皆さん、金柑(きんかん)を食べたことがありますか?
みかんを小さくしたようなまん丸で可愛い果実ですが、スーパーでよく見かけたけど、食べ方はいまいちわからない人が多いのではないでしょうか?
そんな金柑(きんかん)には、私たちの体の働きを助けてくれる「栄養素の宝庫」とも呼べる素敵なパワーが秘められています。
そこで今回は、金柑の栄養や効果・効能、食べ方についてご紹介します。
金柑とは?
みかんを小さくしたようなオレンジ色の果物。
みかんによく似ていますが実は柑橘属ではなく金柑属に属しています。甘みが果皮に集中し、独特な苦味と甘味があり、最初はとても甘く中ほどの種の周りに酸味があって、皮ごと食べられます。
江戸時代以降、中国から薬用として渡ってきたと言われています。金柑の産地といえば宮崎県、宮崎ブランドである「たまたま」は普通のものより実が大きく甘味も強いようです。
金柑(きんかん)の旬はいつ?
金柑の旬は「冬」です、主に「温室」と「ハウス」、それに「露地」という3つの栽培スタイル。
温室栽培のキンカンは11月末より収穫が始まり、露地栽培のキンカンは1月~3月にかけて収穫されます。最も美味しくたくさんキンカンが出回る時期は1月中旬~3月上旬です。
因みにネットでは、金柑は期間限定販売です。
金柑(きんかん)の驚き栄養&効能
金柑は「栄養の宝庫」とも呼ばれて、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノ-ルの一種でキンカンの苦味成分でもあるヘスペリジン、β-クリプトキサンチンなどが豊富に含まれており、これらの成分は全て強い抗酸化作用を持っています。美容や健康にも効果が期待できます。
老化予防・美肌・花粉症の予防
金柑の果皮にはビタミンP(ヘスペリジン)を多く含まれています、ビタミンPの主な働きは、ビタミンCを酸化から守り、その効果を高め、抗酸化・抗炎症・抗不安作用を持っています。さらに丈夫で健康な毛細血管を維持する働きもあります。
抗酸化作用によって、細胞の老化を防止し、
さらに、ビタミンPはアレルギー反応による炎症を抑える作用も持つため、花粉症の予防効果への期待もできます。
疲労回復・風邪予防
金柑にはビタミンCは100g中49mg含まれ、レモンと同等くらい多く含まれています。ビタミンCは、 疲労回復、風邪予防、肌荒れ改善に効果的なので、女性の方には嬉しい効能ですね。
しかし、ビタミンCは加熱すると、栄養素が失われてしまうので、生のまま食べることをおすすめします。
さらに金柑にはビタミンAも含んでいるので、粘膜を強くする効能があり、風邪の予防に最適な食べ物です。
お腹の張りに効果がすごい
漢方の集大成《本草剛目》(ほんぞうこうもく明朝の李時珍1518年 ~ 1593年作)、中には、金柑が「気滞」を改善、お腹の張りの解消、痰を除くという効果・効能が記載されています。
筆者は長い間お腹の張りに悩まされ、金柑を毎日2個ずつ食べるようになってから、いつの間にかポッコリお腹も解消されてすっきりしました。
今思っても、食べた直後にお腹の張りが楽になったことに驚きました。
効果的な食べ方
生のままかじる
実は金柑は他の柑橘類と違って皮ごと食べることができます。
生のまま、皮ごとかじって、最初はとても甘く中ほどの種の周りに酸味があって、甘酢っぱいきんかん独特の風味が味わえます。しかし皮には少し苦味があり、それが苦手という人は調理して食べるのがおすすめです。
金柑の甘露煮
きんかんと水と砂糖でとっても美味しい甘露煮ができます!
40~50%程の砂糖と、水の代わりに焼酎やワインを使ったりと色々なバリエーションが楽しめます。20~30分程煮て火を止めてそのまま冷ませば出来上がりです。
風邪予防に、おせちに、お茶うけに、ぜひ作ってみてください。
金柑サラダ
薄くスライスしたキンカンをサラダなどに入れて甘味と苦み、香りをアクセントとになって美味しいです。
大根は千切りに、金柑は皮と実をはずし皮は千切り、実は粗みじん切りに、塩と油を入れて混ぜるだけで、鮮やかな色と楽しい食感の大根と金柑のサラダが出来上がります。
喉の痛み、炎症や風邪予防に効くので、ぜひ試してみてください。
食べ過ぎるとどうなる?
金柑を食べ過ぎると人によっては口のよこがしびれてかゆくなったり、喉が痒くなったりすることがあるようです。これは金柑へのアレルギーがあるから、口の中に違和感を感じたら食べるのを控えたほうがよいでしょう。
また、胃腸が弱っている人が食べ過ぎてしまうと、おなかを下してしまったり、嘔吐してしまうことがあるので、食べ過ぎには注意してくださいね。
金柑の保存方法
収穫されてからの時間にもよりますが、室内に置いておいても1週間位は大丈夫です。風通しがよく直射日光をさけ涼しいところで保管してください。
冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないよう濡れた新聞紙で包むか、ビニールやポリの袋に入れるようにしてください。その場合は2週間程度は持ちます。
最後に
金柑には私たちの体の働きを助けてくれる珍しい栄養も多く含まれているので、美容や健康に素晴らし効果が期待できます。
また皮ごと食ベることができるので、より多くの栄養を摂ることができます。風邪の予防に、体調管理に、お腹の張りにぜひ金柑を活用しましょう!