辛いもの大好きな人って、信じられないような辛さのものを平然と食べていてすごいって思います。
例えば通常モードでも十分辛いカレーを3倍、更に10倍の辛さにしたものをもりもり食べている姿をすると、感嘆を通り越して尊敬の念さえ感じてしまいます。
ただ、唐辛子も、唐辛子に含まれているカプサイシンも、効果効能は高いですが、食べ過ぎると弊害が出る場合があります。
今回は、唐辛子とカプサイシンの効能と摂り過ぎた場合のデメリットについて、いろいろ調べてみました。
唐辛子に含まれる成分は?
唐辛子は、小さいけれど栄養がぎゅっと詰まった香辛料です。
含まれている成分は、
- カプサイシン
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンE
- 鉄分
- カリウム
などです。必須アミノ酸も含まれていて、栄養価としては申し分ありません。
ただ、実が小さめで、かつ辛味成分が強いために大量には食べられないので、カプサイシン以外の栄養素を1日の摂取目標量食べようとすると、結構な量が必要になってしまいます。
また、唐辛子には食べ過ぎない方が良い理由があるので(詳細は後述します)、カプサイシン以外の栄養分を摂取する目標でしたら、他の食材やサプリメントを併用する必要があります。
カプサイシンってどんな効果があるの?
カプサイシンは、ダイエットに効果が高い、と言う情報で、若い女性の間で一気に有名になった感があります。
カプサイシンの効果として挙げられるのは、
- アドレナリンの分泌
- 発汗作用
- 消化の促進効果
- 腸の働きの活性化、便秘の解消効果
- 食欲増進効果
- 新陳代謝の活性化
- 脂肪の燃焼及び分解効果
- 殺菌作用及び抗菌作用
- 疲労回復効果
- 生活習慣病の予防効果
- 薄毛予防や発毛の促進効果
などなど。特に、カプサイシンのアドレナリンの分泌を盛んにする効果によって、痩せやすい体を作るのを手助けしてくれるのが大きいですね。
また、最近判明した「発毛促進効果」です。女性でも薄毛に悩んでいる人は少なくないので、ダイエットと合わせると一石二鳥になる栄養成分と言えますね。
唐辛子を食べ過ぎると中毒になるって本当?
唐辛子を食べ過ぎる事によって発生する可能性のある健康被害としては、以下のものが挙げられます。
- 唐辛子の刺激によって味蕾(舌についている味覚を感知する器官)が麻痺し、味覚障害になる。
- 胃腸への刺激により粘膜が傷つき、胃腸の障害が起こる。
- アドレナリンの過剰摂取により、鬱病やパニック障害などの精神疾患を発症する。
などが、指摘されている主なものです。
カプサイシン中毒になる、という件については、調べてみました。
結果、見つかったのは、ウィキペディアに掲載されている事例として、餌にカプサイシンを混ぜ続けたところ、最初は手を出さなかったマウスが、やがてカプサイシン入りの餌の方を好んで食べるようになった、という実験結果です。
その他に、中毒症状として報告されているものはほとんどありませんでした。
致死量としても、唐辛子を食べて死に至る量を食べようとすると1日に3キロという量を食べる必要があります。あまり現実的な数値ではないので、これも心配するほどではありません。
ただ、唐辛子は刺激が強いので、適量と言うものがあります。
辛いものが大好きな人でも、摂取量はほどほどに。1日10mg程度に抑えておくのが良さそうです。
まとめ
唐辛子、そしてカプサイシンは、毎日適量の範囲内なら、むしろ摂らないよりも摂ったほうが健康効果も美容効果も高い、優秀な素材です。
ただ、どんなに栄養効果の高いものでも食べ過ぎると毒になってしまう場合があります。
特に唐辛子は「刺激物」でもあると言う事を頭に入れた上で、辛いものを楽しむようにしましょう。