シナモンは、味、香り共に素晴らしいスパイスですが、効果効能も素晴らしいんですよ。
飲み物に入れてよし、お菓子の素材にしてよし、料理にひと味加えてよし。
ただ、味と香りが良くて効果効能が素晴らしいからと言っても、摂り過ぎると逆に健康を害してしまう恐れもあるんです。
今回は、シナモンの効果効能と、摂取する時の注意点を中心にご紹介させていただきます。
シナモンとは?
シナモンというのは、熱帯に分布しているクスノキ科の常緑樹と、その樹皮から作られるスパイス(香辛料)の事を言います。
効果効能が素晴らしいため、中国の漢方でも桂皮という名前で古くから薬として用いられ、今も漢方薬の素材として多く使われています。
スパイスとしては世界最古と言われ、用いられ始めたのは香辛料や生薬としてではなく、古代エジプトでミイラの防腐剤として使われたのが最初だったとか。
日本には奈良時代前後に、薬として伝来しています。シナモンの樹木として伝来したのはそれより更に後の江戸時代です。
香りが良いため、香料としても使われていました。
どんな効果効能があるの?
シナモンの効果効能は、以下が挙げられます。
- 毛細血管の修復と老化の防止効果
- ストレスの軽減
- 脳の活性化効果
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 抜け毛の予防、改善効果
- 悪玉コレステロールを減らす効果
- 冷え性の改善
- 殺菌効果
- 感染症の予防効果
など。
これらの効果のほとんどは、シナモンの持つ最も大きな効果である毛細血管への働きかけによります。
特に、女性には嬉しい効果効能が揃っています。
食べ方や一日あたりの摂取量は?
食べ方=摂取方法は色々あります。
飲み物ならシナモンコーヒーが最もポピュラーですが、紅茶やミルクに入れても美味しいです。
また、シナモンロールも有名ですね。
いつものトーストやスイーツにパラパラと振りかけてみるだけで、ぐっと味が上がります。
全ての料理と相性が良い訳ではありませんが、ほとんどの甘いものとは相性バッチリですので、色々試してみるのも良いかと思います。
ベストな摂取のタイミングですが、シナモンの効果は長時間持続しないので、1日4g前後を数回に分けて摂取するのがベストです。
特に眠っている間に効果を発揮するので、最後の1回は寝る前に摂取する事をお薦めします。
ですが、ここで重大な注意点があります。
シナモンには「1日の摂取量の制限」があります。
それは、シナモンに含まれているクマリンという物質が、摂取過多により肝機能障害を起こすためです。
クマリンの1日の摂取許容量は体重の1%、体重50キロの人なら0.5gですので、それをシナモンの量に換算すると、大体4g前後になります。小さじ1杯より多い位の量ですね。
産前産後の女性は、医者で相談の上、特に注意して摂取しましょう。
シナモンコーヒーの作り方
最後に、シナモンを使った飲み物で一番ポピュラーなシナモンコーヒーのレシピを、楽天レシピで人気の高いものからご紹介させていただきます。
ぽかぽか温かいシナモンコーヒー
参考:楽天レシピのSeika Aさん作
材料(1人分):
コーヒー豆(中粗挽き):10g
水(軟水推奨):180cc
シナモンパウダー:ティースプーン1杯弱
作り方:
1. 小さめの鍋(ミルクパンなど)に水を入れて火にかけ、沸騰する前に小さな泡が出始めたところでシナモンを入れ、そのまま沸騰させる。
2. 中粗挽きのコーヒー豆10gをペーパーフィルターに入れ、平らになるように調節する。
3. ペーパーフィルターに入れたコーヒーの上から少量シナモン入りのお湯を注ぎ(下に数滴落ちる程度)、その後25秒ほど蒸らす。その後に湯を3回に分けて注いでドリップして出来上がり♪
少量ミルクやお砂糖を入れても美味しくなります。
また、ドリップが面倒、という人は、インスタントコーヒーを入れた後にシナモンパウダーを振りかけるだけでも。
いつものコーヒーがぐっと美味しくなりますよ。
まとめ
スパイス=香辛料と言うのは、必要不可欠な素材ではないですが、それがあると素材の味がぐっと引き立つものです。
シナモンの場合、更に効果効能も高いので、是非健康と美容のために取り入れて下さい。
ただ、美味しくて体に良いからと言って、取りすぎはしないようにしましょう。
効果効能は良いけど味と香りが苦手、という人はサプリメントをお薦めしますが、1日の摂取量として記載されている量を必ず守る事が大切です。