あなたはお守りを持ち歩いていますか?
特に宗教的な感覚がない人でも、気軽に持ち歩いているのが、日本のお守りの特色の一つではないかと思います。
初詣に行った時、ふと神社やお寺に立ち寄った時、おみくじを引くのと同じような感覚でお守りを買ってしまう、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、日本古来のお守りについてのいろいろを中心に調べてみました。
お守りとは?有効期限があるの?
お守りは、日常生活の安全、願望の成就、悪いものから遠ざける厄除けなどの願いを込めた物です。
日本だけではなく、全世界で、それぞれの国や風土の特色に合ったものがあります。動物の体の一部であったり植物であったり水晶などの鉱物であったり、形も色々です。
日本では、神社や仏閣で扱っているお守りが一般的ですが、最近はパワーストーンも、特に若い女性の間で流行しています。
気になるのが、お守りの期限、つまり、お守りの効力がどれだけ持続するのか、という事ですが、一般的には1年とされています。
お守りは、持つ人にかかる災厄を代わって受け続けるので、少しずつ疲弊していきます。
そしてやがて効力を失うのが、大体1年という事です。
ただ、この期限も絶対、という訳ではなく、1年以上持ち歩いていても支障はありませんし、逆に、受験などの合格祈願で持ったお守りは、祈願が成就した後は、購入時から数ヶ月しか経っていなくても、合格した後は返納するのが望ましいとされています。
お守りの処分する方法は?
お守りの返納時期は前の項で一部書きましたが、
- 入手してから大体1年
- 祈願が成就したタイミング(数カ月から1年以上)
とされています。
お守りを換えるタイミングは初詣と言うのが、一番覚えやすいのでお薦めです。
処分する方法は、一番良いのは、入手した神社仏閣に返納する事ですが、その神社やお寺が遠方にあるなど、直接返納しに行けない場合は、
- 入手した神社仏閣に郵送する
- 近くの神社仏閣に預ける
- 自分で処分する
などの方法があります。
具体的な方法は、
入手した神社仏閣に郵送する場合
予め、先方に、郵送しても差し支えないか問い合わせた後に郵送しましょう。
お金を同封する必要はなく、封筒に「返納希望」または「お炊き上げ希望」と書いておきましょう。
近くの神社仏閣に預ける場合
神社仏閣には、お守りなどの返納を受け付ける場所があります。見つからない場合は社務所で聞いて、そこに納めましょう。
返納のつもりで賽銭箱にいれる人がいるようですが、それはNGです。
神様にも神社仏閣の人にもとても失礼な行為に当たるので、絶対に行なわないでください。
自分で処分する場合
白い半紙、なければなるべく綺麗な紙にお守りを乗せ、そこに粗塩をひとつまみ振りかけた後、丁寧に包んで、燃やすか、または護美(ごみ)として処分しましょう。
ただ、お守りは、神社仏閣からご利益を得るために「お預かりしている」というものなので、「返納する」のが一番です。
正しいお守りの持ち方について
最期に、お守りのご利益を得るための正しい持ち方についてご紹介します。
一番良いのは、常に身につけて持ち歩く事です。
普段持ち歩いているバッグまたはお財布などに入れておくのが良いでしょう。
持ち歩かない場合は、家の中の、なるべく目立つ所、そして目線より高いところに置きましょう。神棚がある場合は、そこに置くのが一番です。
最近は、気軽に持ち歩く事を前提にして、スマホや携帯につけるストラップ型のお守りもありますので、そちらもお薦めですよ。
常に身につけて持ち歩く、という意味では、最近流行のパワーストーンのブレスレットというのは、かなりお守りの理念に即していて良いですね。
まとめ
別々の神社仏閣のお守りを一緒に持ち歩いていると神様が喧嘩するので良くない、という俗説がありますが、そういう事は決してありません。
ただ、あくまで「購入したもの」ではなく「お預かりしているもの」という感覚を忘れず、大切に扱い、感謝を込めて返納するようにしましょう。