あなたはヤマボウシを知っていますか?
樹木に関心のある方ならご存知ではないでしょうか。高さ5メートルから10メートル位になる、初夏に白やピンク色の花を咲かせる木です。
育てやすく、見た目も良いので、街路樹としては勿論、庭木としても人気の高い木なのですよ。
そのヤマボウシ、秋に実をつけるのですが、その実を食べてみた事はありますか?
この記事では、ヤマボウシの実の味や、美味しい食べ方をご紹介します。
ヤマボウシとは?
ヤマボウシは、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。ミズキ科、つまり、ハナミズキと近い品種なのですが、原産国が違います。
やまぼうし (山法師)
ハナミズキ
ハナミズキは、ヤマボウシと同じ、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木ですが、原産国は北アメリカで、ヤマボウシは日本・中国・朝鮮半島です。
ハナミズキは別名アメリカヤマボウシというのですが、ヤマボウシとよく似ています。
今までハナミズキと思って見上げていた木が、もしかしたらヤマボウシだったかも知れませんね。
品種改良もされていて、実の大きなビックアップルをはじめ、ウルフアイ・ミルキーウェイ・紅富士・ステラーピンク・ホワイトミヌマ・ミスサトミなどなど、果実採取に特化していたり、花を重視していたり、特徴は色々です。
ヤマボウシの実ってどんな味?
ヤマボウシは、9月に赤い実をつけます。さくらんぼに形が似ていますが、皮にトゲがあるところが違います。
ヤマボウシの実
その皮を剥いて、中の果肉を生のまま食べたり、つぶしてジャムにしたり、濾して果実酒にしたり、ドライフルーツにしたり、と、食べ方も色々です。
果肉の味は、よくマンゴーにたとえられます。まったりとした甘さです。
食感は、シャリシャリ、というか、じゃりじゃりです。口の中にツブツブが残る感じです。なんだかくせになる食感ですよ。
ヤマボウシの効果・効能
ヤマボウシの実は、美味しいだけではなく、栄養も満点です。
含まれている代表的な栄養素は
- ビタミン
- カロチン
- アントシアニン
などですが、これらの栄養素により、以下のような効果・効能が期待できます。
- 滋養強壮
- 整腸作用
- 疲れ目の緩和
- 疲労回復
ヤマボウシのジャムの作り方
では、最後にヤマボウシのジャムの作り方をご紹介します。
クックパッドから、チョンサさんのレシピをいただきました。
ヤマボウシの実のジャム♪
[材料]
- ヤマボウシの実 600g
- 上白糖またはグラニュー糖 250~300g
- レモン汁 大さじ1強
[作り方]
①実を洗って水を切り、ボウルに移した後砂糖をまぶし、1時間ほどおいておく。
②①を鍋に移して中火にかけて沸騰させた後、2~3分火にかけ、別の鍋にざるをセットし、一度濾す。
③濾した実を再び中火にかける。レモン汁を加える。(ジャムの色の黒ずみを抑えるため)
④木べらなどで底をなぞりながら、とろみが出るまで煮詰める。
※煮詰めすぎないように注意(冷めた時固くなるので)
⑤木べらで底をなぞった時、一瞬底が見える位のとろみがついたら火を止める。
⑥瓶に出来上がったジャムを詰めて蓋をしたら出来上がり。
ヤマボウシの実がかなり甘いので、砂糖は様子を見ながら増やしていくと良いそうです。
まとめ
美味しいだけではなく滋養のあるヤマボウシ、ジャムのレシピをご紹介しましたが、ジュースや果実酒にして飲んだり、ドライフルーツにしたり、勿論生のまま食べてもとても美味しいので、是非色々試してみて下さい。
特にドライフルーツにすると、長持ちしますし、栄養素がぎゅっと凝縮されますので、おすすめですよ。