体調が悪い時、何か食べている時にうっかり口の中を噛んでしまった時など、口内炎って簡単に出来て、なのになかなか治らなくて辛いですよね。
ほっておくとどんどん悪化してしまう事もあり、痛くて辛いのもあり、1日も早く治したい口内炎。早く治す方法はどんなものがあるのでしょうか。
色々な方法の中、今回はイソジンを使った治し方についてご紹介します。
口内炎の原因は?
口内炎が出来る原因ははっきりわかっていませんが、栄養不足、精神的なストレス疲れによる免疫力の低下、睡眠不足などの原因で、口内炎が発生リスクが高いと言われています。
まとめてみれば、以下が考えられます。
- 口の中に何らかの理由で出来た傷の悪化
- ビタミンなどの栄養の不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)
- 口の中の細菌が繁殖した結果
- 精神的なストレスにより、唾液の分泌が減った結果
- 刺激の強い食材を口にした結果
- 有害とされる「ラウリル硫酸ナトリウム」の含まれる歯磨き粉を使っていた結果
などがあります。
イソジンって口内炎に効く理由は?
口内炎を治す方法は色々ありますが、中にはイソジンを使った方法があります。
何故イソジンが口内炎の治療に効果があるのでしょうか。それは、口内炎が出来る原因の1つであり、また治りにくくなる大きな要因でもある「口の中の細菌」を減らし、口の中の環境を整えてくれる作用があるからです。
イソジンは塗るタイプやスプレータイプなど色々な種類がありますが、口内炎の場合はうがい薬を使います。
イソジンでうがいをする事により、口の中の細菌を1割位まで減らす事が出来、かつ、その効果は3時間以上続きます。
それにより、口内炎の悪化を防ぐことが出来るんです。
正しいうがいの方法について
ただ、イソジンを使ってのうがいも、正しい方法で行なう必要があります。
ためしてガッテンでも紹介されていた、イソジンを使った正しいうがいの方法は「ぶくぶくうがい」です。
手順を詳しくご紹介します。
- 普通の水でうがい、または歯みがきをして、口の中を洗浄しておく。
- 60mlの水にイソジンを2~4ml入れ、口に入れた後、口を閉じて、口の中でぶくぶくとうがいをする。
- 次に、同じイソジンうがい薬で、がらがらうがいをして、喉を洗浄する。
- 最後に、ただの水で同じようにぶくぶくうがいとがらがらうがいをして仕上げる。
最後に、ただの水でうがいをする事にも大事な意味があります。
それは、イソジンの殺菌効果が強すぎるため、イソジンでうがいしたまま放置すると、口の中で良い働きをする細菌まで殺してしまうからです。
また、水でイソジンの殺菌効果が薄れてしまうのではないか、というご心配についても、問題ありません。
イソジンのホームページでも、決められた用法と用途を守って正しくうがいをすれば、うがいをした時に殺菌・消毒効果が働いているので、その後に水で洗い流しても、殺菌・消毒効果は続く、と解説されています。
ただ、そのままだとあまりにも効果が強すぎるため、ある程度水で流す必要があるのです。
イソジンの原液を直接塗るともっと効果があるのか?
イソジンのうがい薬が口内炎に効果があるので、原液はさらに効果があるのではないか、というのが、イソジンの原液を口内炎の治療に使う理由のようですが、これは間違いです。
イソジンの成分であるポピドンヨードという殺菌成分は、濃度の高さ=殺菌能力の高さ、ではないという事が、研究結果から分かっています。
むしろ、原液の効果が強すぎて、逆に粘膜を攻撃してしまう可能性のほうが高いという事も判明していますので、イソジンのうがい薬は、あくまで、添付されている「使用上の注意」での用途、用法を守って、正しく使うようにしましょう。
まとめ
イソジンでの口内炎の治療方法についてご紹介させていただきましたが、イソジンは口内炎の予防にも効果があります。
使いすぎには注意し、繰り返しますが、使用上の注意をよく確認し、用途と用法、そして分量を守って使いましょう。
また、ヨードの過敏症またはアレルギーのある方は、イソジンを使うと逆に症状が悪化してしまう場合があります。その場合は、塩水でのうがいも効果が高いので、アレルギーの心配のある方はそちらをお試しください。
それでも中々治らない場合は、歯科での診療を受けましょう。