口の端が切れてしまったという経験がしたことはありませんか?
口を開けると痛い、大きく口を開けて笑えない、おいしい料理を食べられない、辛いですよね。早く治りたいのに、なかなか治らない場合もあります。
今回は口角炎になる原因や口角炎の予防などについてご紹介します。ご参考になさってください。
口角炎ってどんな病気?症状は?
口角炎(こうかくえん)とは、唇の端(口角)が炎症を生じ、亀裂や腫れ、痂皮ができる皮膚疾患のことを言います。
症状はヘルペスの水ぶくれとは違って、発症すると、亀裂や出血、腫れをともなうため、口を開けることがとても苦痛になってきます。
出血後はかさぶたになります。早く治るため、かさぶたになったら、大きな口を開けないや舌で舐めないように注意しましょう。
口角炎になる原因は?
ビタミンB2とB6の欠乏
ビタミンB2とB6が欠乏すると、口角炎が起きやすくなります。
ビタミンB2とB6は皮膚の健康を維持するや肌荒れや吹き出物を防止する働きがあるため、できるだけ多く摂取すると良いです。
牛肉やレバー、納豆等にビタミンB2とB6が多く含んでいるので、積極的に食べるようにしましょう。
胃腸がが弱い
胃腸がが弱い人が口角炎になりやすいです。胃の状態が悪いと口角炎になりやすいというデータもあります。
東洋医学では、胃の消化器は口から始まり、口が荒れたりすると胃にも支障をきたすというように考えられているようです。
ストレスや疲労による免疫力低下
もともと口角炎の原因であるカンジタ菌は人間の体の中にいる菌です、免疫によって口角炎になることはありません。
しかしストレスや疲労によって、免疫力が低下して、皮膚に付着するカンジタ菌が炎症を起こしてしまうのです。
またストレスや疲労によって胃腸が悪化し、栄養素が体が吸収できなくなった結果として口角炎になりやすくなります。
乾燥している
冬になると口の端が切れる人が多いようです、これは口周りの皮膚が乾燥してしまうことによって、口角炎になってしまうのです。
乾燥を防ぐためにはリップやワセリンなどを使用して、常に唇を保湿することも大切です。
また入れ歯の問題で口角部に唾液がたまって、口角炎を起こしてしまう場合もあります。
口角炎にケナログは良い?悪い?
ケナログはケナログ口腔用軟膏のこと、主成分はトリアムシノロンアセトニドです。
主に口内炎や舌炎の治療に用いられます。副腎皮質ステロイドの抗炎症作用により、口腔内の炎症を抑え、口内炎の痛みなどの改善が期待できます。
口内炎と口角炎は両方とも口の中や周囲が何らかの原因によって炎症を起こしてしまう病気なので、たまに口角炎で病院に行ったら、ケナログという軟膏を処方されたことがあります。これは細菌やウイルスといった細菌性の口角炎の場合に効きます。
ケナログは通販やドラッグストアで購入できます。
(注意:口角炎の原因によって、効かない場合もありますので、使用前に必ず医師にご相談ください)
病院は何科に行けばよい?
口角炎は自分の力でなかなか治らない場合、病院できちんと診てもらうことをおすすめします。
一番お勧めなのは口腔外科ですが、近所にない時は、皮膚科を受診しましょう。また入れ歯の原因で口角部に唾液がたまり、その影響で口角炎を起こしている場合は、歯科でも対応可能です。
病院ではまず症状を診断し、症状に応じて保湿剤や抗生物質、ステロイド剤などが処方されます。
口角炎の予防法
口角炎を予防するために大事なのが、免疫力を高める栄養素を補給することです。また皮膚(粘膜)を強くする栄養素も摂ると良いでしょう。
お手軽に健康的な栄養バランスを取りたい方には口角炎に効く栄養ドリンクやサプリメントがおススメです。
またワセリン等で唇の保湿ケアも重要。
冬になると、口の横が乾燥でヒリヒリして、潤そうとして舌で舐めたりしたら、口の横がカサカサになって裂けるというパターンがほとんどです。この時、保湿ケアをすれば結構早く治まります。
また充分に睡眠を取って免疫力を高めることも大切です。
最後に
いつの間にか口の端が割れて痛い口角炎は本当に辛いですよね。口角炎になったら、放置せずにしっかりと対策をとって早めに治療しましょう!
また口角炎にならないように、充分に睡眠や規則正しい生活を心がけましょう。