おでんの欠かせない具としても、ちょっとした箸休めの一品としても、日本の食卓では人気のあるはんぺん。
- ダイエット中の食材としてはどうなんだろう?
- 生で食べた事はないけど食べても安全?
- 冷凍で保存できるの?その方法は?
などについて伝えていきたいと思います。
はんぺんとは?カロリーは?
はんぺんとは?
はんぺんは、魚肉のすり身とすりおろしたヤマノイモを混ぜてよく摺り、調味して薄く四角形または半月形にしてゆでた魚肉練製品です。
「半平」とも書いている、一説に、駿河の料理人半平の創製によって名つけられたそうです。
よく流通しているはんぺんは、静岡県では白はんぺんと言われています。静岡県独特の製法で作った黒はんぺんをはんぺんと称していたが、地方によって呼び方が違う場合があります。
元々は関東周辺だけで流通していたものを、紀文食品が白いはんぺんを「紀文のはんぺん」として広めて以来、白いはんぺんが普通の「はんぺん」として定着しました。この記事でご紹介するのも、この白いはんぺんです。
はんぺんのカロリー
はんぺんは低カロリーな食品と言われていますが、実際のところはどうでしょう。
製法や料理法によっても多少の違いが出ますが、一般的なはんぺんの100gのカロリーは94kcalです。
はんぺん自体にあまり重さがないため、一人で食べる量を大体50gと想定すると47kcalになるので、かなり低カロリーなものと言えます。
低カロリーではありますが、たんぱく質とビタミンB1とB2を多く含んでいるため、栄養素的にはバッチリです。
はんぺんの食べ方について、そのまま食べても大丈夫?
はんぺんの代表的な食べ方としてはおでんではないかと思うのですが、実は生食でも美味しい食材なんです。
はんぺんを全国に広く広めた紀文食品のホームページで、はんぺんの色々な美味しい食べ方について紹介されていますが、その中の一つとして、はんぺんのわさびマヨネーズサラダというレシピが紹介されています。
製造時に加熱調理しているので、そのまま食べても大丈夫という事です。
はんぺんには、熱を加えるとしぼんでしまうという性質があるので、ふわっとした食感をそのまま楽しむには、生で食べるのが一番良いかも知れません。
もちろん、気をつけて調理をすれば食感を保つ事が出来ますが、生食OKな食品ですので、サラダの具の一つにしたり、お刺身のようにわさび醤油だけで食べるという渋い方法で食べてもとても美味しいのでお薦めです。
はんぺんの賞味期限は?
はんぺんの賞味期限ですが、ここで賞味期限と消費期限の違いについて少し触れておきます。
農林水産省による賞味期限と消費期限の概念は、
- 賞味期限:開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存した時に、おいしく食べられる期限
- 消費期限:開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存した時に、食べても安全な期限
となっています。
はんぺんのパッケージにどちらも記載されていると思いますが、はんぺんは、実は賞味期限が案外短いのです。
保存温度10度以下で賞味期限は約1週間。開封後に食べられる期間は当日のみなんです。
消費期限というのは賞味期限より若干長めにはなっていますが、賞味期限は多少すぎても味が落ちる程度で問題ない場合が多いですが、消費期限は「これを過ぎると食べても安全とはいえない」として設定されている期限なので、必ず守るようにしましょう。
はんぺんの冷凍や解凍方法
賞味期限が短いからと言っても、多めに買ってしまった、急な外出で食べられなくなった、という場合など、事情ですぐ食べられない場合もあります。
そんな時は、冷凍保存を利用しましょう。
はんぺんは、冷凍保存がかなり簡単にできる便利な食品です。買ってきた時の袋のまま冷凍庫に放り込んでも大丈夫なのです。
お手軽にしたい時には、あらかじめ、適当な大きさに切ってからフリーザーパックに入れるなどして冷凍しておけば、調理する時に、そのまま調理すれば良いのです。
袋のまま冷凍した場合は、使う前日あたりに冷蔵庫に移動させて自然解凍します。
ただ、電子レンジは、なるべく使わない方が良いです。電子レンジのマイクロ波が、食品に含まれている水分を直接加熱してしまい、他の方法での加熱より膨張しやすく、更にその後急激にしぼみやすくなってしまうためです。
なるべく冷蔵庫で自然解凍するようにしましょう。
まとめ
はんぺんはクセがなく、どんな食材にも合いやすいため、ちょっと思いつかないような色々なレシピが、本でもネットでも紹介されています。
シンプルに生で食べてもよし、あれこれ工夫してもよし、そしてダイエットにもとても適しているはんぺん。この記事を読んでくださった後、はんぺん食べたい、と思っていただければ嬉しいです。