クエン酸を含む食品は、年間を通じて人気がありますよね。
夏ならレモン、冬ならみかん、そして日本人なら四季問わず梅干し!という感じです。
ただ、健康と美容に必須!と言われているけれど、実際どうなのか? そして摂取しすぎても大丈夫なのか?という心配もあります。
今回は、気になるそのあたりのいろいろについて調べてみました。
クエン酸とは何?
クエン酸と言うのは、レモンなどの柑橘類、梅干しなどを「酸っぱい」と感じさせる「酸味成分」です。
名前の通り「酸」なのですが、何故か「クエン酸はアルカリ性」と言う情報を耳にする事もたまにあります。なぜそうなるか、と言うと、それはクエン酸の独特の働きによります。
成分の化学式で見ると、クエン酸は明らかに酸性なのですが、体内に入るとクエン酸はアルカリ性の働きをするのです。
それは、クエン酸に含まれているミネラルがアルカリ性だから、という理由もあります。
本来、食品が酸性かアルカリ性かの基準は、体内に入った時の働きによりますので、クエン酸は酸性だけれども、食品としてはアルカリ性食品としての扱いになる、という事です。
「クエン酸はアルカリ性食品」と言うのは間違いではないのですが、「クエン酸はアルカリ性食品だけど酸性」と言うのが、より正しい認識です。
クエン酸の効果・効能について
年間通じていつでも摂取したいクエン酸の効果効能についてご紹介します。
美肌効果
新陳代謝を活発にして、肌を若々しく保つ効果があります。
アンチエイジング
抗酸化作用で、外面と内面どちらに対しても老化を防止する働きをします。
血液サラサラ効果
体内でアルカリ性に変化するクエン酸が、ドロドロになった血液をサラサラにしてくれます。
食欲増進効果
梅干しを見ると唾が出る、と言う反応がありますよね。それに類した反応で、酸味のあるものが胃の働きを活性化させます。ただし、胃腸の弱い人は、いきなり酸味の強いものを食べないほうがベターです。
疲労回復効果
クエン酸が、疲れの原因となる乳酸を分解する働きをします。
また、ビタミンB群との相性がとても良いので、ビタミンBを含む食品と組み合わせて摂ると、相乗効果で更に健康と美容に良い働きを期待できます。
クエン酸を多く含む食品は?
クエン酸を含む食品で特に有名なのは「レモン」です。
含まれているクエン酸の量もレモンがトップクラスです。レモン1個で1日に摂取したいクエン酸の量を摂取する事が出来ます。
柑橘類では、レモンに次いで、ライム、キウイ、みかん、グレープフルーツ、オレンジの順で、クエン酸含有量が多いです。
また、酸味のある柑橘類はクエン酸が含まれていますが、柑橘類以外にも、キウイ、いちご、パイナップルが、クエン酸を多く含んでいます。
後は、梅干しにもクエン酸が多く含まれていますが、梅干しは塩分が高めなので、その点で食べ過ぎには注意が必要です。
クエン酸を取り過ぎるとどうなる?1日の目安の摂取量は?
クエン酸は体にとてもいいものですが、一度取りすぎると大きな副作用などは確認されていません。
但しサプリメントでクエン酸を摂取する場合、取りすぎるとサプリメントに含まれているクエン酸以外の成分の取りすぎによる体に悪影響を起こすことがあります。
クエン酸を1日に摂取する量の目安は、3gから5gとされています。特に、運動をしている人、肉体労働をしている人は、多めに摂る必要があります。
ただ、体に良いからと言って、一度に大量に摂取しても、食べた量に合わせた効果が期待できる訳ではありません。
それは、クエン酸の効果の持続が約2時間であるためです。
なので、クエン酸を摂る時は、少量ずつ分けた方が、体に良い効果を得られる、という事を覚えておきましょう。
最後に
クエン酸は美容と健康のための食材や飲料に使われているだけでなく、その安全性からお掃除や洗濯などにも幅広く使用されています。
重曹と組み合わせてお掃除に使うととても高い効果が得られますし、お風呂に入れると外側から体を綺麗にしてくれます。
飲んで食べるだけじゃないクエン酸の効果、あますところなく使って、自分の体もお家も綺麗にしましょう。