自分ではなく、家族や親戚、友人がぎっくり腰になった、という経験が全く無い、という人は、あまりいないのではないでしょうか。
ぎっくり腰は加齢によって起こるのではなく、若い人でも起こる場合があります。
ぎっくり腰には何故かかるのか、かかる前にどんな兆候があるのか、かかった時はどうすればよいのか。今回は、その辺りの情報をお伝えしていきたいと思います。
ぎっくり腰とは?前兆はどんな症状?
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰とは急に腰に激痛が走って、動けなくなった状態を指します、このぎっくり腰という言葉は俗称で、正確には「急性腰痛症」と言います。地方によっては「びっくり腰」なんて言われる事もあります。
欧米では「魔女の一撃」なんて呼ばれているようで、かかった時の衝撃や痛みを考えると、どれも納得のできるネーミングです。
発生要因は様々で、急激な動作(くしゃみや大きな物を持ち上げた時など)によるものから、腫瘍などの他の疾患が原因でなる事もあるので、ぎっくり腰、と思った時は、必ず医師の診断を仰ぐのが良いでしょう。
ぎっくり腰の前兆
前兆とされる症状は色々あり、具体的には下記のような症状が表れるようになる
- 腰が重くだるい状態が続いている
- 腰まわりに違和感を感じる
- 長時間座っていると腰が痛くなる
- 安静な状態で寝ていても腰が痛い場合がある
- 朝、起きると腰に痛みがあるのに、動いていると楽になる。
- 夕方にかけて段々腰の痛みがひどくなってくる
- 季節の変わり目に腰が痛くなる
- ふくらはぎにしびれを感じる。
- 足にしびれがある
などです。思い当たる症状が2つ以上ある場合は、気をつける必要があります。
予防として良い方法は、
- お風呂でゆっくり温まるようにする
- 軽いストレッチやマッサージをする
- 整形外科などで低周波治療(電気治療)をしてもらう
などで、腰や腰回りの筋肉をほぐすようにする事です。
ぎっくり腰になった時の対処法は?
といった方法で予防していても、ぎっくり腰になってしまう事はあります。
なってしまった場合は、まず一番大切なのは病院で診療を受ける事ですが、すぐに動けない場合は、まず、痛い箇所を冷やすようにしましょう。
腰が痛いと言うとまず温めなければ、と言うのが普通の判断かと思いますが、ぎっくり腰の場合は、まず腰の炎症を抑える事が重要なので、最初の数日は冷湿布で患部を冷やすようにします。
そして、その後2週間ほどは温湿布で温めて、筋肉をほぐしていく、という治療を行ないます。
昔は、ぎっくり腰になったらずっと安静にしていなければいけない、と言われていましたが、現在では、少し動けるようになったら動いたほうが早く治る、というのが通説になっています。
勿論、ストレッチなどを行なうのは症状が軽くなってからですが、日常的な動作は少しずつ行なうようにして、筋肉の硬直を防ぐようにしましょう。
ただ、以上の行動は、全て、必ず医師または療法士の診断を仰いだ上で行ないましょう。
ぎっくり腰になってから回復するまでの期間は?
欧米での呼び方が「魔女の一撃」と言うだけあり、ぎっくり腰の発症時の痛みというのは、ちょっと言葉に出来ない位のものです。
でも、その痛みの割には、回復が早かったりします。
適切な治療と処置を受けていれば、2日ほどで痛みはかなり軽減し、2週間ほどで普段通りの生活に戻れる事がほとんどです。
ただ、だからと言って無理は絶対に禁物です。繰り返しますが、必ず病院で診断と治療を受けましょう。
病院に行くなら何科?
ぎっくり腰には原因が色々あり、別の病気が原因となっている場合もあるのですが、素人判断は出来ません。
なので、まず最初に、整形外科で診察を受け、原因を確認し、治療を受けるのが適切です。
発症時は動けない場合が多いですが、でも大きな病気ではないから、と、無理して動いてはいけません。
付き添ってくれる人がいない場合は、救急車のお世話になるしかない事もあります。
自分でタクシーに乗れる位であればそれで大丈夫ですが、どうしても動けないという場合は、思い切って救急車を呼ぶのも仕方ないと思います。
まとめ
腰は、「月の要」と言う漢字の示すとおり、体の要です。それだけに、そこに起こる症状はとても深刻です。
ぎっくり腰にならないように普段の生活に気を配り、予兆を見落とさないようにしましょう。