今では、炊飯器の利用の仕方もいろいろとありますよね。お餅を作るために、もち米を炊くこともできます。セイローや蒸し器、圧力鍋じゃなくても、お餅や赤飯、おこわを楽しめるようになりました。
でも、炊飯器でなくても炊けるのかなぁとか、白米と同じ炊き方でいいのかなぁと、考えてしまいますよね。そこで今回は、「炊飯器で、もち米を美味しく炊く方法」についてお伝えします。
炊飯器でのもち米の炊き方
まずは、基本となる「流れ」を確認してみましょう。
プロセス1:
もち米を正確に計量します。
プロセス2:
洗米は、4回が目安です。素早く洗って、すぐに水を捨てるのがポイントです。
その理由は、もち米は水の吸収が早くて、時間をかけるとヌカ臭くなるからです。
プロセス3:
もち米1合に対して、水180ccを入れます。 この水の量は、白米よりも少な目になります。
プロセス4:
もち米は水に浸してからでもなくて、すぐに炊き始めても大丈夫です。あとは、白米と同じように炊きましょう。
早炊き機能でもOKです。炊飯器に「もち米モード」などがついている場合は、それに従ってください。
プロセス5:
炊き上がったら、蓋を開けずに、15分~20分ほど蒸らしてください。
プロセス6:
蒸らしの時間が終わったら、釜の周りから、しゃもじを入れて、よいしょっ、よいしょっという感じで、1周させます。
それから、底の方から、すくい上げるようにしてかきまぜます。空気を入れるようにほぐすのがポイントです。
ふっくらとさせることができれば、でき上がりです。
注意点について
もち米を正確に計量にする
1合180ccのお米用の計量カップを用意します。
もち米を詰める時、もち米ともち米の隙間をなくすために、軽くゆすって詰め込んでください。
計量カップの上に、盛り上がった分は取り除きます。すり切り1杯、1合にするのがポイントです。
洗米する時の注意点
お餅にしない場合は、強く研がない方がいいです。お米が割れると、食感が悪くなるからです。
お餅にする場合は、もち米が割れても大丈夫です。
炊きムラに注意
炊きムラを防ぐには、もち米(白米も同じ)をできるだけ平らにしてから、炊飯ボタンを押しましょう。
炊飯器で炊くときのお水の量
炊飯器で炊くときのお水の量は、玄米と白米と、どれくらい違うのかを知っておくと、もち米の質がわかりやすくなります。
もち米の場合
もち米1合(180cc)に対して、水は180CC。
玄米の場合
玄米1合(180cc)に対して、水は240~360cc。
白米の場合
白米1合(180cc)に対して、水は200CC
もち米は白米とはデンプンの性質が異なります。
白米はアミロースとアミロペクチンの割合が2:8になっていますが、もち米はアミロペクチン分子のみです。アミロペクチンは膨潤しやすく、溶液の粘度は白米より大きいので、水が少なくていいということです。
まとめ
炊飯器で、もち米を美味しく炊くポイントをまとめてみると
- 水の量は、もち米1合に対して、水は180cc。
- もち米の量は正確に計量する。
- 洗米は、もち米がヌカ臭くならないように素早く洗う。
- お餅にしない場合の洗米は、もち米が割れないように洗う。
- 炊きムラを防ぐには、もち米を平らにしてから、炊飯する。
- もち米を水に浸けておく時間はなくてもOK。
- 蒸らしは、フタを開けずに、15分~20分。
- 蒸らしが終わったら、空気を入れるようにほぐす。
ということです。
ミネラルウォーターを使うと一層おいしくなりますよ。