新幹線で旅行をする際に、途中の駅でちょっと下車して、人気観光スポットでの観光やご当地おいしい郷土料理を食べたいと思うことがありますよね。
そんな時に、「一旦下車することは可能なのか?」と思いますよね。
そこで今回は、新幹線で途中下車は可能なのか?注意点などをわかりやすくお伝えしたいと思います。
新幹線の途中下車とは?
新幹線の途中下車とは、旅行の途中、乗車券の区間内でいったん改札口を出ることをいいます。
例えば「東京→博多」の乗車券を購入し、途中の京都でいったん改札口を出て、同じきっぷで再び改札を通り博多まで乗車する、ということです。
このとき、「東京→京都」と「京都→博多」の乗車券を分けて買うよりも、「東京→博多」の乗車券のほうが、安くなります。
途中下車駅から後戻りしない限り、購入区間の途中下車駅から最終目的地までの間で、何度でも下車できます。
途中下車のルール
つまり途中下車は可能です、但し気を付けたいことがあります。
1、乗車券の片道の営業キロ100Km以上
乗車券の片道が100km以内だと途中下車はできません。
例えば:
- 東京⇔新大阪( 552.6㎞)⇒途中下車できる
- 東京⇔新横浜( 28.8㎞)⇒途中下車できない
2、有効日数がある
有効期限は距離によって変わります。
- 200㎞まで⇒2日
- 400㎞まで⇒3日
- 600㎞まで⇒4日
- 800㎞まで⇒5日
- 1000㎞まで⇒6日
有効期限=移動距離÷200㎞+1日
往復乗車券を購入した場合は、有効期限が片道乗車券の2倍になります。
3、後戻りはできない
例えば「東京⇒大阪」の乗車券で、一度京都で下車した後、名古屋に戻って下車はできないということです。
4、「乗車券」と「特急券」
新幹線に乗車する際には、必ず乗車券と特急券を両方購入しないと乗車することができません。
途中下車の場合
- 乗車券:途中下車できる
- 特急券:途中下車できない
つまり、特急券は改札口を出た時点できっぷが無効になります。
途中下車する方法は?
新幹線の途中下車する際に、新幹線の改札口で自動改札機に乗車券、特急券を入れると特急券だけが回収され、利用可能な乗車券のみ出てきます。
また自動改札機横にある有人改札口で途中下車の旨を伝えて、改札口を出ることもできます。そのときに特急券のみ回収されます。
新幹線で途中下車できない切符は?
全てのきっぷが途中下車できるわけではありません。途中下車できないきっぷは以下の通りです。
-
- 片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券
- 回数券
- 大都市近郊区間内のみ利用の普通乗車券
- 一部の企画乗車券(おトクなきっぷ)
- 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券、ライナー券
- 特定の都区市内発着の同じゾーンの駅
注意すべきなのは、特急券、グリーン券類です。
「東京→新大阪」の乗車券を持っていれば途中下車することが可能ですが、特急券、グリーン券は前途無効になり、回収されてしまいます。
もし、途中で降ることが事前に分かれば、乗車前なら、途中下車までの特急券に変更することができます。
例えば、「東京→新大阪」の特急券を、名古屋で途中下車の場合、「東京→名古屋」の特急券に変更できます。
途中下車したときの料金の計算方法と払い戻し方法
乗車券の払い戻しは、残りの営業キロが100Km以上の場合ができます。
例えば:「のぞみ号」を利用して、東京ー新大阪間を名古屋で途中下車をする場合
- 乗車券:8,750円
- 特急券:5,700円
合計:14,450円
名古屋で途中下車した場合、特急券(5,700円)は途中下車した時点で前途無効になり、払い戻しはできません。
乗車券は、名古屋ー新大阪間の営業キロが186.6Kmあるので、払い戻しの対象になります。
- 東京ー名古屋の料金:6,260円
- 払い戻し手数料:220円
払い戻しされる料金は8,750円-6,260円-220円=2,270円
新幹線を途中下車した際に、払い戻しをしたい場合、JRのみどりの窓口へ行って、払い戻し手続きをしてもらえることができます。
後書き
新幹線で途中下車をする際に特急券は前途無効になってしまうので、注意しなければなりません。
前もって途中下車をすることが分かっている場合は、特急券のみは、各区間ごとに購入するのが最良の方法です。
乗車券は途中下車可能ですが、有効期限が設けられているので、乗車距離を確認してから、片道購入するのか往復購入するのかを決めたほうがいいと思います。