梅干しはいつもストックしてあるというお宅が多いですよね。
お弁当に入れると腐敗防止用にもなるし、病気の時にはおかゆに入れて滋養強壮にもできる、日本古来の、とても優れた保存食でもある梅干し。
万能食みたいですが、含まれている栄養にはどんな効果があるのか。そして栄養があるからいくらでも食べても良いのか。
その辺りの気になったところを調べてみました。
梅干しに含まれる栄養
まずは、梅干しに含まれている栄養をご紹介します。
クエン酸
梅干しの酸味の源。梅干しの他には、柑橘系の果物(みかんやレモンやグレープフルーツなど)にも含まれています。
食物繊維
食物繊維には水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性のものがありますが、梅干しにはそのどちらも含まれています。
カリウム
梅干しにはカリウムも多く含まれています、カリウムはが体を温めてくれる働きがあります。
ナトリウム
ナトリウムというとすぐ「塩分」と考えてしまいますよね、実は食塩というのはナトリウムと塩素から出来ています。ナトリウムは体内の水分量を調節し、神経や筋肉が正常に働くようコントロールしてくれる働きがあるんです。
その他、はちみつ梅としそ梅によって追加栄養素が変わります。
はちみつ梅の場合、糖分(ブドウ糖と果糖)、鉄、葉酸など、しそ梅の場合、赤じその成分としてビタミンC、シソニンなどが含まれています。
梅干しの効果&効能について
梅干しには、以下のような効果が期待できます。
疲労回復効果
クエン酸と、はちみつ梅の場合ははちみつ成分が、疲労回復を促進してくれます。
抗酸化作用
クエン酸などが、細胞を活性化して老化を防止し、免疫力を高めます。感染症予防だけでなく、美肌効果などのアンチエイジングにも効果的。
殺菌作用
クエン酸や、しそ梅の場合はしそ成分が、雑菌の繁殖を抑止し、食中毒の発生を防ぎます。
胃腸の働きを活性化
水溶性の食物繊維は満腹感を与えてくれるので、食べ過ぎと肥満を防止、不溶性の食物繊維は唾液と胃液の分泌を促し、腸内では腸の動きを活性化させるので、お腹のお掃除効果が得られます。
筋肉の機能を活性化
カリウムとナトリウムが、体内の神経の伝達を正常に保つ事で、筋肉の機能を促進してくれます。
体内の老廃物を排出
カリウムとナトリウムが、体内の老廃物を押し流してくれます。
貧血予防
はちみつ梅でもしそ梅でも、どちらも鉄分を多く含んでいるので、貧血症状を改善してくれます。
でんぷんの消化促進
梅干しを見ると唾液がわくってよく言いますよね。
この唾液に含まれている「アミラーゼ」という酵素が、ご飯やパンに含まれているでんぷんの消化を促進するので、ダイエット効果が期待できます。
胃がんを予防する
また、近年判明したものとして、「胃がんを予防する」効果。これがすごいです。
胃がんの原因となるのはピロリ菌ですが、梅干しの持つ殺菌効果が、ピロリ菌も退治してくれるんです。ピロリ菌退治に必要な梅干しの量は1日2粒が効果的です。
食べ過ぎるとどんな影響があるの?
こんなすごい効果効能だらけの栄養食品である梅干し。
たった1つ欠点があります。それは、塩分が高いという事。いくつも食べると、当然塩分過多になってしまって、すると体は水分をため込もうとします。その結果、手足や顔などがむくんでくるということはあります。
また梅干しを食べ過ぎて腹痛や下痢を引き起こす方はおられるようです、それは梅干しに含まれるクエン酸を摂り過ぎると消化不良を起こすことがあるからです。
身体にいいからって沢山食べたら他の健康障害が、なんて事になってしまっては大変です。
特に月経中や出産前後の女性の場合、身体から排出されなければならない経血や悪露(産後子宮から排出される血液)の出を悪くしてしまうので、その時期にはなるべく梅干しを食べないほうが良いんです。
- 高血圧などで塩分制限のある方
- 月経中の女性
- 産前産後の女性
こちらの方は、お医者さんで相談の上、食べる事を控えるか、食べる量の制限をするようにしましょう。
梅干しは一日何個が良い?
では、特に健康で梅干しを食べても問題ないとされる成人が食べても良い梅干しの量はいくつでしょうか。
通常、成人が一日に摂取する塩分として最も適しているのは7~8gとされていますが、通常の梅干し1個に含まれる塩分は大体2gです。
1日に食べる量として1~2粒という事になりますね。
梅干し大好きでも、そこはぐっと我慢して、適量を守れば問題ありません。
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ご飯に乗せても美味しいし、冷やし豚シャブのタレ、和え物に使ってもいいお味です。試してみる価値があります。
まとめ
優良栄養食品「梅干し」の効果効能と落とし穴についてご紹介させていただきましたが、過多になってしまいがちな塩分を調整した梅干しが、最近は主流になってきています。
家で梅干しを作る時、お店で購入する時にその点を十分注意しながら、美味しく梅干しを食べましょう。