身近に白内障にかかった人がいる、あるいは自分も白内障の治療を受けた事がある、という方は珍しくありません。
白内障は、誰でもかかる可能性がある、身近な眼病です。
今回はその白内障の原因や症状や予防法についてご紹介します。
白内障とは?どんな病気?
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白内障と言うのは、眼球の水晶体がにごる事によって、視界にあるものがはっきりと見えなくなってしまう目の病気です。
水晶体が白っぽく、あるいは茶色っぽくにごるため、最終的には光以外を視認できなくなってしまいます。現時点での医学では、進行を遅らせる事は出来ても、完治させる事は出来ません。
日本では、医療技術が高いため、白内障による失明率は全体の失明率の3%程度に留まっています。ですが、発展途上国では満足な治療を受けられないために、失明の原因のトップとなっています。
白内障は老人がかかる病気、という認識がほとんどかと思いますが、実際は40歳以降に発症率が高くなりますし、他の要因で若いうちに発症する人も少なくありません。
白内障の原因と初期症状は?
白内障の根本的な原因はまだ解明されていません。
水晶体のたんぱく質が酸化ストレスによってにごって発症する、というのが最も有力な説になっています。
発症する要因となるのは、
- 老化現象
- 先天性の障がい
- 外傷などによるもの
- 放射線被ばく
- アトピー性皮膚炎の合併症
- 栄養失調
- 他の眼病との合併症
などです。
白内障の初期症状
白内障の初期症状は
- 光を眩しく感じる
- かすみ目
- 小さい文字が読みづらくなった
- 物が二重に見える
- 視力が落ちた気がする
- 夕方以降になると目がしょぼしょぼする
などです。
複数の症状に思い当たる方は、白内障にかかっている可能性があります。
白内障で失明する危険性ってありますか?
白内障は、進行が進むと、最終的には失明します。
ただ、適切な治療を受けなかった場合でも、体質的に発症が遅く、さらに進行が遅い人の場合、死ぬまで自覚症状がほとんどない、という事もありますので、全ての人が白内障を放置する事によって失明する訳ではありません。
ですが、適切な治療を行なう事で進行を遅らせる事が出来ますので、気になった場合は眼科で診療を受けましょう。
白内障の治療は、初期の場合は点眼薬などの投薬治療、それ以降になると濁った水晶体と眼内レンズを入れ替える手術を行ないます。
手術は日帰りで済むほど短時間で簡単に済むので、日帰り手術を受けている人が一般的です。
ただ、この手術によって失明するリスクもゼロではありませんので、評判の良いきちんとした眼科を選ぶ必要があります。
白内障の予防法について
白内障の予防法は、白内障の発症や進行を遅らせるのにも効果がありますので、是非お試し下さい。
方法としては、
- 規則正しい生活
- 適度な運動
- バランスの取れた食生活
- 直射日光(紫外線)を浴びないようにする
- 禁煙あるいは節煙
- 目を適度に休息させる
- 目の酸化を防ぐための栄養素を摂る(ルテイン、アルトシアニン、ビタミンCなど)
などを心がけましょう。
ルテインはブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜、アントシアニンは黒豆、ブルーベリーなど、ビタミンCは柑橘系の果物などに豊富に含まれています。
サプリメントで補うのもお薦めです。
まとめ
白内障は、誰でもかかる可能性のある、特別ではない眼病ですが、早期に治療すれば日常生活に支障をきたすことはありません。
ちょっと怪しいなと思ったらすぐに眼科の診療を受けるようにしましょう。
手術も体に負担のかからないものがほとんどですので、心配な場合は眼科医とよく相談の上、どうしても怖いという場合は全身麻酔の手術に切り替えてもらう事も可能ですので、怖がらずにまず診断を受けてみて下さいね。