テレビのコマーシャルなどで、「〇〇フォーラム開催!!」、また新聞の広告で「○○をテーマとしたシンポジウムを開催!」「〇〇セミナー開催!」など、よく目にしますね。
フォーラム、シンポジウム、セミナーの違いって何なの?なんとなく分かりますが、「説明してください」と言われたら、できません。
すごく気になって、調べてみました。
「フォーラム」とは?由来は?
フォーラムは英語では「forum」となり、forum は、「公共広場」」「公開討論会」「討論会会場」「裁判所」といった意味です。
フォーラムを辞書を調べると、
- 古代ローマの集会場/公共広場。
- 公開討論会、評議会や理事会など物事の討論や決定をする場または会。
と書いてあります。
実はフォーラムはラテン語で公共広場を指す「フォルム」が語源だそうです。古代ローマ人はその「フォルム」で、政治・司法の集会や、主教儀式などを行っていました。
なので、フォーラムは、公開討論会やまたそれを行う場所という意味になります。特に「何かを決定する」意味が強いです。
シンポジウムの意味は?
シンポジウムはもともと古代ギリシャの一緒に(syn)飲む(posis)の「饗宴(symposion)」に由来すると言われています。
シンポジウムを辞書で調べると、
一つの問題について何人かが異なる面から意見を述べ合い、質疑応答をくりかえす形の討論会。
とあります。
一般的なシンポジウムは、あるテーマについて、立場や意見の異なる専門家を数名呼び、司会者のもと、参加者の前で公開討論会を行う。
専門家がそれぞれ意見をのべ、その後専門家同士の質疑、応答をし、最終的に進行役がまとめていくという形式です。
フォーラムよりも「意見交換」の意味合いが強いです。
セミナーの意味は?
セミナーは、英語にすると、「seminar」。「ゼミナール」とも言います。
あるテーマを設定して、そのテーマに興味がある人を集め、必要なすべての知識を持っている講師が教えるスタイルです。
つまりセミナーは何かについて学ぶという意味合いが強いです。
よく開催されている「保険セミナー」「投資運用セミナー」は「勉強する」と言う意味合いで使われています。
フォーラムとシンポジウムとセミナーの違い
「フォーラム」、「シンポジウム」「セミナー」の違いはなんとなくわかってきましたね。
「結論を出す」のがフォーラム
「多様な意見を交換する」のがシンポジウム
「何かについて学ぶ、勉強する」のがセミナー
企業のイベントでは「フォーラム」がよく使われますね、それに対して、学会等は「シンポジウム」が使われる傾向があります。また大学で主催する会には「セミナー」が多いです。
まとめ
「フォーラム」、「シンポジウム」「セミナー」の違いについておわかりいただけたでしょうか?
まとめてみると
- フォーラム:結論を出す
- シンポジウム:意見交換
- セミナー:勉強する
開催する側は使い分けられないと、参加する側にまったく違いう意味に捉えられてしまいますので、開催の際は注意が必要ですね。