1年を通して手軽に入手でき、様々なお料理に活躍するエビ。殻付きの生だとちょっと面倒なので、むきエビか冷凍エビを主に使っているという方もいらっしゃるかと思います。
エビにいくつも種類があるように、殻付きエビかむきエビか冷凍エビかで、処理の方法も違ったりします。それぞれのエビをいかに美味しくなるように工夫して食べるか。今回は特に茹で方に絞って紹介したいと思います。
エビのカロリーについて
エビと一口にいっても何種類もいますので、それぞれのカロリーを調べてみました。
100gあたりのカロリー
それぞれ食べられる部分100gのカロリーです。
- 甘エビ(生):87kcal
- 伊勢エビ(生):92kcal
- 車エビ(生):97kcal
- ブラックタイガー(生):82kcal
- 芝エビ(生):83kcal
- 大正エビ(生):95kcal
- 桜エビ(茹で):91kcal
- 桜エビ(素干し):312kcal
- 桜エビ(煮干し):273kcal
- 干しエビ:233kcal
干した物のほうがかさが増える分、やはりカロリーも多くなります。
1尾平均のカロリー
エビの大きさの違いもありますが、一尾大体9gの甘エビから最も大きい一尾大体21gのブラックタイガーまでの7種類のエビについて、ざっと概算してみたところ、こちらも可食部のカロリーで、大体10kcalになりました。
大きさに関わらず、エビは間違いなく低カロリーの食品だと言えますね。
エビの栄養&効能効果
エビは総じて低カロリーですが、栄養価はとても高い食品です。
種類は豊富ですが、どのエビも、たんぱく質が豊富で、脂質が低く、かつ糖質が0という、低糖質ダイエットを考えている方にはまたとない食材の一つであると言えます。
特に、エビに多く含まれているタウリンは、血中の悪玉コレステロールの増加を抑える働きがあるので、動脈硬化を予防できるだけでなく、肝機能を高めたり、眼精疲労を和らげたりする働きもあります。
また、エビの殻に含まれるキチン質には、近年、免疫力を高める働きがある事が判明しています。
エビフライのエビの尻尾を食べる人食べない人に分かれますが、あまり大きくないエビの尻尾なら、丸ごと食べてしまったほうが健康に良いようです。キチン質は食物繊維なので、勿論腸のお掃除効果も期待できます。
一般に知られているエビの主な効能としては、上に挙げたものも含めてまとめますと、高血圧や動脈硬化や骨粗しょう症の予防・免疫力と肝機能の強化・眼精疲労の緩和、などになります。
ただし、痛風などの原因になりやすいプリン体も多く含んでいますので、尿酸の数値が高い方には注意が必要です。
茹で方と茹で時間について
エビの茹で方や茹で時間について、殻付きのものとむきエビと冷凍エビとで、下ごしらえは勿論、茹で方や茹で時間に違いがあります。
それぞれを美味しく食べるためのコツをご紹介します。
殻付きのエビの茹で方と茹で時間
- お鍋にお湯を沸かし、塩少々とお酒大さじ1杯を入れ、ふつふつしてきたら殻付きのエビを入れる。
- 沸騰してきたら火を止め、ざるにあけ、すぐに殻の上から塩を振る。
時間は大体3分ですね。火加減が強すぎないように注意しましょう。
むきエビの茹で方と茹で時間
- お鍋に水1カップとお酢小さじ1杯と塩をひとつまみ入れ、火にかけ、沸騰したら、よく洗ったむきエビを入れ、再度沸騰させる。
- ザルにあけて水気を切る。
こちらも大体3分です。しっかり沸騰させるのが、生臭さを消すコツです。
冷凍エビの茹で方と茹で時間
- 冷凍エビをジップロック又はビニール袋に入れて水道水にさらすなどして解凍させる。
- お酒大さじ1杯と塩少々を加えたお湯を沸騰させる。
- 沸騰したお湯にエビを入れ、再度沸騰させた後、ザルに開ける。
冷凍エビも、解凍時間を除くと大体3分ですね。
最終的な処理の仕方は、あまり大きな違いはないように見えますが、それぞれちょっと違っている部分に美味しく仕上げるコツがあるようです。色々試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
エビの種類も色々あり、調理方法もまた色々あります。それぞれ違った味わいが楽しめるエビですが、共通しているのは、栄養分及びカロリー、共に、ダイエットにぴったりな食品だという事です。
ただ、栄養分やカロリーの数値は申し分ないですが、食べた後の満腹感が若干低めな事が多いので、エビそのものや他の食材を食べすぎてしまい、結果、あまりダイエットにならなかった、などという事も起こりがちです。
ですのでダイエット食として食べる時には、調理の方法なども工夫してみましょう。