皆さん、一年に一回の健康診断で大丈夫でしょうか ?
医者からもたった血液検査報告書にヘモグロビン量という項目がありますよね。ヘモグロビン量が低い数値だった!という方は少なくありません。
ヘモグロビンの正常値ってご存知でしょうか?ヘモグロビンの量によって、貧血や多血症という症状を起こしてしまうのですが、このヘモグロビンと、貧血や多血症の関係性とはどんなものがあるのでしょうか?
ヘモグロビンについて
へモグロビンとは?
ヘモグロビンは血液中の赤血球にあるヘムという鉄分とグロビンという蛋白質が結びついたものです。
このヘモグロビンは、酸素と結合して、酸素を体中に運搬する役割を果たしてくれます。
ヘモグロビンが少なくなると、体に酸素が十分に行き渡らなくなるため、貧血状態になって、動悸や息切れを起こしやすくなります。逆にヘモグロビンが多過ぎると、「多血症」になり、血栓や動脈硬化など大きな病気につながる恐れがあります。
ヘモグロビンの正常値ってどれくらい?
ヘモグロビン量は健康な生活を送るうえで大切な指標ですが、具体的な正常値はどれくらいでしょうか?
高久史麿監修の臨床検査データブックによると、ヘモグロビンの正常値は
- 成人男性:13.5~17.6g/dl
- 成人女性:11.3~15.2g/dl
男性は、女性や子供と比べるとやや高めとなっています。妊婦、高齢者は低い傾向にあります。子供は低く、15歳くらいで成人と同じになります。
ヘモグロビンが高くなるとどうなるの?
ヘモグロビンが多過ぎると血液がドロドロで濃くなって、血液の流れが悪くなってしまい、血栓ができて詰まりやすくなり、動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞になる可能性が高くなって、この状態が「多血症」と言います。
ヘモグロビンが高いと起こる病気にはどのようなものがあるでしょうか。
赤血球増加症
酸素の欠乏を防ぐために、酸素を運搬する働きのある赤血球の数を増加させて、赤血球が増加する症状です。
高いところに住んでいる人や、肺の病気、先天性心疾患を持っている方に起こりやすいのです。
脱水症状
脱水症状は、水分の排泄の方が補給よりも上回っている状態、するとヘモグロビンの量は変わらないけれど血漿の量が少なくなる、血が濃くなるような状態が起こります。
真性多血症
真性多血症とは、骨髄中の造血細胞の異常になって、赤血球が過剰産生される病気です。
この病気の症状は、目の結膜の充血や顔が赤くなり、筋力低下、疲労、頭痛、ふらつき、息切れ、寝汗などの症状があります。
100万人に5人の割合で発症する非常にまれな病気です。診断時の平均年齢は60歳で、20歳未満の人にみられることはめったにありません。また、女性よりも男性に多くみられます。
ヘモグロビンが低いとどんな症状が起こるの?
ヘモグロビンが低いと、体の隅々まで酸素を十分に運ばれなくなるので、様々な症状が起こります。
多く知られているのは「貧血」の症状ですが、知らないような症状もあるんです。
疲れを感じやすくなる
ヘモグロビンは、血液の中で酸素を運搬する働きがあります。不足していると、酸素の量が減少するため、細胞では酸素不足を引き起こします。すると、体に疲れを感じやすくなります。
また、人間は休息する時にも酸素を多く必要とするため、ヘモグロビンが不足していると、睡眠中に、脳にしっかりと酸素が運ばれなくなってしまい、あまり体の疲れが取れなくなってしまうのです。
顔色や爪などが白っぽくなる
ヘモグロビンは赤血球の赤い色素のことです。ヘモグロビンが減ることで、全身の赤い血のめぐりが悪くなるため、顔色が悪く白っぽくなります。
これは、顔だけに限らず口の中や唇、爪、全身の皮膚までが青白くなることもあります。
立ちくらみやめまいが出現する
脳は酸素を最も必要としている臓器の一つです。脳の中で酸素不足が起こると、「脳貧血」になり、立ちくらみやめまいが出現します。
動悸や息切れも起こる
ヘモグロビン値が低いと、体は減少したヘモグロビンが運んでいる酸素を最大限に活用するために、血液の流れを早くしようとするのです。そうすると動悸が起こります。
また、大量の酸素を体内に取り込むために呼吸が速くなり、息切れも起こるのです。
ヘモグロビンを正常値にするためには?
ヘモグロビンを正常値にするためには鉄分の多い食事を取ることが効果的です。
しかし
- 食生活が偏っている
- 忙しくて外食で済ませてしまう
- レバーなどが苦手だ
という方は食事だけで鉄分を賄うことが難しいかもしれません。そんな方のためにヘム鉄を使ったサプリがおススメです。
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の二種類があります。ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に含まれ、非ヘム鉄は野菜や海藻などの植物性食品に多く含まれています。
吸収率はヘム鉄の方が断然高く、非ヘム鉄のなんと20倍も!
非ヘム鉄はあまり体に吸収されない鉄分なので、非ヘム鉄のサプリをいくら飲んでも、あまり効果は期待できませんね。
最後に
管理人自身も貧血に悩んでいた時期があります、最近では、ヘム鉄を含むサプリメントを飲んでいて、どうにか鉄欠乏性貧血を克服することが出来ました。
皆さんも、健康診断の結果をしっかり理解してこそ、健康診断を受ける意義があるのですね。