クコの実は食べたことがありますか?
ヨーグルトや杏仁豆腐にのっている事の多い、赤い小さな可愛い実ですが、最近ダイエットにも健康にも有益なスーパーフードだと話題になっています。
ただ、食べ方や食べる量に注意が必要な場合もあります。その辺りについて解説させていただきますね。
クコの実(ゴジベリー)とは?どんな味がするの?
クコの実は、東アジア原産のナス科の落葉低木で、別名ゴジベリー、ウルフベリーと言います。今は北アメリカでも栽培されています。
果実や皮や葉はそれぞれ生薬にもなるので、薬膳料理などにもよく使われます。
クコのそれぞれの生薬としての名前は、
- クコの実⇒枸杞子(くこし)
- 皮⇒地骨皮(じこっぴ)
- 葉⇒枸杞葉(くこよう)
と呼ばれ、それぞれ違う効用があります。
クコの実がどんな見た目なのかを知っていても、食べた事がない、という方もいらっしゃるかも知れません。
クコの実は、それ自体は特にこれといった味はありません。強いて言うなら、特有の酸味と苦味があり、甘酸っぱい味がします。アジの薄いトマトみたいな感じです。
生食出来ますし、洗わないでそのまま食べてもOKです。
クコの実(ゴジベリー)の効能は?
クコは生薬にも使われている位なので、効果効能はとても優れています。
- クコの実(枸杞子):血圧や血糖値の低下作用、抗脂肪肝作用など
- クコの皮(地骨皮):抗炎症作用、解熱作用
- クコの葉(枸杞葉):血圧の低下作用
というのが代表的な効能ですが、クコの実自体の効果効能としては、以下のようなものが報告されています。
アンチエイジング、美肌効果
クコの実に含まれるビタミンやポリフェノールやコラーゲンを構成するヒドロキシプロリンという成分を合成する働きがあるため、老化防止や美肌効果が期待できます。
代謝をアップ→ダイエット効果
クコの実に含まれるビタミンB1が糖質の代謝を、ビタミンB2が脂肪の燃焼を促進してくれる他、脂肪の蓄積を防ぐベタインという成分によって、ダイエット効果が期待できます。
眼精疲労の緩和
クコの実に含まれるビタミンA 、β-カロチンやゼアキサンチンなどの物質が、眼精疲労・視力低下を防止し、白内障や緑内障などの眼病の予防に役立ちます。
冷え性の改善
クコの実に含まれるビタミンPが血行不良を改善し、それによって冷え性やむくみなどを緩和してくれます。
女性のホルモンバランスの調整
クコの実に含まれるβ-ステロールという成分が、女性特有の症状(生理不順や月経症候群や更年期障害など)に良い働きかけをしてくれます。
食べ過ぎると副作用が心配?1日の摂取量は?
以上のような効能が期待できるスーパーフードのクコの実ですが、食べ過ぎると良くない効果が出る場合があるので、注意が必要です。
食べ過ぎた場合、お腹がゆるくなったり吐き気をもよおしたり、と言う事態が起こる場合があります。
また、クコの実に含まれるベタインという成分は、月経を促進する効果がありますので、妊娠中や授乳期の方は、食べないほうが良いです。
成人が1日に食べる量として望ましいのは、大体20g,実の数だと大体20粒ぐらいです。
おすすめの食べ方
クコの実の食べ方としては、杏仁豆腐やヨーグルトのトッピングなどが代表的ですが、薬膳料理にも使われる位ですから、通常の料理に取り入れてもいい感じです。
よく聞くのは鶏肉や野菜と一緒に煮込んでスープにするというレシピですが、今回は、ヨーグルトなどのトッピングとして使うレシピと、炊き込みご飯のレシピをご紹介させていただきます。
旦那に最適!クコの実のオレンジ漬け
(参考:クックパッドのNoraaさん作)
材料:
クコの実:適量 オレンジジュース:ひたひた
作り方:
適当な入れ物にクコの実を入れ、ひたひたになる量のオレンジジュースを入れて冷蔵庫で保存。
ヨーグルトにトッピングしても良いし、ジャムのようにパンにのせても美味しそう。
疲れ目の旦那さんのために考案したレシピだとか。
薬膳クコの実ごはん
(参考:クックパッドのあむのんさん作)
材料(3人分):
オーガニッククコの実:100g お米:2合
作り方:
炊飯器で炊くだけ。炊き上がりにも少し混ぜると色づきがきれいになります。
クセのない味でどんなおかずとも相性が良いですよ。
クコの実はどこで購入できる?
クコの実はスーパーでの中華素材コーナーに置いてある所が多いですが、通販でも送料無料で安く売っていますよ。
まとめ
薬膳としてのクコの葉はよくお茶に入れて飲むのですが、クコの実も同じようにお茶やコーヒーに入れても、風味が増すのでお薦めです。
適量は20粒と書きましたが、個人差もありますので、毎日食べる習慣をつけたい場合は、1日10粒位から試してみて、自分の適量を決めるようにしましょう。
スーパーフードなクコの実ですが、食べ過ぎに注意しながら、美味しく美容と健康に役立てて下さいね。