完全に油断している時に固いところに肘をぶつけた時の、脳天を突き抜けるような痛み。
足の小指をタンスの角とかにぶつけた時と合わせて、日常の痛みツートップではないかと思っていますが、そんな肘の痛みが日常的にあると、とても辛く、仕事にも家事にも差し障りますよね。
そんな肘の痛みについて、考えられる原因とその対処法について、いろいろ調べてみました。
肘の痛い症状に考えられる原因は?
肘が痛くなる原因として考えられるのはいろいろありますが、原因や痛む位置によって名称が違い、その対処法も変わってきます。
スポーツをした後に痛む場合
テニス肘、ゴルフ肘、野球肘、という名称があります。
特によく言われるのが「テニス肘」で、「上腕骨外側上顆炎」という病名が付きます。
脱臼、骨折などの外傷
脱臼は、日常的な動作の中で発症する事も。
筆者は小学生の頃、友達に腕を強く引っ張られた拍子に脱臼した事があります。幼児や低年齢の児童には起こりやすいので注意が必要です。
日常生活で酷使した結果の炎症
同じ動作を頻繁に繰り返す事で、筋肉と関節に負担がかかる事で発症します。
仕事や家事は勿論、スマホをずっと使っている場合などでも起こりうる炎症です。
腱鞘炎
腱鞘炎は肘にも起こります。やはり繰り返しの動作で負担がかかる事によって起こります。
神経痛
肘を酷使した結果、ピリピリとした痛みが日常的に発症する事があります。
肘の変形
正式名称は変形性肘関節症と言います。こちらも、肘の酷使や加齢によって発症します。
痛風、関節リウマチなどの病気
痛風は、関節に尿酸がたまりすぎた結果発症します。
関節リウマチは、女性に多いですが、男性も発症する事があります。関節が炎症を起こす事で、放置すると関節が変形を起こし、最終的に破壊されてしまう難病です。
肘の痛みを無くす方法は?
肘の痛みのある時は、第一に「動かさない」「安静にする」と言うのが一番の対策です。
以下に挙げていきますと、
- 動かさない、安静にする
- 冷やす、湿布をする
- 動かさないようにテーピングをする
- ストレッチやマッサージを行なう
など。
肘の痛みは基本的には「冷やす」が有効ですが、痛みが引いた時に、お風呂で体を温め、肘周りの筋肉をほぐすと、症状が緩和する事があります。
またストレッチやマッサージをする時は、肘を動かすのではなく、手首から先を動かす事で、肘の筋肉をほぐすようにするのが有効です。
ただ、肘の症状によっては、ストレッチやマッサージが逆効果になってしまう事もあります。
原因が不明の場合、あるいは痛みが強く長引いている場合は、整形外科で正しい診断を受けた後に対処する事をお薦めします。
正しいテーピングのやり方について
肘の痛みの対策についてご紹介したテーピングですが、肘が痛む時は関節を動かさない、という事がとても重要ですので、テーピングはとても有効です。
また、痛む時ではなく、痛めないようにあらかじめテーピングをするのもとても効果があります。
肘が痛まないように対策する場合
腕の外側、肘から手の甲にかけて、テープをまっすぐに貼ります。
腕を伸ばした時に痛みがある場合
肘が真ん中にくるように、前腕(肘から手首までの部分)中央から上腕(肘から肩までの部分)中央まで、テープをぐるぐると巻いて固定します。
最後に
肘の痛みは、軽いからと言って安心していると、慢性化してしまう事もあります。
前述の通り、肘の内側が痛む場合と外側が痛む場合とで処置が違う事もありますし、関節リウマチなどの怖い病気が原因である可能性もあります。
なんだかちょっと普段と違う痛みがある、という時は、早めに整形外科で診察を受けるようにしましょう。