しじみというとやっぱりお味噌汁ですよね。
しじみはあさりより小さいので、具をとるのが面倒で、「しじみ汁は、具は食べずに汁だけをいただいちゃっています」
なんて人もいらっしゃるかと思いますが、ちょっと待って下さい。
しじみ、食べるのは確かに面倒ですが、エキスだけ頂いて捨ててしまうにはもったいなさすぎる、栄養素がたっぷり含まれていますよ。
今回は、そんなしじみの栄養素を余すことなくいただく方法をご紹介させていただきます。
しじみの砂抜きで口を開かないのはなぜ?
しじみなどの貝類で必須なのが砂抜きです。これをせずに食べようとすると、口の中で砂がじゃりっとしてとても嫌な感触です。
でも砂抜きをしているのに、しじみが口を開かない、これじゃ砂が抜けてないんでは、と心配になる事があります。
しじみのような二枚貝が開かないのは、その貝がまだ生きているためです。生きている貝なら、適切な砂抜きを行なった時、小さく隙間を開いて、呼吸しながら砂を吐きます。
逆に、死んだ貝は半開きのままになります。
生きている貝は、加熱した時に死ぬと同時に、貝を閉じている筋肉の働きが止まり、ぱっかりと開きます。死んでいる貝はそのままです。
なので、砂抜き段階で開かなくても、慌てなくて大丈夫です。
加熱しても開かなかった時に慌てましょう。
どうしてしじみを冷凍すると栄養価がアップするの?
しじみを冷凍すると栄養価がアップする、という事が、ためしてガッテンで紹介されて話題になりました。
多くの食品は、冷凍すると栄養分が死んでしまってあまり美味しくなくなるのに、何故しじみは逆に栄養価が高まり、更に美味しさもアップするのでしょうか。
それは、しじみに含まれているグルタミン酸とコハク酸という旨味を出す栄養素が、冷凍してしじみの細胞組織が壊れる事によって細胞の外に出てくるためです。
また、しじみに含まれている、特に重要な働きをするアミノ酸の一種であるオルチニンの量も、冷凍前より冷凍後の方が増えています。
冷凍するとオルチニンが増えるというメカニズムはまだ解明されていないのですが、オルチニンの量が増える事は事実です。
オルチニンは、肝臓の働きを高める重要な栄養素で、また、疲労回復や二日酔いの予防などの効果が期待できます。
正しいしじみの冷凍保存方法
という事で、しじみは、まず冷凍してから使うのがベストですが、最初から冷凍されているしじみを買っても良いですが、生のしじみを買って冷凍するのも良いですね。
しじみの冷凍保存方法:
- まずきちんと砂抜きをする。
- 砂抜きしたしじみを、1回分ずつ小分けにしてビニール袋又はジップロックに入れ、きちんと密封した状態で冷凍する。
- 冷凍したしじみは、解凍せずにそのまま調理して使う。
冷凍したしじみは、3ヶ月以内に食べきるようにしましょう。
しじみを安く売っている時にまとめて買ってきて、まとめて砂抜きをして冷凍保存しておくと便利ですよ。
冷凍したしじみの味噌汁の作り方
冷凍しじみの味噌汁の作り方を、クックパッドの人気レシピからご紹介します。
冷凍しじみのたっぷりみそ汁
(参考:クックパッドのまっちゃん&ちょろ作)
材料(4人分):
- 冷凍しじみ:400g
- 味噌:大さじ4杯
- 清酒(なければ料理酒でも):小さじ1杯
- 水:おわん4杯半
作り方:
- 冷凍したしじみをざるに入れ、流水でしじみ同士をこすり合わせるようにして5回から6回洗う。(残った砂を取るため)
- 沸かしたお湯にしじみを入れる。隠し味にお酒を入れる。料理酒を使うのであれば日本酒系列のもののほうが良いです。貝臭みがとれ、旨味がアップします。
- 沸騰したら火を中火に弱め、アクを取った後3分から4分煮る。最後にみそを溶かして出来上がり♪
お味噌の量はお好みで増減しましょう。しじみの旨味成分があるので、だしは要りません。
即席しじみのみそ汁
一から自分でするのはめんどくさいと思う方は、インスタントしじみ味噌汁も売ってますよ。
筆者はインスタント味噌汁をよく利用します。これのインスタントしじみ味噌汁の美味しさは「料亭並み」と表現してもいい位です。
作り方は簡単で、お椀に袋から取り出したシジミを入れて、お湯を注ぐとパット開き、添付の味噌で味付けして完了!汁の味が大変良く美味しい!和朝食派にはありがたい商品です。
購入しやすい価格でしかも送料無料。これは間違いなくリピしています。
まとめ
しじみは、健康にも美容にも、とても良い効果をもたらしてくれる食品です。
食べる前の処理も食べる時の処理も面倒くさい、なんて言って忌避しているともったいないですよ。あらかじめ冷凍されているしじみなら食べる前の処理は要らないので、どんどん食べましょう。