プーアル茶と言えば、中国茶の中でも特にダイエットに効果が高いと言われているお茶です。
はと麦玄米月見草♪という歌い出しのCMで有名な爽健美茶にも含まれています。
実際のところはどうなのでしょうか?気になるダイエット効果と、カフェインの含有量などについて、いろいろ調べてみました。
プーアル茶って何?どんな味?
プーアル茶について
プーアル茶は、漢字では普洱茶(読み方は同じ)と書きます。中国茶の健康維持に最適な黒茶に分類されます。原産は中国の雲南省南部及び南西部です。
プーアル茶を生産している中国の思茅市は、2007年4月に普洱市に改名。ついに地名になってしまいました。地名を命名の由来とする食べ物が多い中、プーアル茶は逆なんですね。
プーアール茶は大きく分けると散茶と固形茶に分けられます。さらに固形には、餅茶(びんちゃ、または、へいちゃ)、沱茶(だちゃ)、磚茶(たんちゃ)、竹筒茶、方茶などがあります。
プーアル茶は経年により熟成させた「生茶」と、コウジカビ(麹菌)で発酵させた「熟茶」の2種類に分類されます。
生茶は長い年月をかけて熟成させた結果、風味や香り、味わいに深みが加わり、何十年もかけて熟成させたものは、ワインと同じように、ビンテージ物はとても高価です。
熟茶は1973年位に製法が確立されて作られるようになりました。生茶より熟成期間が短く済むのもあり、生茶より手軽に入手できるのもあって、一般に多く飲まれているのは熟茶の方です。
ただ、近年プーアル茶の効果効能が広まり、人気が高まった事で、生茶も熟茶も以前より入手しやすくなっています。
プーアル茶の味
プーアール茶には特有の成分「没食子酸」、「重合カテキン」をも含んでいて、他のお茶にはない個性的な味わいが特徴です。
良質な茶葉を確かな技術で熟成させているプーアル茶は、まろやかで口当たりが良く、香りも素晴らしいです。飲んでいくうちに癖になるほど、不思議な魅力を持っています。
カビ臭い、という声もありますが、それは、熟茶の製造工程にもよる部分もありますが、あまり品質の良くない茶葉を使っているためだと考えられます。
最初にカビ臭い品質の悪いプーアル茶に出会ってしまった人は、プーアル茶が苦手に成ってしまっているかも知れません。
プーアル茶のカフェインの含有量は?妊婦が飲んでも大丈夫?
お茶には、一部のお茶を除いてカフェインが含まれていますが、プーアル茶にもカフェインが含まれています。
ただ、熟成させているうちにカフェインの含有量が減るので、元々の原料であるお茶と較べると半分位の量まで減っています。
生茶か熟茶か、どれ位の期間熟成させているか、などの状況により若干の上下はありますが、基本的には、プーアル茶のカフェイン含有量は、コーヒーやお茶に較べるとかなり少ないです。
同じ量(150ml)のカフェインの量を他の飲み物と比較しますと、
- プーアル茶(生茶):30mg
- プーアル茶(熟茶):15~30mg
- コーヒー:90mg
- 玉露:180mg
- 煎茶:30mg
- ウーロン茶:30mg
- 紅茶:30mg
となっています。
生茶は、熟成期間が短いほどカフェインの含有量が多いので、カフェインがより少ないプーアル茶を選ぶ時は、生茶でも熟茶でも、熟成期間の長いタイプを選べば大丈夫です。
特にカフェインの摂取量を気をつけるように注意されている方以外なら妊娠されている方が飲んでも問題のない事が多いですが、なるべく薄めにして飲むか、かかりつけの産科で相談するようにしましょう。
ダイエットに効果ある理由は?
プーアル茶の大きな効能の1つとして、ダイエット効果があります。
プーアール茶は2回醗酵させる「後発酵」と呼ばれる製法で作られています、お茶の葉の中には特有の後発酵の働きにより、脂肪分解酵素であるリパーゼを含んでいるので、脂肪を分解する作用があり、油分の多い食事の後に飲むと最適だと、ダイエット茶としても注目されています。
プーアル茶を飲むとダイエットに効果的な理由を挙げていきます。
脂肪燃焼効果
中性脂肪を燃焼しやすくするリパーゼという酵素を増やす働きがある。
脂肪吸収の抑制効果
プーアル茶に含まれているカテキンと没食子酸が、体内に取り込まれた脂肪を、分解させず、そのまま体内へ押し流す働きをする。
腸内の働きを活性化
プーアル茶に含まれているポリフェノールにより、胃腸の働きが活性化して、便秘を防止する。
むくみの解消・デトックス効果
プーアル茶に含まれるタンニンにより、新陳代謝が活発になり、老廃物を体外へ排出する働きにより、むくみが解消され、お肌も綺麗になれます。
飲みすぎは要注意!
ただ、効果があるからといって、飲み過ぎてはいけません。カフェインは少なめですがゼロではありません。
カフェインの過剰摂取により、胃腸の不調、不眠、頻尿などが起こる場合があります。また、プーアル茶の腸内のお掃除効果が作用しすぎてお腹を壊してしまう場合もあります。
健康な成人の場合、カフェイン摂取量の1日の適量は400mgとされているので、一般的なプーアル茶に置き換えると大体1日1リットル位が上限です。
朝昼晩の食事の時、食べながら、あるいは食後に大体コップ1杯を飲む、そしておやつなど間食をする場合はその時にも飲む、という位で十分です。
多く飲むよりも継続して飲む事が、ダイエットにも健康にも有益なんです。
1日の摂取量は大体コップ7~8杯位に抑えて、一度にガブガブ飲むのではなく、何回かに分けて飲むようにしましょう。
おススメのプーアル茶
いろいろな会社のものを飲み比べてきたのですが、このプ―アール茶は断トツに良いです。
黒茶にありがちな、渋みや変なえぐみが全く無くて、とても飲みやすいです。カビ臭さがほとんど無くて、香ばしい香りがします。さらに、かなりの少量で十分抽出できるので、コスパ的にも最高です。
これなら、「健康のため~」とか考えずに、純粋に美味しいからガブガブ飲んじゃいますね。
あとがき
プーアル茶の脂肪分解効果は、なんと食器洗いにも威力を発揮するんです。
なので、美味しく飲んだ後の出がらしをそのまま捨てるのはもったいないです。
重曹を食器洗浄で使うような方法で、お湯にプーアル茶を入れたものにしつこい油汚れのついた食器を入れたり、小さなネットに出がらしを入れてスポンジ代わりにしてみたり、と、工夫してみてください♪