レッドブル(Red Bull)って飲んだ事ありますか?
ネットで検索すると「飲みすぎて心臓が破裂して死亡」なんて怖い記事が出てきてびっくりしますが、真偽はどうなんでしょうか。
気になったいろいろを調べてみたので、よろしければお付き合い下さい。
レッドブル(Red Bull)って何?どんな味?
レッドブル(Red Bull)というのは、オーストリア産の、現在は世界160カ国以上で販売され、愛飲されている清涼飲料水です。
大元はタイのクラティン・デーンという飲み物だったそうですが、今はレッドブルの方が世界的に有名で、両者は別の飲み物という認識になっています。
レッドブル(Red Bull)味のですが、例えるなら、オロナミンC とジュースの中間みたいな味がします。
栄養ドリンクではないのですが、栄養ドリンク的な味がして、でも栄養ドリンクより若干飲みやすい、という味わいです。
レッドブル(Red Bull)の成分は?どんな効果があるの?
レッドブルは、味も印象も栄養ドリンクのようですが、栄養ドリンクではなく、エナジードリンクに分類されています。
栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは、主には成分の違いです。
含まれている成分により、栄養ドリンクは「医薬部外品」という分類になり、「飲むと体に良い」という表記が許されますが、エナジードリンクはそれが許されないため、「飲むと元気になる」と言った感じの曖昧な表現を使っています。
レッドブルの日本版は、海外版と、成分が一部違います。
海外のレッドブルには、1缶250mlに対してタウリンが1000mg含まれていますが、日本のレッドブルにはタウリンは含まれていません。
それは、タウリンが含まれていると、「医薬部外品」つまり栄養ドリンクの分類になってしまうからなんです。
日本のレッドブルには、代わりにアルギニンという成分が含まれていて、逆に海外版にはアルギニンが含まれていません。
レッドブルに含まれている栄養成分は、炭水化物、ナトリウム、アルギニン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6 、ビタミンB2、ビタミンB12で、その他カフェインが一缶250mlに80mg含まれています。
含まれている栄養成分によって期待できる効果は、
- 覚醒作用(頭がすっきりする効果)
- 美肌効果
- 疲労回復
- アンチエイジング
- 高血圧の予防と改善
などです。
特にカフェインによる覚醒作用がとても強いので、仕事の合間や眠気が強い時に飲む事を推奨されています。
レッドブル(Red Bull)は体に悪い?飲みすぎるとどうなる?
ただ、飲み過ぎはよくありません。特に、レッドブルの場合は、カフェインの過剰摂取が健康上に問題を起こす事があります。
レッドブルを過剰摂取して心臓が破裂して死んだアメリカの男性の事故が取り沙汰された時期がありましたが、それはアメリカのジョークサイトによるデマだった、という事で決着しましたが、健康被害がない訳ではありません。
レッドブルに含まれている他の栄養成分には基本的に問題ないのですが、カフェインは摂り過ぎると中毒になりますし、心臓の働きを強めて脈が早くなるという効果が暴走した結果、心臓発作で亡くなる、という事故も、少ない数ですが、数か国で報告されています。
心臓がもともと弱い人、カフェインに弱い人は、飲用を控えるのが良さそうです。
レッドブル(Red Bull)の致死量は?
では、どれほど飲むと生命に危険があるレベルなんでしょうか。これは、個人差もありますが、やはりカフェインの量に決め手があります。
レッドブルと他のカフェインを含有する飲み物と比較してみました。
それぞれ150mlに対する含有量です。
緑茶(煎茶) | 30mg |
玄米茶 | 15mg |
紅茶 | 45mg |
玉露 | 240mg |
コーヒー(インスタント) | 45mg |
レッドブル | 48mg |
もともと、カフェインの致死量は体重別に異なっています。例えば男性体重65kgの場合、カフェイン摂取時の致死量は13gで、体重70kgの場合の致死量は14gです。
以前18時間で24本(710ml)のレッドブルをがぶ飲みして心臓破裂したというニュースが報じられました。
また北アイルランド・アントリム州在住のレーナ・ルパリ(26才)という人が毎日平均28缶レッドブルを飲み続けていた結果、「特発性頭蓋内圧亢進症」を発症し、ひどい頭痛や耳鳴りの末に視力を失いかけたというニュースもありました。
WHO(世界保健機関)で設定されているカフェインの1日の摂取量の基準は300mgですので、レッドブル1缶が710ml、カフェイン含有量が240㎎とすると、他のカフェイン含有飲料を飲んでいない人でも、1日に多くても2本まで位にしておくのが良さそうです。
致死量と言うと怖い話になってしまいますが、カフェインに弱い人の場合は300mlでも健康に被害があるレベルになってしまうので、自分の体質と体調を把握して、飲んでも問題のない量を飲むようにしましょう。
まとめ
レッドブルで調べた時、すぐに表示されるのが死亡事故なので、調べながらドキドキしてしまいましたが、死亡事故は実際にはあるものの、極端な内容のものはデマである事が分かってホッとしました。
あまり怖がる事はないかと思いますが、お酒で割ったりポカリスエットなどで割ったりして飲む場合、お酒で割る場合は知らず知らずのうちに飲みすぎてしまいますし、ポカリで割る場合はゴクゴク飲みすぎて糖分摂取過多になる恐れがあります。
眠い時のお助けドリンク位の位置付けにしておいて、ジュース類やお茶のような感覚で飲まないようにしましょう。