ビジネスシーンでは「コンセプト」という言葉をよく耳にしますね。みなさん、「コンセプト」の意味を理解して使っているのでしょうか。
「何となくこういう意味だろう」ということで使っている人が少なくないではないでしょうか?
なので、今回は「コンセプト」についてお話ししたいと思います。
コンセプトの意味とは?
コンセプトは英語では「concept」となり、語源はラテン語の「concipere」。
コンセプトは「しっかりと」と強調を意味する「con」と、捕えるの「ceive」が組み合わさって生まれた単語です。
辞書で引くと、コンセプトの意味は
- 概念
- 全体を貫く基本的な観点・考え方
となります、つまり、コンセプトは「しっかり把握される一貫した考え方や概念」という意味になります。
例えば、
「この作品のコンセプトは何ですか?」と言えば、「その作品についてメインテーマや元となるアイデアはなんですか?」というような意味になります。
逆に小売店が求める環境や客層、揃える商品などを知りたい場合は、
「この小売店のコンセプトは?」
と聞けば良いでしょう。
コンセプトの使い方
コンセプトを考える
企画をする際に、その基本思想を考え出す事を「コンセプトを考える(考案する・具体化する等)」という表現ができます。
例えば、ホームページを作る前に、コンセプトをしっかりと考えることが重要です。
コンセプトにする
何かのテーマを基本思想に据えることを「コンセプトにする」という表現ができます。
例えば
風をコンセプトにした町おこし。
「見てほっこり、手にしてにっこり」をコンセプトに作品を作っています。
名詞+コンセプト
名詞+コンセプトは「何に関する基本思想か?」という表現ができます。
例えば
開発コンセプト:開発に関する基本的な思想や方向性
コンセプト+名詞
コンセプト+名詞は「一貫した基本思想を持つ○○」を表現できます。
例えば
コンセプトショップ:強い基本思想を持つ店舗
コンセプトアルバム:ひとつのテーマやストーリーを基に制作したアルバム
テーマとの違いについて
テーマの意味
テーマとは主題、また論文の題目や楽曲の主旋律などを指します。
つまりテーマは「何を扱うか」を表します。
コンセプトとテーマの違い
「テーマ」は「何を扱うか」を表すのに対して、「コンセプト」は「そのテーマをどう扱うのか」になります。
つまり:
- テーマ : 何を扱うか(What)
- コンセプト : どう扱うか(How)
例えば「オムライスの作り方」というテーマで記事を作るとします。
この場合だと、何について語るのかは「オムライスの作り方」で、どの切り口で語るのかは「動画で解説する」や「カリスマ家政婦が教える」などといった切り口が考えられます。
まとめ
いかがでしょうか。コンセプトについてご理解いただけましたでしょうか。
まとめてみると
- コンセプト:「しっかり把握される一貫した考え方や概念」という意味。
- 「テーマ」という「何を扱うか」のお題に対し、どんな切り口で語るのかは「コンセプト」です。