さくらんぼって美味しいけど、一年のうちで食べられる時期は短いし、結構高くて、日常的にはあまり沢山食べられない、ちょっと効果な果物ってイメージですね。
日本特有のさくらんぼより、アメリカ西海岸産のアメリカンチェリーの方が手に入りやすかったり。
そのさくらんぼにもアレルギーがあるのはご存知ですか?今回は、そのアレルギーに関する情報をいろいろ集めてみました。
さくらんぼとはどんな果物?
さくらんぼはバラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であるミザクラ(実桜)の果実、別名桜桃(おうとう)とも言いいます。
私達が春先お花見とかで眺めるあの桜には、食用になるタイプのさくらんぼは実りません。
そして、さくらんぼを私達人類が食べていた歴史は、驚くほど古く、なんと有史以来食べられてきているのだとか。
食用とされているさくらんぼの実るセイヨウミザクラが日本に来たのは、それに較べるとかなり最近の、明治初期です。最初北海道に植えられ、その後東北地方に広がり、現在では山形が、日本でのさくらんぼの一番の産地となっています。
さくらんぼの旬の時期はいつ?
さくらんぼの旬は、ハウス栽培などで時期が微妙にずれる事はありますが、基本的には初夏、6~7月に市場に出回ります。
ただ、保存がきかないので、出回る期間はとても短いのです。さくらんぼが高いのは、それが一番の理由です。
一般に、
- 早生種(日の出、セネカ、シャボレー、紅さやか)と言われるものは5月下旬から6月上旬
- 中生種(高砂、佐藤錦、山形美人)と言われるものは6月中旬から6月下旬
- 晩生種(ナポレオン、南陽、紅秀峰)と言われるものは7月上旬から7月中旬頃
それぞれの旬になります。
アメリカ西海岸から輸入されるアメリカンチェリーは5月から8月頃まで出回りますので、こちらはかなり旬の時期が長いんですね。
食べ過ぎるとさくらんぼアレルギーになる?!
次は、気になるさくらんぼのアレルギーについてですが、さくらんぼを食べ過ぎてアレルギーになる事があります。
それまではなんともなかった場合でも、例えば体調があまり良くなかったり疲れがたまっていた場合、アレルゲンを持つ食べ物を大量に摂る事で、アレルギー症状を起こしてしまうのです。
そして一度症状を起こすと、その後はずっとその食物でアレルギーを起こすようになってしまう場合がほとんどです。
また、さくらんぼは皮が固く、消化があまり良くないので、食べ過ぎると胃痛や下痢を引き起こす事がよくあるので、そのあたりは注意が必要です。
果物アレルギーとは?
果物アレルギーというのは、果物を食べた後に、口の周りや舌、口の内部がかゆくなったり腫れ上がったりイガイガしたりする症状を引き起こす事で、口腔アレルギー症候群とも言います。
そばや小麦などのアレルギーと違って全身に症状が出る事はあまりないのですが、他のアレルギーと相乗効果で悪化したりなど、体質によっては重症化する場合があるので、他の食物アレルギーがある方は念のためにお医者さんでアレルゲンのチェックを行なったほうが良いでしょう。
さくらんぼアレルギーの原因と症状
花粉症の人は、さくらんぼを始めとした果物にもアレルギー症状を起こす事が多いです。
さくらんぼの他、りんごやびわ、桃などのバラ科の果物のたんぱく質とシラカバなどの花粉症を引き起こす植物のたんぱく質がとても似ているというのが理由です。
症状は、一般の果物アレルギー=口腔アレルギー症候群と同じで、
- 口の周りや口の中、舌が痒くなったり腫れたりする
- 喉が痒くなったり腫れたりする
- 蕁麻疹が出る
- 腹痛や下痢を起こす
などで、1と2で治まる場合が多いですが、喉が腫れる場合は呼吸困難を起こす事もあるので、花粉症を持っている方は必ずお医者さんでアレルゲンのチェックを行なう必要があります。
1~3はなく、4だけの症状の場合は、単なる消化不良と考えて良いのですが、食べ過ぎに注意しましょう。
さくらんぼアレルギーの対処法
さくらんぼアレルギーが出てしまった場合の対処法ですが、これは、さくらんぼそのものやさくらんぼが使われている食品を口にしない、という以外にありません。
加熱調理してあればある程度安心ですが、やはり、食べない事が一番です。
さくらんぼアレルギーをはじめとした果物アレルギーは、そばや小麦のアレルギーほど重篤な症状を起こす事は少ないですが、万が一の事を考えて、アレルギー症状が出た後は必ずお医者さんで診てもらうようにしましょう。
まとめ
ちょっと怖い話になってしまいましたが、現状でアレルギーのない方は、食べる量に気をつければ問題ないかと思います。
また、さくらんぼの種には微量ですが毒があります。子供の頃、さくらんぼを食べる時、種は絶対飲み込んだら駄目!と親に言われて育ちましたが、ちゃんと根拠がある話だったんですね。
1個うっかり飲み込んだ程度なら大丈夫なのですが、小さなお子さんやお年寄りには当然悪い効果が高いので、これも注意しましょう。