オクラはお好きですか?
あのねばっとした独特の食感がくせになりますね、さっとゆがいて食べるのが一般的ですが、実は生でも食べられるんです。
冷凍保存すればいつでも好きな時に食べられる手軽な野菜オクラについて、いろいろご紹介させていただきたいと思います。
オクラとは?語源や由来は?生で食べられるの?
オクラとは
オクラは、原産地はアフリカ東北部。原産地や熱帯では一年中取れる多年草です。
でも、寒さに弱いので日本では冬を越せないため、一年草となっています。そして収穫の旬が夏なので、夏野菜となっています。
オクラの語源・由来
オクラという名前は日本語っぽいですが、実は英語の「okra」からきているのです。西アフリカの現地人はこの野菜を「nkuruma」と呼んでいますが、 それがきっかけとなり、オクラと呼ばれるようになりました。
オクラの日本語名は「陸蓮根(おかれんこん)」や「アメリカネリ」があります。この「アメリカネリ」は、「アメリカ」から渡来した「ネリ(トロロアオイ)」という意味です。
日本国内で流通するようになったのは昭和50年代で、当時は「アメリカネリ」と呼ばれていましたが、今は全国的にオクラと呼ぶのが一般的です。
生で食べられるの?
オクラの完熟したものを食べるのではなく、角タイプのオクラで10センチ、丸タイプのオクラで15~20センチ位に成長した若い果実を食べます。
それ以降のオクラは固くなりすぎて食感が悪く、あまり食用に適さないです。
さっと茹でて食べている方がほとんどかと思いますが、実は生でも食べられます。
と言うより、オクラに含まれている栄養成分が熱に弱いため、生で食べるほうが、オクラの栄養分をあまさず摂取できるんです。
オクラの栄養は?
ネバネバが特徴のオクラは栄養たっぷりの夏野菜です。 夏バテや疲労回復に、栄養の補給源としてとても優れています。
七訂日本食品標準成分表によると、オクラの可食部分100gには、以下のような栄養分が含まれています。
- タンパク質 2.1g
- 脂質 0.2g
- 炭水化物 6.6g
- 食物繊維 5.0g
- カロテン 670μg
- カリウム 260mg
- カルシウム 92mg
- マグネシウム 51mg
- リン 58mg
その他、ビタミンE、K、B1、B2、Cなどもバランスよく含まれています。
また、オクラのぬめりの成分であるガラクタン、アラバン、ペクチンという食物繊維は、腸を整え、便秘の解消に効果があります。
また、豊富に含まれているβカロチンが体内でビタミンAに変わることで、美肌効果や視力の維持、そして粘膜や呼吸器を守るなどの働きをしてくれます。
更に、同じく豊富に含まれているカリウムのデトックス効果により高血圧を予防し、カルシウムによって骨粗しょう症の予防やストレスの解消効果をもたらしてくれます。
冷凍しても大丈夫?上手な冷凍保存方法は?
オクラは寒さに弱いので、5度以下になると低温障害で黒くなってしまいます。適温は10度前後で、夏なら野菜室に入れ、冬なら冷暗所で保存しましょう。保存期間の目安は4~5日です。
冷凍保存すれば、低温障害を起こすことなく長く保存することができます。冷凍食品として売っているものもあります。冷凍の場合1か月程度食べる事が出来ます。
自宅で冷凍する場合は、二つの冷凍保存方法をご紹介します。
生のまま冷凍する方法
- 塩でオクラの産毛を取って、水で洗う。
- 水気をふき取ってから、1回分ずつ小分けにして、ラップに包んで、フリーザーバッグに入れて空気をよく抜いてから、冷凍庫に入れます。
小分けにしてから冷凍すると、少しだけ使いたいときに便利です。
茹でたオクラの冷凍する方法
- 生のオクラを塩を入れたお湯でさっとゆがいて、粗熱を取った後好みの大きさに切る、
- 1回分ずつ小分けにして、ラップに包んで、フリーザーパックなどでパッキングして冷凍します。
解凍方法
解凍する時は、自然解凍するか、解凍しないまま調理する方法もあります。
小分けにする方法として、製氷皿のようなものに1回分ずつ位に分けて冷凍するのも、小技としてお薦めです。
使う分だけ解凍して納豆に混ぜたり他の和物に混ぜると、それだけで、あっという間に一品できちゃいます。
美味しい食べ方について
オクラを使った簡単で美味しいレシピを、クックパッドのレシピをご紹介させていただきます。
生オクラと生もずくのポン酢和え
夏バテ防止の美味しい一品です。
(参考:クックパッドのAranjuez5さん作)
材料:
- 生もずく:約60g
- オクラ:2本
- おろしニンニク:大さじ1
- 粗挽き唐辛子:適量
- 練りわさび:適量
- ポン酢:適量
作り方:
- オクラはもみ洗いをして、へたを切り落とし、5mm程度の小口切りにしておく。
- 小鉢にもずくを入れ、おろしニンニクを入れる。その上にオクラを投入。ポン酢を回し入れ、全体を良く混ぜる。
- 最後に、粗挽き唐辛子を振りかけ、練りわさびを載せて、出来上がり。
レンジで簡単 えのきとオクラのおつまみ
(参考:クックパッドのめんずき705さん作)
材料:
- えのき:1/2袋
- オクラ:2本
- ポン酢:大さじ1
- ごま油:大さじ1/2
- かつおぶし:適量
作り方:
- えのきとオクラを食べやすい大きさにカットする。
- 1をシリコンスチーマー又は耐熱容器に入れ、ポン酢とごま油を加える。耐熱容器を使う場合はふんわりとラップをかぶせる。
- 600Wで2分間加熱し、かつおぶしをふりかけて出来上がり。
オクラと豆腐の簡単ヘルシーおつまみ
(参考:クックパッドのむぅぷーさん作)
材料:
- オクラ:5本
- 絹豆腐:半丁
- 長ネギ:1/4本
- かつおぶし:小パック1袋
- めんつゆ:小さじ2
作り方:
- 長ネギは小口切りにし、流水でもんでさらす。
- オクラを1センチ位の暑さに切り、沸騰したお湯で2分ほど茹でた後、ザルにあげ、水にさっと通して粗熱を取る。
- ボウルに水にさらした長ネギ、オクラ、絹豆腐、かつおぶし、めんつゆを入れ、ざっくりと味が馴染むようにかき混ぜて出来上がり。
最後に
オクラは生でも食べられますが、独特の食感が生だと食べづらい、という人もいるかと思います。
そういう場合は、さっと茹でたり、炒めたり、電子レンジで加熱するなどすると食べやすくなりますし、他の食材とも馴染みやすくなります。
ただ、オクラの素晴らしい栄養を摂り入れるために、加熱する時間はなるべく短めに、長くても2分位にしておきましょう。