いつも動いていた指が、突然動きづらい、曲がるときに何にかひっかかるような違和感を感じる…という経験はありませんか?
またばね指になってしまったけど、病院に行く時間も作れないし、放っておけばそのうち治るかもと思っていませんか?
ばね指は誰にでも発症する可能性がある身近な病気です、そのまま放っておくと、大変なことになります。
この記事ではばね指の原因や治し方などについてお届けします。是非参考にしてみてくだい。
ばね指とは?どのような症状?
出典:http://bloom-chiro.com/index.html
指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます。しかし腱が炎症を起こすと、指を曲げたり伸ばしたりする際にばねのような反動が起こったり、一定以上動かなくなったりして、引っかかり感や痛みを伴います。これを「ばね指」と呼んでいます。
主な症状は、以下のようにあげられます
- うまく指を曲げ伸ばしできない
- 指を曲げようとすると痛みを伴ってカックンとなります
- 伸ばそうとするとばねのように勢いよく伸びる
- 指の付け根部分に腫れや痛みがある
- 指は一定の角度で曲がったまま伸びなくなってしまう
ばね指は指をよく使う人に現れやすい症状です。慢性化するとなかなか治りにくいので、違和感を感じたら早めに治療を受けましょう。
ばね指の原因やなりやすい人は?
ばね指は腱が炎症を起こして、腱の腫れあがった部分が腱鞘に引っかかるために出る症状です。
指をよく使う人に多く見られます、手を使いすぎると、腱や腱鞘の摩擦が強くなり、炎症や肥厚へとつながり、ばね指が起こります。
以下のような方は発症しやすいと考えられます。
- ゴルフやテニスなど道具を握りしめるスポーツをする人
- PC作業、手芸、裁縫など仕事で手を酷使する人
- 妊娠や出産後の状態にある女性
- 閉経後や更年期の女性
- 糖尿病や人工透析をしている人
- 関節リウマチの人
妊娠や出産後の女性は全身の血液量や脂肪量が増えるので、むくみが起こりやすいです、手首の周辺が浮腫むと、腱が摩擦を起こしやすくなり、ばね指を引き起こしやすくなるのです。
更年期を迎える女性の場合、女性ホルモンバランスがくずれやすいです、腱や腱鞘を柔軟に保つ作用がある女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、腱や腱鞘の柔軟性が低下して、ばね指になりやすくなります。
糖尿病を患っている人はばね指になりやすいそうです。それは高血糖状態が炎症を悪化させているかと考えられます。ばね指になった人は、糖尿病についても診察してみると良いと思います。
ばね指の治し方は?自分で治せる?
ばね指の治療法
もしばね指になったら、整形外科に行って診察してもらうのがベスト。治療方法は症状によって様々です。
治療法としては
- 器具で指の動きを固定し負担を軽減する固定療法
- 腱鞘内ステロイド注射
- 腱鞘切開手術
症状が軽い場合は、固定療法で観察し、症状が悪化するにつれて、ステロイド注射、手術など行います。
手術と言っても、ちょっと切開して幹部を切除するだけなので、小さな傷で済むようです。
ばね指は自分で治せる?
ばね指になったら、病院に行くのがおススメですが、症状が軽い場合、自分で治したいと思うときもありますね。
そんなとき、ばね指が動かないように、テーピングでしっかり固定しておくことがポイントです。
また1日3分間程度で良いので、ばね指の指先から指の付け根までしっかりとマッサージをしてください。症状が軽い場合だと、テーピングでの固定やマッサージで炎症が治まることもあります。
症状がなかなか改善されない場合は、早く病院に行って診てもらいましょう。
ばね指を放置するとどうなる?
ばね指を治療をせずに放置しておくと、関節が固まってしまい、動かせなくなって、関節拘縮(かんせつこうしゅく)という状態を起こしてしまいます。
一度関節拘縮になると、治療はとても難しくなります。手術以外の治療法はなく、治るまで2年かかるような場合もあります。
さらに悪化すると
- 指の曲げ伸ばしは全くできない
- 自力での指の運動ができない
- 無理に動かすと激痛が走る
ですので、ばね指は放置せず、症状に気付いた時に早めに整形外科を受診しましょう。
最後に
ばね指は指の使い過ぎから起きるもので、生活習慣を見直す事が必要になります。
また、間違った方法で対処すると悪化させてしまう可能性があるので、自分で治そうとしたり放置したりしないように、早く整形外科に行って受診するように心掛けましょう。