食事はいつもファーストフードかファミレスとかだから大丈夫♪なんて思っていたのに、いきなりあらたまったレストランの食事に招かれてしまった!どうしよう!
そんな経験ありませんか?
でも、最低限、ナイフとフォークの使い方を知っていれば何とかなるものです。
今回は、テーブルマナーの中から、特にナイフとフォークの使い方を中心にご紹介させていただきます。
洋食の基本マナーについて
あらたまった洋食の席、というと、まず思い浮かぶのが、おそらく結婚式への招待ではないかと思います。
お祝いの席ですので、やはり場を凍らせるようなマナー違反はないようにしたいですよね。
基本的な洋食のテーブルマナーは大まかに以下のようになっています。
1、乾杯のときには、グラスをぶつけないようにする。
2、料理がコース順に運ばれてくるので、ナイフ、フォーク、スプーンなどは外側から順番に一本ずつ使う。
3、「食事中」「食事が終わりました」という2種類のサインがあり、食事中と食事が終わったことはサインで伝える。
4、酒や飲み物の種類によってグラスを使い分ける。
5、ナプキンは、レストランの場合は注文が終わった後、結婚式の披露宴などでは、挨拶の乾杯が終わった後に、二つ折りにした状態で膝に広げる。
ナイフとフォークの使い方については、次の項から詳述します。
ナイフとフォークの持ち方
ナイフとフォークの持ち方です。一般には、ナイフは右手、フォークは左手で持ちます。
ナイフは、刃の部分を下に向け、右手で人差し指を刃の付け根あたりに添えるようにして持ち、フォークは、左手で、ナイフを持つのと同じような感じで、人差し指を持ち手部分の付け根あたりに添えるようにして持ちます。
利き手が左手の場合は、左右逆に持ち替えても大丈夫です。
そして、ここはそれぞれの国のマナーによって違うのですが、アメリカ式のマナーですと、ナイフで食べ物を切り分けた後、利き手にフォークを持ち替えて食べても良く、その際、左手は膝の上に置く、という事になっていますが、ヨーロッパ式では、食事中の手は必ずテーブルの上に置くのがマナーとされています。
基本的にはヨーロッパ式のマナーが正式とされていますが、どの国でも絶対タブーとされているのは、ナイフを口に入れる事、ナイフやフォークを人に向ける事、です。
これは、日本の食事のマナーでも、お箸を人に向けない、というマナーがある事で、全世界的に共通する部分ですね。
他のちょっとした失敗は許されますが、特にナイフやフォークを人に向けるのは絶対にNGですので、これは本当に気をつけましょう。
ナイフとフォークの使う順番
席につくと、ナイフとフォークが複数ずらりと左右に並んでいて、どれを使っていいか困ってしまいますが、外側から一本ずつ使うのがマナーです。
うっかり内側から使ってしまった場合は、そのまま使い切ってしまいましょう。ウエイターにその旨を伝えて、交換してもらっても大丈夫です。
食事中のフォークとナイフの置き方
食事中に中座する場合、少し手を止めて談笑する場合など、ナイフとフォークの置き方をご紹介します。
こうした時は、お皿を時計に例えて、ナイフとフォークを、8時20分を表す形で置きましょう。
カタカナで言うと「ハ」の字、漢字で言うと「八」の字になるように、左右対称に置きます。
こうする事で、まだ食事中であるのでお皿を下げないで欲しい、という意思表示をする事ができます。
食事が終わった後のナイフとフォークの置き方
食事が終わった、あるいはコース中のこのお皿を食べ終えた、というサインを送りたい時は、ナイフとフォークを並べて右側に置きます。まだ食事中サインの時はハの字に左右対称に並べましたが、この時は、右側だけその角度を守って、外側からナイフ、フォークの順番で、必ずナイフを内側に向けて置くようにします。
利き手が逆の人はナイフとフォークを逆に使ってもよいのですが、お皿を下げて欲しいこのサインを出す時だけは、お皿を下げる人に対しての大切なマナーになりますので、必ず右側にナイフとフォークを揃えましょう。
まとめ
テーブルマナーというととても堅苦しく感じますが、大切なのは、食事の席を和やかに楽しく過ごす事です。
ガチガチに緊張して味もわからないような食事をするよりは、多少分からない部分があってもにこやかに談笑しながら食事が出来たほうが、自分にとっても同席する人にとっても楽しい時間になります。
相手に不快感を与えない事が最大のマナーです。
最低限の、やってはいけない事をきちんと抑えておけば大丈夫ですので、あらたまった食事の席でも楽しい思い出になるように過ごしましょう。