ほうれん草と言うと、昭和世代はポパイを連想しますよね。
食べると元気が出る!というイメージが強く、実際その通りの野菜なのです。茹でてよし、炒めてよし、最近は生のまま食べられるサラダほうれん草というものも出てきました。
しかしそんな人気の高いほうれん草ですが、思わぬ注意点がありました。
今回は、そんなほうれん草、漢字ではどう書くのか、また、定番なのに食べ合わせるとあまり良くなかったベーコンとの相性の真偽について調べてみました。
ほうれん草ってどんな野菜?
ほうれん草は、中央アジアから西アジアにかけての地方原産と言われる、ヒユ科アカザ亜科ほうれん草属の野菜です。
西洋種と東洋種があり、日本には江戸時代初期に東洋種が伝わったのですが、その時にはあまり人気が出ず、広まったのは、大正末期から昭和初期に東洋種と西洋種の交配品種が作られてからです。
日本で今一般に流通しているのは西洋種の方ですが、最近東洋種の人気もじわじわと高まっています。
栄養価はとても高く、特にビタミンとミネラル、βカロチンが豊富に含まれていますので、感染症予防や免疫力の向上、発がんの抑制効果などが期待できます。
夏よりも、旬である冬のほうが、味が柔らかく、ビタミンCも豊富に含まれているので、食べるなら冬がおすすめですが、勿論他の季節に食べても十分に栄養を摂ることが出来ます。
ほうれん草は漢字でどう書くの?由来は?
ほうれん草の漢字は、「法蓮草」「菠薐草」「鳳蓮草」など色々ありますが、最も正しい表記は「菠薐草」です。
それは、ほうれん草の名前の由来によります。
ほうれん草は現在のイラン、当時のペルシャから中国に伝わりました。
当時の中国の言葉でペルシャを「菠薐」(ホリン)と書き、「菠薐」の草なので「菠薐草」と呼ばれるようになったのです、日本に伝来してから「ホウレンソウ」という呼び名に変わりました。
ちょっと難しい漢字ですが、ちょっとロマンチックで素敵な字体ですよね。
ベーコンとの食べ合わせは悪いって本当?理由は?
ほうれん草には色々な食べ方がありますが、ご家庭は勿論、居酒屋やファミレスでも定番で人気の組み合わせが、ほうれん草とベーコンではないでしょうか。
ほうれん草を食べたいけど、おひたしだとちょっと物足りない、という時、ベーコンとの取り合わせで大満足、なのですが、実はこれ、あまり良くない食べ合わせだったんです。
理由とされるものは2つあります。
1、ほうれん草に含まれる鉄分とカルシウムの吸収を、ベーコンに含まれるリン酸が妨げてしまう。
2、ベーコンに含まれるタンパク質の分解物が、ほうれん草に含まれる硝酸と反応して発がん性物質が生成される。
大変ショックな結果です。
でも、ベーコンを下処理する事で、そのデメリットが解消されるのでご安心ください。
ベーコンをほうれん草と炒め合わせる前に、ベーコンをさっと茹でると、ほうれん草と良くない反応をするベーコンの添加物が流出するので、安心して食べる事が出来るようになるんです。
まとめ
ほうれん草の名前と漢字の由来、食べ合わせについて調べてみて、ますますほうれん草が好きになってしまいました。
ほうれん草とベーコンの食べ合わせは、下処理をしてもちょっと不安、という方は、とうもろこしと合わせてみると、ほうれん草単体では中々食べないお子様でも喜んで食べるのでお薦めですよ。