豆腐が嫌いな人、私の周囲では見当たりません。むしろ、豆腐ならいつでも食べられる!という豆腐ラブの人が多いです。私自身もそうです。
日本人のソウルフードと言っても過言ではない、1年中いつ食べても美味しい豆腐ですが、実はいくつか食べるのに注意点があります。
今回は、そんな豆腐の意外な一面について調べてみた結果をお伝えします。
豆腐ってどんな食品?
まえがきに「豆腐は日本人のソウルフード」と書きましたが、実は豆腐のルーツは中国で、今でも、中国は勿論、東アジアや東南アジアなどで食べられ、そして愛されています。
製法は、大豆の絞り汁をにがりなどの凝固剤で固めて作ります。水が主成分になるため、使う水が美味しいという事も、美味しい豆腐を作るための大きなポイントになっています。
日本で主に食べられているのは「絹ごし豆腐」「木綿豆腐」ですが、他にも「充てん豆腐」「ソフト豆腐」「高野豆腐」「焼き豆腐」など、色々な種類の豆腐があります。
また地域色も高く、木綿や絹ごしと全く違ったタイプの豆腐もあり、豆腐と一口に言うには、かなり奥が深い食品です。
豆腐の「腐」という字が良くない、という事で、「豆富」と表記される事もあります。
豆腐のタンパク質とカロリーは?
豆腐は、高タンパクかつ低カロリーな食品です。
口当たりが良いので、病人の回復食などにも使われますが、最近はダイエットに利用する人も増えています。
ただ、原料は同じ大豆とにがりなどの凝固剤でも、製法によって微妙にタンパク質の含有量とカロリーが違ってきます。
今回は、一番メジャーな豆腐2種類「絹ごし」と「木綿」のタンパク質の含有量とカロリーの違いについてご紹介します。
絹ごし豆腐
一丁(300g)のタンパク質の含有量:14.7g;カロリー:168kcal
100gだとカロリーは56kcalです。
木綿豆腐
一丁(300g)のタンパク質の含有量:19.7g;カロリー:216kcal
100gだとカロリーは72kcalです。
木綿豆腐より絹ごしのほうが低カロリーですが、木綿豆腐のほうがタンパク質が非常に多いことが分かりますね。
豆腐がダイエットに向いている理由は?
豆腐がダイエットに向いているのは、高タンパクで低カロリーなのが一番の理由です。
ダイエット=食事制限をする時、一番心配な要素が、
- タンパク質が不足する事によって筋肉だけが痩せていく
- ミネラル分が不足して肌やそれ以外の健康トラブルが引き起こされる
という2点なのですが、豆腐にはタンパク質、そしてミネラルを始め、必須アミノ酸が豊富に含まれているため、ダイエット中の健康被害を起こしにくいのです。
ただ、筋肉をつけながらダイエットをする場合は、筋肉を積極的につけていくために必要なのは動物性タンパク質であるため、豆腐より鶏肉のささみなどを摂るほうが良いです。
また、これもダイエットをすると不足しがちな鉄分はほとんど補えないため、鉄分は別に摂取する必要があります。
食べ過ぎるとどうなる?1日の摂取量の目安は?
豆腐は低カロリーで健康食品なので、いくら食べても大丈夫!と思いがちですが、実はそうではありません。
どんなものでも食べ過ぎるとカロリー過多になってしまいます。
更に、カロリー過多以外の心配な要素もあるんです。
それは、
- 女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをする大豆イソフラボンの摂取過多により、月経不順や子宮内膜症などの女性特有の病気を引き起こす可能性がある
- 豆腐を固めるために使われているにがりの主成分である塩化マグネシウムの摂取過多により、消化不良や下痢などを起こす可能性がある
- 大豆の摂取過多により、おならが臭くなる事がある
- タンパク質の摂取過多により、腎臓に負担がかかり、腎臓結石などを発症する可能性がある
などです。
豆腐の、1日の目標摂取量として望ましいのは、110~140gで、1/2丁ぐらいですね、多少前後しても大丈夫ですが、なるべくその辺りを目安に食べるようにしましょう。
まとめ
今回の記事の3つの要点は、
- 木綿より絹ごしのほうが低カロリー
- 木綿のほうがタンパク質が多い
- 健康食品でダイエット向き
- 食べ過ぎると健康被害が起こる場合がある
- 1日の目標摂取量は110~140g程度
ここを念頭に置きつつ、普段の食生活に、そしてダイエットに役立ててくださいね。