小さいお子さんがいる家庭では、家の壁やタンスなどにベタベタとシールが貼られますよね。
このシールを剥がそうとしても、粘着部分が残ったり、取り除いたけどベタベタが残ってしまった…、シールが綺麗に剥がれないことってよくあります。
そんな時に市販のシール剥がしがあるけど、滅多に使わない物なので、家に置いてありません。
そこで今回は家にあるもので簡単なシール剥がし方やベタベタが残らないコツをご紹介します。
なぜシールは物にくっつくのか?
なぜシールは物にくっつくのでしょうか?
二つの物質がぴったりとくっつくと、その物質を形成している分子と分子の間に、お互いを引き付けあう力が発生します。これを「分子間力」と言います。
しかし、その物質の表面が平らなように見えても表面に細かい凹凸があるので、分子間力が働きにくくなります。
ところが、シールには粘着剤が塗られているので、この粘着剤が水のようになって対象物質の凹んだ部分に流れ込むことで、隙間を無くします。すると物質の分子が接近出来るようになるため、分子間力が発生し、くっつきます。
この原理を応用したのが、シールに塗られている粘着剤です。
木製のものについたシールの剥がし方
木製のものについたシールを剥がすにはハンドクリームが有効です。
ハンドクリームには油分が含まれています、粘着剤は油とはあまり馴染まないため、シールの粘着力を弱め、剥がしやすくなります。
やり方:
- ハンドクリームを指につけて剥がしたいシールをベトベト塗っていきます。
- ハンドクリームがシールに浸透するように、30分ぐらい放置しましょう。(長時間放置しすぎると木製品に沁み込み、シミになる場合があるので、長時間放置しないようにご注意を)
- ハンドクリームが浸透して、シール跡が柔らかくなったら、ティッシュなどを使って角から絡め取ります。
厚みがあって、時間が経ったシール跡は、ハンドクリームがなかなか浸透できないため、そんなときはジッポオイルが使ってみてください。
窓ガラスなどに貼ったシールの剥がし方
ガラスについたシールはお酢で剥がしましょう。お酢に含まれる「酸」には粘着剤を溶かすような作用があるので、剥がれやすくなるのです。
やり方:
- シールの大きさにキッチンペーパーを切って、お酢をつける。
- お酢をしみ込ませたキッチンペーパーをシールの上にピッタリとくっつける
- お酢がシールに浸透するように10分程放置します。
- 剥がしたキッチンペーパーでシールをこする
粘着剤がベタベタが残らないコツ
前述したように、シールの裏に付着している粘着剤は接着面の隙間をなくすためです。
つまり、シールをはがすには、接着面とシールとの間に隙間を作って、「ピタッ」の状態をくずしてしまうとシールが剥がれやすくなり、ベタベタも残りません。
方法がいくつかあります。
ドライヤーを使う
熱を利用する方法です。シールの粘着性は温度の上昇とともに低下していく性質があるので、きれいにはがれます。
「ビニール」や「金属製のもの」など付いたシールに有効です。
強い粘着力のテープを使う
強い粘着力のテープであれば、テープの粘着部分を粘着剤のベタベタ部分に何回か押し当てていきます。すると、粘着剤同士でくっつけあって、きれいにとれていきます。
消しゴム
剥がした後に残ったベタベタがは消しゴムでゴシゴシこすると摩擦で取れてしまう場合もあります。
最後に
いかがでしたでしょうか?家にあるものだけでシールをはがすことができますね。
その中でも、ドライヤーやお酢、強力テープなどは、ほとんどの家庭にあるので、試してみてくださいね。
それでも面倒くさいと思う方は専用のシール剥がしがあるので、普段からストックをしてお