「きのこで菌活」って聞いたことありますか?これは積極的に体内に菌を取り入れようという活動のこと。毎日の食事にきのこを取り入れることでキレイで健康的な身体づくりができるようです。
ではきのこって何?なぜ健康づくりに効果的?
ここではそんなキノコの栄養や健康効果、保存方法などについてお伝えしていきます。
きのこって何?種類は?
キノコは「木の子」とも書きますが、木の仲間ではなく、菌類の一種です。
キノコの本体は「菌糸」と言い、糸のような細長い菌です、この菌糸は目で見えませんが、木や落ち葉の表面や中に広がり、それらを腐らして栄養源としています。
何らかの刺激やストレスがかかると、菌糸から子実体が出現し、そこで胞子がつくられて繁殖し、肉眼で見えるようになります。
この菌糸から作られるものはキノコと呼ばれているのです。
キノコには食用キノコと毒キノコがありますが、ある統計では、食用キノコはわずかキノコ全体の10%以下と言われています。
食用キノコにはさまざまな種類があって、自生するものも栽培されるものもあります。
食用きのこの種類
- アカヤマドリタケ
- アミタケ
- ウスヒラタケ
- カラカサタケ
- コウタケ
スーパーで買えるきのこ
- シイタケ
- シメジ
- ヒラタケ
- エリンギ
- マッシュルーム
- エノキダケ
- まいたけ
- なめこ
- マツタケ
きのこの栄養&健康効果
「きのこは体に良いのは知ってるけど、具体的にはどの成分があるの?なぜ体にいいの?」と思う方は多いのではないでしょうか。
五訂食品成分表によると、きのこ類の成分は、水分、蛋白質、食物繊維、無機質、ビタミン類などから組成されています。
どのきのこにも食物繊維や不飽和脂肪酸が豊富に含まれています、便通の改善や血中コレステロール値を抑える効果が期待できます。
乾燥きのこ類はビタミンDの値が高いものが多いです。ビタミンDはカルシウムのバランスを整える働きがあり、骨の健康を保つや、歯を丈夫にする効果が期待できるんです。
食用きのこ類にはβ-グルカンが豊富に含まれているので、免疫力を高め、アレルギーの予防や改善また、抗腫瘍効果があると言われています。
またきのこにはカリウム、マグネシウム、リン、亜鉛など様々なミネラルがバランスよく含まれています。このミネラルは微量でも、体の調子を整えたり、感情をコントロールしたり、疲労回復などに役立つ大事な成分です。
中でもカリウムが特に豊富で、高血圧や無気力症、心不全などを防ぐ働きが期待できます。
菌活で注目されたきのこは、生活習慣病の予防、美容と健康の維持、骨の強化など、健康づくりのための食品と言えますね。
きのこを冷凍すると栄養価が上がるって本当?
きのこ類は冷蔵だと早く傷むので、冷凍保存がおすすめです。 さらに冷凍すると栄養価が上がるそうです。
調べてみたところ、きのこを冷凍すると、きのこの細胞中の細胞壁を壊し、栄養が溶け出していくからなのです。
例えば、きのこを冷凍した後、旨味成分のグアニル酸や、グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸の値は、冷凍する前の約3倍!
栄養と味、そして風味が増す方法として、冷凍保存はおすすめの保存方法と言えます。
きのこの冷凍方法
しいたけ、マイタケ、しめじ、えのきなどのキノコ類は、生のままでも、調理後でも冷凍保存が可能です。
生のままで冷凍する方法
- まず石づき(根元)を切り落として、食べやすい大きさに切る。
- ラップに包み、フリーザーバックに一回分ずつの量を小分けにし、空気を抜いて密閉します。
- 冷凍庫に入れて、冷凍します。
冷凍のキノコ類の賞味期限は種類にもよりますが、長いものだと最大1ヵ月近くまでおいしく食べられますよ。
調理するときは、凍ったまま、スープや炒め物などに調理してください。
自然解凍や電子レンジで解凍すると、水分が出てしまい、美味しくなくなるので、おすすめしません。
あとがき
秋の味覚ともよばれているきのこには栄養がたくさん含んでいるので、健康づくりのために、毎日の食事にこれらの食材を積極的に取り入れてみましょう。
またキノコは水につけると旨みが逃げる上に、傷みやすくなるので、基本的に水洗いは必要ないですが、気になる場合は調理する前に、軽く水洗いをしてすぐ料理しましょう。