬化、癌などの病気の原因となる活性酸素の働きの抑制
- 免疫機能の向上
- 感染症の予防効果
- 疲労回復効果
- 高血圧の予防と改善
- 美肌効果
- ストレスの予防と緩和
などなど。
上記でご紹介しましたミネラル成分の他、カカオに含まれるポリフェノールとフラボノイドは動脈硬化や脳梗塞を防ぐなどの血管疾患のリスクを下げる働きがとても大きいです。
1日に食べる量の目安は?
ただし、高カロリー食品である事を忘れてはいけません。また、カカオに含まれるカフェインも、過剰に摂取しないほうが良い栄養素です。
なので、チョコレートは食べすぎないように、1日に食べる量を決めたほうが良いんです。
カカオポリフェノールの摂取量として、1日に望ましいのは200~500mgです。
その量を1日数回に分けて食べるのが理想的です。
チョコレートの場合は1片(5~10g)に70~140mg、ココアなら1杯に約200mgのカカオポリフェノールが含まれていますので、チョコレートだけの場合は2~4片、ココアなら1~2杯が理想的な量と言えます。
子供にチョコレートを何歳から食べさせる?
では、チョコレートは何歳から食べさせても良いのかと言いますと、調べてみた結果では
- 離乳食を与えるようになってからなら問題ない
- 3歳位からなら与えて良い
という2つの意見に分かれていましたが、チョコレートに含まれているカフェイン成分の事を考慮するなら、後者が正しいと言って良いかと思います。
赤ちゃんの胃はまだ未熟で、消化酵素も働きません。2~3歳ぐらいまで内臓などの発育量はほぼ完成します、なので、内臓に負担のかかるものは、内臓の消化機能が完成する頃がおすすめです。
舐める程度なら乳児でも大丈夫なのですが、食べさせるのは3歳以降にしましょう。
またチョコレートはとても甘くて、カロリーも高いので、食べ過ぎには注意が必要です。3歳なら1片位に留めておくようにしましょう。
心配な場合は、小児科などで相談してみましょう。
チョコレートの賞味期限はどのくらい?
メーカー様によって、多少違いがありますが、一般的に、チョコレートの賞味期限は短いものでも6か月ほど、長いものの場合は2年以上あります。
明記されている賞味期限は未開封の状態でおいしく食べられる期限です。賞味期限が過ぎてしまっても腐ることがありません、食べてしまうと体に悪いというものではありません。
但し生クリームを使っている生チョコの場合、腐ってしまうので注意しましょう。
また保存方法も重要です。いくら賞味期限の長いものであっても、高温多湿の場所に置いていたり、激しい温度変化させてしまうと、酸化が進み、味わいが落ちてしまうので、注意してくださいね。
まとめ
チョコレートは、体にとても良い効果がありますが、もう一点注意するとすれば、夕食以降に取ると、カフェイン成分により睡眠の妨げになってしまう場合があるという事です。
食べるのはなるべく夕食前、特に、仕事や家事の合間にちょっと疲れを感じた時にほんの少し食べるのが効果的です。
上手にチョコレートを食べて、美容と健康に役立てて下さいね。