生のハスカップって食べたことがありますか?
実はこのハスカップは北海道しか収穫されていないんです、非常にデリケートで傷みも早いため、生のハスカップに出逢えるのは1年で2~3週間だけ!北海道ですら、生のハスカップを見つけたらラッキーなんです!
そんなハスカップは栄養が豊富で、昔から「不老長寿の妙薬」として知られています。
今回はそんな魅惑の果実に迫っていきます。
ハスカップとは?どんな味?
ハスカップは北海道に自生する植物です、スイカズラ科の落葉低木で、和名ではクロミノウグイスカズラ(黒実鶯神楽)と言います。
ハスカップという名前は、北海道の先住民族であるアイヌ民族のアイヌ語で「枝の上にたくさんなるもの」を意味するハシカップに由来しています。
5月下旬から6月にかけてきれいな白い花が咲き、黄緑色の細長い実をつけます。6月下旬~7月中旬になると、ブルーベリーのような青紫色の実になります。
ハスカップの花
ハスカップの実
収穫時期は短く、収穫量も少ないため、「幻の実」として重宝されています。アイヌの人達はこの実を「不老長寿の果実」として珍重していたようです。
肝心な味ですが、ブルーベリーより酸味が強く、苦味があって、後味もすっきりしています。
酸味が強いためジュースやジャムなどに多く利用されます。
日本の主な生産地は、北海道の美唄市と名寄市で、ジャムや果実酒、お菓子などの加工用として栽培されています。
ハスカップの栄養や期待できる効果効能は?
ハスカップは昔から「不老長寿の妙薬」と呼ばれるほど栄養が豊富です。
五訂日本食品標準成分表よると、生のハスカップに主な栄養素は以下のようになります。(100gあたりの栄養価)
- β-カロテン 130㎍
- ビタミンB1 0.02mg
- ビタミンB2 0.03mg
- ナイアシン(B3) 0.5mg
- パントテン酸(B5) 0.29mg
- ビタミンB6 0.04mg
- 葉酸 7㎍
- ビタミンC 44mg
- ビタミンE 1.1mg
- カルシウム 38mg
- リン 25mg
- 鉄分 0.6mg
- マグネシウム 11mg
- カリウム 190mg
期待できる効果効能は、
視力の低下の予防や、眼精疲労の回復効果
ハスカップには、アントシアニンが豊富に含まれているため、視力の低下の予防や視機能の改善、眼精疲労の回復に効果を発揮します。
貧血予防効果
ハスカップには、鉄分も多く含まれています。
鉄は貧血予防に不可欠な栄養素です。また、鉄の吸収を助けるビタミンCやクエン酸も含まれるため、鉄分
美肌作り効果
ハスカップには、ビタミンEやビタミンCが含まれています。
ビタミンEは抗酸化力を持ち、血管や細胞などの酸化を防ぐ働きがあるため、アンチエイジングや美肌作りの効能が期待できる栄養。
ビタミンCにはメラニン色素の沈着を防ぐ働きがあるため、シミやそばかすを予防することから、美肌に効果を発揮します。
骨を強化する効果
他の果物に比べて、ハスカップには非常に多くのカルシウムを含有しています。
骨や歯の主要な構成成分であるカルシウムは、丈夫な体づくりに欠かせない成分です。骨を強化して、骨粗鬆症を防ぐ重要な効能があります。
北海道のハスカップを使用した商品
よいとまけ
テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」に登場し、 第22回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した「ハスカップのお菓子屋みつぼし」の看板商品です。
ロールカステラにハスカップジャムという組み合わせ、ハスカップの酸味との相性は抜群で、たまらない一品です。
ハスカップジュエリー
昭和53年誕生から、愛され続けるロングセラー商品です。バタークリームと共に薄焼きクッキーで挟んだハスカップジュエリー。ハスカップの酸味をしっかりと味わえる一品です。
まとめ
「不老長寿の妙薬」と言われるほど栄養豊富なハスカップですが、限られた地域でしか採れないため、なかなか食べる機会がありません。
しかしハスカップを使用した商品を簡単に手に入れることができますので、ぜひ食べてみてください。