柚子といえば、香りのとても良い柑橘系の果物。
同じ柑橘系のみかんなどのように、果肉を直接食べる事はあまりないようですが、薬味などでは大活躍の、そんな名脇役である柚子に迫ってみました。
柚子(ゆず)とは?どんな花?花言葉は?
柚子は、中国が原産と言われていますが、現在では消費・生産共に日本が最大になっています。日本では飛鳥・奈良時代には栽培していたという記録があります。とても由来のある果物なんです。
食材としては、主に調味料や薬味として使われていますが、果汁は、ジュースは勿論、チューハイやワインにも使われているんです。
最近では、フランス料理をはじめとした西洋料理にも柚子の利用が広まっています。
柚子の果実は見た事があっても柚子の花は記憶にない方もいらっしゃるかも知れません。柚子は、5月から6月にかけて、小さな白い可愛らしい花を咲かせます。
柚子(ゆず)の花言葉
花言葉は3つあって、
- 健康美
- けがれなき人
- 恋のため息
柚子は健康によいのでそのまま「健康美」という花言葉がつけられたのですが、「恋のため息」なんてロマンチックですね。
柚子の旬の季節はいつなの?
柚子には、旬の季節がなんと2回あります。
多毛作、という訳ではなく、青い柚子と黄色い柚子とで、収穫期と旬が異なるんです。
青い柚子の旬は7月から8月
青い柚子は熟しきっていないために果汁が少なく、主に皮が、柚子胡椒などの加工食品になります。
黄色い柚子の旬は11月から1月
黄色い柚子は、熟した柚子で、こちらのほうが馴染みがあるかも知れません。お鍋の薬味に使われたり、果汁を飲料やアイスなどに使われるのはこちらの柚子。
あと、柚子湯といえば冬ですよね。柚子湯に使われるのもこちらの柚子です。
上手な柚子(ゆず)の選び方
上手な柚子の選び方についてですが、柚子を選ぶ時、表面に傷が多いのが気になりませんか?
これは、柚子の木の枝に尖ったトゲが生えているために、収穫前の柚子の実の表面が傷つけられるためで、品質には問題のない事が多いので大丈夫です。
良い柚子の特徴
- 皮がしっかりとしていて固い
- 表面がごつごつしている
- ヘタの部分の切り口が新しい
- 香りが良い
の4点に注意して選びましょう。
特に、柚子は鮮度が落ちると皮がぶよぶよしてくるので、一番目と二番目の特徴「皮がしっかりとしている」「表面がごつごつしている」は抑えておきましょう。
柚子(ゆず)の保存方法について
柚子の保存方法ですが、他の多くの野菜と同じように、乾燥しないよう新聞紙に包むのが一番です。涼しいところに保存しましょう。
冷蔵庫に入れて保存するのが良いのですが、日数が経つと、一番大切な要素である香りが落ちてしまいますので、2~3週間のうちに使い切ったほうが良いようです。
それ以降の保存は、乾燥させるか冷凍するかに分かれますが、鮮度の良い柚子に較べるとどうしても香りや風味が損なわれるのは仕方ありません。
柚子(ゆず)の冷凍保存方法
冷凍する場合、皮の部分だけを刻んで冷凍するのが一見良さそうですが、これは柚子の大切な香りを逃してしまうのでアウト。
正しい方法は、
- 柚子をぬるま湯でよく洗う。
- 皮を出来るだけ幅広く剥く。(白い部分を多少残す)
- ラップでぴったりと包む。(空気を入れない)
これで冷凍し、使う直前に冷凍庫から取り出し、凍ったままの柚子の白い部分を削り、黄色部分を細かく刻んで、お料理などに使います。
果肉を冷凍する場合は、1個ずつラップに入れた後、タッパーやジップロックに入れて冷凍し、こちらは、使う半日前に冷蔵庫に移すなどして自然解凍した後に使うようにしましょう。
柚子(ゆず)の乾燥保存方法
乾燥保存する場合は、冷凍保存する場合と2.までは同じ手順。
その後ザルに広げて天日干しをして、乾燥したら密閉容器に入れて保存します。
まとめ
青い柚子と黄色い柚子は違う品種だと思っていたので、収穫時期が違う同じ品種ということに驚きました!
青い柚子で作られる柚子胡椒は、最近は簡単に手に入るので、お鍋でも肉料理でも是非お試しいただきたい、とても素晴らしい調味料です。
柚子の健康に良い特質や可愛らしい花、それに名前の音の響きも良い事から、最近は命名にも人気の漢字になっているそうですよ。