こんにゃくはお好きですか?
お鍋や煮物のお供として長く日本人に愛されてきているこんにゃくが、おやつとして提供された当時はとても驚いたものですが、今では、蒟蒻ゼリーも蒟蒻畑も、ダイエット中の方の需要以外でも、普通のおやつとしてすっかり定着しています。
実際のところ、ダイエット食として、そして、栄養食品としてはどうなのでしょうか。
- 低カロリーという事は、栄養素も少ないのでは?
- 低カロリーだからいくら食べても問題ないものなの?
という疑問もあるのではないでしょうか。
今回は、そのあたりについてご紹介していきたいと思います。
こんにゃくってどんな栄養がある?
こんにゃくには生こんにゃく芋から作られる黒こんにゃくとこんにゃく粉から作られる白こんにゃくの2種類があり、それぞれカロリーや栄養が異なります。
黒こんにゃく
生こんにゃく芋から作られる黒こんにゃくに含まれる栄養素:
たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビオチン
白こんにゃく
こんにゃく粉から作られる白こんにゃくに含まれる栄養素:
たんぱく質、炭水化物、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6、葉酸、ビオチン
どちらにも共通するのは、低カロリーで、食物繊維が豊富であり、腹持ちが良い、という事です。ただ、エネルギー源となる成分や、ビタミン、ミネラルなどはほとんど含まれていないので、他の食品で補う事が必要になります。
こんにゃくにはカルシウムや食物繊維が豊富に含まれているので、生活習慣病の予防や、便秘の改善、骨粗しょう症の予防などに効果的な食品です。
こんにゃくのカロリーはどれくらい?
こんにゃくには2種類あります。
- 生こんにゃく芋から作られる黒こんにゃく=100gあたり7kcal
- こんにゃく粉から作られる白こんにゃく=100gあたり4kcal
後者には脂質が含まれていないので、若干低カロリーになります。
こんにゃくの糖質について
こんにゃくの分類は芋類ですが、芋類の中では飛び抜けて糖質が少なくなっています。
五訂増補日本食品標準成分表(本表)によると、コンニャク100gあたりの炭水化物量3.3g、食物繊維量3.0g。
炭水化物=食物繊維+糖質 なので、
コンニャク100gあたりの糖質は0.3gです。
100gのこんにゃくが糖質0.3gなのに対し、里芋は10g、じゃがいもは18g以上、さつまいもはなんと34g以上になります。
ですので、コンニャクは糖質制限食としては最適ですね。
余談ですが、長芋は100gで10gと、こんにゃくより高めではありますが、糖質の吸収を抑える働きがあると言われています。
置き換えダイエットにおすすめのこんにゃくラーメン
こんにゃくなのに普通のラーメンと変わらないくらい美味しいです!
これは糖質制限中の方には助かります。夜中にお腹がすいた時にも罪悪感なく食べれるんです。
食べ過ぎるとどうなる?
前半でこんにゃくの職人としてのメリットをご紹介してきましたが、勿論デメリットもあります。
食べ過ぎると健康に悪影響がある、という事です。
腸閉塞
1日1kg以上のこんにゃくを食べると腸閉塞を起こす事がある、というデータがあります。
食物繊維を豊富に含んでいますが、食物繊維には、摂りすぎるとお腹が下ったり、または便秘になってしまうという性質があるからです。
太る
不思議に、こんにゃくを食べすぎると逆に太ってしまうという事もあります。それは、こんにゃくの栄養素が若干偏っているためです。
人間の体は、栄養素が不足すると、脂肪を溜め込もうとする働きが起こります。そのために、リバウンドのような効果を起こし、痩せにくかったり太ったりしてしまう、という事が起こります。
こんにゃくは置き換え食やおやつとしてとても有用ですが、絶対に食べすぎず、よく噛み、積極的に水分を摂る事が必要です。
まとめ
こんにゃくは、私達の健康と美容にとても役立つ食品である事は間違いありませんが、食べ過ぎればどんな食べ物も毒になるのは当然の事です。
他の食品とうまく組み合わせるなどしながら、上手にお料理におやつに活用するとよいのではないでしょうか。